月曜からしてすでに詰んでるかも…って顔で鏡の自分と目が合ってたし、水曜には完全に心が折れて、木曜の夜は冷蔵庫にあったプリンに「お前しかいない」とつぶやいて食べた。
それでも金曜までなんとか業務をこなしてきた自分、偉い。ほんと偉い。誰も褒めてくれないから自分で褒める。
で、今日(金曜)もギリッギリまでメール処理して、会議して、書類作って、もうこれ以上は無理ってくらい脳のバッテリーが切れかけてたんだけど、ある作業をひとつ終えたタイミングで、ようやくちょっと一息つけた。
あー明日土曜かぁ。なんか映画でも借りて観たいな…ってふと思ったんだよね。
外に出る元気は無いけど、せめて週末感を感じたい。
ポテチと炭酸と映画、それくらいの贅沢はしてもバチ当たらないでしょって。
でもさ、スマホをポケットから出すのすら面倒なレベルで疲れてたの。だから目の前のPCで最寄りのゲオの在庫調べようとしたの。
いつも通りGoogleの検索窓に手を伸ばして、「ゲオ レンタル」って入れるつもりだったの。
ところがそこで指が…いや、たぶん脳が完全にぼけてた。
その瞬間、人生で初めてパチンッ!って音が頭の中で鳴った。いやマジで。
タイトル、サムネ、広告。普段だったら「おお…」くらいで済んだかもしれない。けど今日に限って、運命の悪戯は重なる。
背後から聞こえた声にゾッとした。ゆっくり振り返ると新人ちゃん(今月入ったばかりの女の子)が立ってた。
私が「ゲイ レンタル」を全力で検索したその瞬間に、モニターを完全に見える角度からしっかり、きっちり話しかけてくるその流れ。なんだこのタイミングの悪魔合体。
頭の中で何かが崩れ落ちた音がした。
今、それじゃないんだよ…って声が、鼓膜の裏側で響いた。
必死にブラウザを閉じた。いや、閉じたっていうか、Alt+F4を連打した。パソコンごと爆発させたかった。
帰り際、ちょっと引きつった笑顔してたし、「ありがとうございましたー」って言う声が、なんか1トーン高かった。怖かったんだろうなあれ。人って、極限状態にあると自分の中の“正義”がざわつくんだろうな。彼女の正義センサーが作動したんだよ。たぶん。
で、私はといえば、頭抱えながら帰宅して、プリンをもう一個食べながらこれ書いてる。
明日映画借りに行くどころじゃない。ていうかゲオに行く勇気もない。
もう「G」で始まる検索ワードすら怖い。Googleにすら申し訳ない。
それとも“そういう趣味の人”として静かに距離を置かれるのか。
もしや「人事に報告すべきか迷ってます」みたいなSlackが飛んでるのか。
……ああ、どうしてあの時、「ゲイ レンタル」なんて打ってしまったんだ。
いや、打とうとしてないんだよ! 「ゲオ」なんだよ!!
“お”と“い”が近すぎるキーボードにも罪があるんじゃないの!? 訴えたい!
でももう遅い。ウィンドウは開かれてしまった。心のも、ブラウザのも。
人生って、そういうもんなんだな。
来週、私はどうやって出社すればいいんだろう。
あの子の視線、正直ちょっと怖い。でも出社はしなきゃいけない。
まずいことになったかもしれない。
いや、もうなってるのかもしれない…。
これChatGPT?