Webブラウザ上でクライアント/サーバー型アプリケーションと同等の操作性を実現する、いわゆるリッチクライアントの開発言語「Curl」の新版が、9月に登場する。最大の特徴は、クライアントにWebブラウザを使う従来の方式に加えて、Curlで開発した単体のモジュールだけでも動作可能にしたことだ。
「Webブラウザの『戻る』ボタンを使うと処理の整合性が崩れるなど、アプリケーションによってはWebブラウザを使わせたくないケースもある。単体モジュールでも利用できるようにすることで、より多くの企業が、リッチクライアントを導入できるようにする」(日本での販売元であるカールの三野凡希セールスサポート・コンサルティンググループマネージャー)。
クライアント・パソコンには、あらかじめ実行用ソフトをインストールしておく。アプリケーション起動時に、クライアントのパソコンに登録しておいたショートカットを開くと、プログラム・モジュールをサーバーからダウンロードして実行できる。一度ダウンロードしたプログラム・モジュールをクライアント側にキャッシュしておくことで、起動時間を短縮することも可能だ。
プログラム・モジュールはすべてサーバー上で管理するため、クライアント/サーバー型アプリケーションと違って、改変したプログラムを配布する手間を抑えられる。もちろん、従来版と同じく、Webブラウザ上で利用することもできる。