(高知学芸高校で行われたワークショップです)
僕は灘の卒業生ではないから、逆に彼らを客観視できるんやないかと思ってる
んですが、灘校の生徒たちってある意味損をしてるなぁって思うことがあります。
先日、ディベート世界大会でベスト8に入った生徒たちがいます。
予選では世界3位でした。
また陸上部のM君は国際生物オリンピックで銀メダルを獲得しました。
先日の国際物理オリンピックでE君は2年連続金メダル。
同大会で銀メダルを獲得したO君はディベート世界大会のメンバーでもあります。
それからITの世界で大活躍しているC君は66回生一の有名人です。
僕もPCや携帯のことで困ったら彼にすぐに電話します。彼は僕の紹介で、なん
と本を出すことが決まりました。詳細はまた書きます。
ここに書いたのはみんな僕がいま教えている66回生の生徒たちです。
僕は確かに彼らを誇りに思っているし、彼らのことを愛しています。そして今のレ
ベルに満足することなく、もっと伸びろよと願っています。
でもね、彼らだけが凄いわけじゃない。
こういう生徒たちがいます。
普通の高校生が名前も顔も出して、原発についてメッセージを発信しています。
高校生の声を聞いてくれと、メッセージを発信しています。
これも僕の大切な66回生の生徒たちなのです。
お時間のある人は是非こちらから彼らのメッセージを聞いてやってほしい。
*****************************
原発、高校生の声を聞いてほしい。
大飯原発の再稼働を始めとして、原発をどうするのかというのが今日本で
大きな話題になっています。原発推進、現状維持、廃止、どれに傾いても
この国の将来に大きく影響するのは間違いありません。
それなのに高校生の声が聞かれないのはおかしいと思いませんか?
将来、原発の事故が起こったとしても、核廃棄物を処理しなければ
いけなくなったとしても、あるいは、日本経済が停滞したとしても、
極度の節電を迫られたとしても、その影響を受けるのは高校生の世代です。
そしてなにより、高校生は利権にとらわれることもないし、
時間を自由に情報収集に使うことだってできます。
今、原発問題を考える上でこうした高校生の意見こそが重要なんだと思います。
単に反対だ、賛成だというだけでなく、高校生それぞれの強い考えを
ビデオメッセージを通して聞いてください。
******************************
僕は「灘の生徒たちはある意味損をしてるなぁと思うことがある」と書きました。
それはこうしていろんなところへ行くと「灘校生って凄いですね」と言われるので
すが、「凄い」とか「賢い」というひと言で済まされるのは違うと思っています。
「灘の生徒たちって賢い」という言葉はとても危険です。
先天的に頭が良くって、他の子たちとは違うというニュアンスにも感じられます。
決してそうではありません。彼らは驚くほど普通の生徒たちです。
例えば17歳や18歳の頃の僕との違いがあるとすれば先天的な頭の良さでは
決してないと、僕は客観的に見て思います。
大好きなことを追求することができる。
なにより努力を継続して行うことができる。
その点で僕は生徒たちをリスペクトしています。もちろん全員そうだというわけで
はないけれども、多くの生徒たちがとっても努力家です。
頭のいい子もいます。でも大半が普通で、そして努力家タイプです。
彼らが作ったサイトを見て、高校生のメッセージを聞いて、大人である我々が何
か感じるところはたくさんあると確信しています。
もう一度貼り付けておきます。彼らの作ったサイトです。ご覧ください。
今日も僕のブログにおいでくださいましてありがとうございました。
明日から札幌です。