かい‐ぶん〔クワイ‐〕【灰分】
灰分
【英】: ash
試料中に含まれる不燃焼性物質の総量をいう。 燃料油中に灰分が多ければ、ボイラーの加熱面に沈積して熱効率を低下させ、往復動エンジンのピストン・リングなどを摩耗し、また金属腐食の原因となる。灰分の試験方法は、日本工業規格(JIS)K2272(原油および石油製品の灰分並びに硫酸灰分試験方法)に規定されている。るつぼに試料を計り取って加熱点火し、試料が炭素質物質になるまで燃焼させた後、電気炉中で恒量になるまで 775 ℃に加熱する。放冷して質量を計り、灰分を算出する。ただし、添加剤を含む潤滑油や潤滑油添加剤は、炭素質物質にした段階で硫酸を加えて処理し、加熱酸化して完全に硫酸塩にしてから 775 ℃に加熱して仕上げ、放冷して灰分を求める。このようにして求めた灰分を硫酸灰分(sulfated ash)という。燃料油の灰分中にバナジウムやナトリウムが多いと、機関や装置が腐食する原因となるので、これらの含有量が問題になることがある。そのため試験方法は日本工業規格(JIS)にはないが、石油学会規格(JPI)の JPI-5S-11(バナジウム)および JPI-5S-3(ナトリウム)に規定がある。 |
ミネラル
(灰分 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 07:33 UTC 版)
ミネラル(mineral)は、一般的な有機物に含まれる4元素(炭素・水素・窒素・酸素)以外の必須元素である。無機質、灰分(かいぶん)などともいう。蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び五大栄養素の1つとして数えられる。
- ^ 健康増進法施行規則(平成15年4月30日厚生労働省令第86号)第11条
- ^ a b 千葉百子. “生体微量元素の役割について”. 2023年8月1日閲覧。
- ^ “02_各論_1-7_ミネラル_1_cs6_0116.indd”. 2021年11月21日閲覧。
- ^ “02_各論_1-7_ミネラル_2_cs6_0114.indd”. 2021年11月21日閲覧。
- ^ 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書
- ^ Protein and amino acid requirements in human nutrition : report of a joint FAO/WHO/UNU expert consultation / タンパク質・アミノ酸の必要量 WHO technical report series ; no.935, ISBN 9241209356
- ^ Dietary Reference Intakes : Elements
- ^ Dietary Reference Intakes : Electrolytes and Water
- ^ a b 内閣府食品安全委員会第719号
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