私は、かつて経営コンサルタントとして様々な提案を行ってきた。これらの経験を踏まえ、システムエンジニア向けに「SEのための提案書のつくり方」(日本能率協会マネジメントセンター)という本を執筆した。そして最近は、多くの企業から提案書を受けとる立場に変わっている。このような経歴を持つ私が、改めて提案書の書き方について連載するに当たり、最初のテーマとして選んだのが「提案書とは何か」だ。受け取る側として提案書を見ていて感じるのは、考え方が不十分なためか、残念ながら価値のない提案書であるケースが多々あるからである。そこで本連載では、前半で「提案書には何を書くべきか」など基本的な行動原則を解説し、後半で具体的に提案例を取り上げ、顧客としての視点も交えながら解説したいと考えている。
・顧客の期待に対する“宣言書”が提案書だ
・盛り込む項目の必要性や意味を理解しているか
・顧客をイメージできるだけの情報を収集・分析しているか
・RFPの「行間」を読み解き提案書の構成に反映させる
・パッケージ選定の視点は単なる機能だけではない
・プレゼンに不慣れな営業も書き方の工夫で対処できる
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