日経コミュニケーション編集部では,香港のハチソンが販売するiPhone 3Gを入手した。この端末はSIMロックが解除されたままユーザーに手渡され,SIMカードを差し替えれば,別の事業者の端末として利用できる。試しにNTTドコモのFOMA用SIMカードをiPhone 3Gに挿入すると,画面上には,アンテナ強度と3Gのアイコンとともに「NTT DoCoMo」の文字が表示された(図1)。
設定メニューから「キャリア」の項目を選択すると,「JP DoCoMo(3G)」が「SoftBank(3G)」の上に表示されていた。ソフトバンクモバイルのSIMカードを挿入した場合,上下が逆になる。
FOMAのSIMカードを挿入したまま音声通話を試したところ,問題なく通話ができた。しかし,そのままではインターネットを利用できない。パケット通信を利用するには,パケット通信の設定画面でNTTドコモのデータ通信サービス「mopera U」の情報(APN,ユーザー名,パスワード)を入力する必要がある。
このように,NTTドコモのユーザーは今でもiPhone 3Gを使える。ただし,NTTドコモは「iPhoneに限らず,SIMロックフリー端末の動作は保証しない」と説明している。