ゼラチン【gelatin】
ゼラチン
ゼラチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 09:23 UTC 版)
ゼラチンは、高温で立体構造を変性させたコラーゲンである。コラーゲンのらせん構造は、高温では壊れて三量体が解離し、一本鎖にほどけたポリペプチド鎖が遊離する。コラーゲンは、疎水性アミノ酸含有量が少ないために、水に溶けるなど、立体構造を持つコラーゲンとは異なった物理的・化学的性質を示し、ゼラチンと呼ばれる。ゼラチンは、コラーゲン配合と表記されている化粧品や補助食品、あるいはゼリーの原料として用いられる。主な原料はウシやブタなどの大動物の皮膚、骨などや魚類である。乾燥する際の形状によって板ゼラチンや粉ゼラチンと呼ばれる。 コラーゲンらせん構造のフォールディングとアンフォールディング反応には、I型コラーゲンなどの共有結合で3本のポリペプチド鎖が結合していない場合には、濃度依存性はない。III型コラーゲンなど、末端に共有結合で3本鎖が集まっている場合は、フォールディング反応において、プロリン残基におけるX-Pro結合のcis transが律速段階になり、ジッパーのように3本鎖らせん構造が形成されていくので、履歴現象が観察される。低濃度のコラーゲン溶液を用いた実験では、変性温度が単離した動物の体温以下になることが知られている。
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ゼラチン
「ゼラチン」の例文・使い方・用例・文例
- ゼラチンは、冷えると固まる性質があります。
- ゼラチンを水につけてふやかす。
- ゼラチンを加えることによって、クリームを固めなさい
- ゼラチン状になる
- ゼラチン状のあるいはゼリーへ変える
- 熱湯は澱粉をゼラチン化する
- ゼラチン状になる、またはゼリーに変化する
- 加熱されたときにでんぷんはゼラチン化した
- ゼラチンによるコート
- 培養液(ゼラチンまたは寒天のような)の微生物の成長
- 溶かされたゼラチンを加えてください
- (食品について)例えば泡立てられた卵、砂糖、またはゼラチン混合物を塗布することにより、輝くコーティングでおおわれる
- 生活環の主要段階としてゼラチン質のクラゲ状体を持ち、通常は自由遊泳性で海洋性の様々な腔腸動物類各種
- リボンの形をした虹色の光沢があるゼラチン質の体を持つ有櫛動物
- ゼラチンのように濃い
- グリセリンゼラチンは多くの軟膏にベースとして使用される
- インクがコピーを製作するために搾取されるゼラチン乾板からなる複写機
- 蛋白質(アルブミンまたはゼラチン)と銀酸化物のコロイド調合
- 複製される画像をもたらすゼラチン面のあるガラスのプレートを使用する写真製版法の印画法
- 顔料を含む重クロム酸塩のゼラチンで塗被された紙に印刷する方法
ゼラチンと同じ種類の言葉
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