れい‐きゃく【冷却】
冷却
冷却
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:25 UTC 版)
エンジンオイルがエンジン内各部を巡る際に、エンジンで発生した熱を奪うことでエンジンを冷却する事も、重要な作用である。オイルに蓄えられた熱は、空冷式や水冷式のオイルクーラー、あるいはオイルパン(オイル溜り)等で冷却され、冷えたオイルはオイルポンプによりまたエンジン各部へ送られる。 エンジンオイルによる冷却作用は、空冷エンジンだけでなく水冷エンジンでも重要である。エンジンの構造上冷却水を循環させられない箇所も多く、そういった箇所の冷却は水冷エンジンでもエンジンオイルの冷却作用に頼るしかないからである。 空冷エンジンではシリンダーやヘッド、クランクケースにフィン(ひだ)を設けて冷却を行っているが、高熱となるヘッドのバルブガイドやプラグ周辺には多めのオイルを供給して冷却している。このため、高負荷となる空冷エンジンではオイルクーラーを装備することが多い。 通常の空冷エンジンよりもオイルをヘッドに積極的に供給して放熱を強化した油冷エンジンというものも存在する。スズキは過去にSACS(Suzuki Advanced Cooling System)という油冷エンジンを販売していた。現時点ではホンダのCB1100が油冷を併用したエンジンを使用している。 過給器(ターボチャージャー)付きのエンジンの場合、タービンハウジング(タービンを覆う容器)は排気温度(摂氏700度以上)により熱せられ、赤く発光する程であるが、そのタービンシャフトの保持(ボールベアリングなどを使わない油膜によるフローティング軸受け)や冷却もエンジンオイルに頼っていたが、最近ではクーラントによる冷却も併用されている。高回転しているタービンの軸受けへのオイル供給が停止されると、金属同士が直接摩擦することで焼きつきが起こりタービンが破損する。ターボエンジン搭載車には、「高速走行直後はしばらくアイドリングした後にエンジンを止めて下さい」といった内容の注意書きがある。
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「冷却」の例文・使い方・用例・文例
- 冷却室
- 閉回路冷却システム
- 我々はそのボトルを過冷却された状態に保たなければならない。
- 給気冷却器はこの車体の前部に設置されている。
- 反循環的な政策は上昇傾向の経済を冷却しようとする。
- 煙霧質は冷却塔からあがった。
- 炉外で冷却
- 室温で冷却
- 純水仕様タイプの冷却水循環装置に薄い酸を入れて循環させたい。
- 15℃以下まで冷却
- 風速冷却指数を考慮に入れると、気温は零下30度以下であったに違いない。
- 鉄は熱してから急に冷却して焼きを入れる。
- 傷むのを防ぐために、遠海で捕獲した魚は直ちに冷却される。
- 冷却期間をおいて.
- ガス冷却炉.
- 冷却塔.
- この変化は両国間の関係が冷却したために生じたものである.
- 少し冷却期間を置いてから話し合った方がいいよ.
- 情熱が冷却する
- 冷却器
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