「2009 JavaOne Conference(JavaOne 2009)」二日目は,日ス合弁Sony Ericsson社のGeneral Sessionで始まった。General Session中にアプリケーション・ソフトウエアを開発するデモを見せ,同社が提供するソフトウエア開発キットの使いやすさを強調し,開発者に採用を呼びかけた。
同社は2003年からJavaプログラムの実行環境を携帯電話機に搭載し始め,2005年には内部アプリケーションもJavaで記述するようになったという。さらに2006年から独自のAPIを提供するようになり,「標準APIに加え,携帯電話機が持つ機能にアクセスできるAPIを用意した。例えば今年後半に追加するAPIとしては,モーション・センサやステップ・カウンタなどを追加する。新しいAPIを通じて,統一感のあるユーザー体験を提供したい」(Corporate Vice President and Head of Creation and DevelopmentのRikko Sakaguchi氏)。
開発したプログラムはSony Ericsson社独自のプラットフォームだけでなく,Windows Mobile搭載機,Symbian OS搭載機の3種類のプラットフォームで動作させた。「今後3G対応の携帯電話機は,現在2億台に達している。2011年には8億台を超えるだろう。エントリ・モデルから上位機種まで,Javaプログラムの実行環境を搭載する」(Sakaguchi氏)。
販売サイトを登録自由に
同社は2004年から「PlayNow arena」として,自社の携帯電話機向けにコンテンツの販売サイトを手掛けてきた。当初の着信音からゲーム,音楽などを増やしてきたが,2009年には映画とアプリケーション・ソフトウエアも品揃えに加える。
この販売サイトを拡充するため,これまでコンテンツやソフトウエアを登録できる開発者をSony Ericsson社が許可していたが,原則としてソフトウエア開発者の申告制に移行する。登録料や管理料などは無料。ソフトウエアの認証は30日以内とし,アプリケーション・ソフトウエア販売時の手数料は販売価格は30%にすることを検討している。