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図1●国内中堅・中小企業 アウトソーシング利用状況

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図2●アウトソーシングを利用していない理由

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図3●業種別 アウトソーシングサービスの種類別利用度
 中堅・中小企業のITアウトソーシングサービス利用率は53.2%だった。ミック経済研究所が従業員数100~499人の企業600社を対象にした調査よる(有効回答数は314社)。

 ITアウトソーシングサービスの利用状況を見ると、「全業務で利用」が5.4%、「一部業務で利用」が47.8%であり、過半数が既に利用している。図にはないが業種別に見ると、サービス業の利用率が62.4%(7.9%+54.5%)と最も多く、次いで流通業が56.7%(6.7%+50.0%)、製造業が41.3%(1.8%+39.4%)だった。

 非利用の企業にその理由を尋ねたところ、「利用するほどのシステム規模ではない」が57.8%も最も多かった。以下、「価格が高い」(44.9%)、「現場のイレギュラーな要望に対応できない」(40.8%)、「自社で運用のノウハウ・技術を蓄積するため」(39.5%)と続く。

 サービスメニュー別の利用度を業種別に見ると、全般にシステム・ネットワーク監視とホスティングの利用率が高い。また流通業では、システム運用および貴社特化システム運用が突出している。流通業では受発注業務など24時間対応が求められる業種が多いことがその背景にあると、ミック経済研究所ではみている。