ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

天動説

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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天動説的引き寄せと地動説的引き寄せ

引き寄せというものが、教える人によって言うことがかなり異なったり複雑怪奇なこともあり、胡散臭く思われて、なかなか一般に認められないのは、これまでの引き寄せが天動説みたいなものだったからだと思う。
天動説と地動説は、ある意味、視点が違うだけで、天動説にだって法則というものは、ちゃんと考えられる。
ただ、地球を視点とした天動説で法則を構築しようとしたら、非常に複雑になる。
これまでの引き寄せが複雑なのも、事情は同じだと思う。
ただ、飛行機もない時代であれば、天動説でも、それほど複雑ではないし(むしろ簡単)、実用的にも、それほどの不都合はない。
それに、天動説は美しく、ロマンチックで、私はなかなか好きだ。
古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、月の満ち欠けは、太陽と地球と月の位置関係によると理解していて、その頭の良さには恐れ入る。
そんな彼が考えた様々なことは、現在でも通用・・・どころか、現在でも誰も追いつけないものもある。
天動説を法則付け、理論付けするうちに、アリストテレス始め、古代の哲学者・数学者達は異常に頭が良くなったのかもしれない。
紀元前3世紀の人と言われるユークリッドの『原論』は19世紀まで大学の数学の教科書であったし、現在でも数学の基礎と考えられている。
ちなみに、現在でも天動説を信じている人は、別に未開民族でなくても、地球上に珍しくはない。
そんな人達に会っても、単に考え方の違いとして、仲良くしたいものである。

アリストテレス以来の大哲学者と言われるバートラント・ラッセルは、数学者でありながらノーベル賞(文学賞)を受賞した稀有な人だが、彼がイギリスの田舎で地動説の一般講義をしていた時、受講していたあるお婆さんは天動説を信じており、世界は亀の背中の上であると主張した。
そこで、ラッセルは、そのおばあさんに「では、その亀は何に乗っているのですか?」と尋ねた。お婆さんをやり込め、改心させるきっかけに出来ると思ったのかもしれない。
しかし、お婆さんは答えた。
「まあ、お若いのにオツムのよろしいこと!でもよくって。亀の下はずーっと亀なのよ」
「ずーっと亀」というのは論破出来ない。
お婆さんの勝利だ。
私は昔、笑い話として、女子大生にこの話をしたら、その女子大生は「私も亀の方がいい」って言っていたものだ(笑)。
しかし、気紛れに動く亀なら怖いではないか・・・と思うこと自体、私も、世界が亀の背中の上で良いと思っているのかもしれない。
ちなみに、スティーヴン・ホーキング博士も「そのお婆さんと我々に大差はない」と言っていた。

これまでの引き寄せでは、「心をおだやかにすれば、潜在意識が活動して引き寄せが起こる」と考えていた。
だが、新しい引き寄せでは、「心がおだやかになるよう願えば、心がおだやかになる状況が引き寄せられる」と考える。
これまでの引き寄せの方が味わいがあって面白いが、新しい引き寄せの方は簡単である。
心が、「心おだやかに!」と命じれば、魂が心と同調し、世界を動かす。
なぜなら、心をおだやかにすることが魂の願いであるからだ。
1億円あれば心がおだやかになると思い、「心おだやかに!」と唱えれば、心がおだやかになるために、別に1億円は必要でないことが分かる。
そして、「心おだやかに!」と唱えていたら、心がおだやかになるだけのお金が引き寄せられ、それで「全く困っていないので、1億円もなくていいや」と思っていたら、1億円が出来たりする。
それが新しい引き寄せと思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)天空の地図 ~人類は頭上の世界をどう描いてきたのか~
(2)アリストテレス ニコマコス倫理学 上 (岩波文庫)
(3)ワイド版世界の大思想 第2期〈13〉ラッセル(バートラント・ラッセル)
(4)その望みは宇宙がかなえてくれる(ベルベル・モーア)
(5)星からの宅配便(ベルベル・モーア)※『その望みは宇宙がかなえてくれる』の別訳
(6)新装版 眠りながら成功する(ジョセフ・マーフィー)

わが町
AIアート1292
「わが町」
Kay

地動説よりも重要なこと

私は最近まで、朝、腕振り運動をする時は、東に向かってやっていたが、数日前から、方向にこだわらないことにした。
これは、1つの意識の変革だ。
東を向くというのは、太陽を拝むとか、あるいは、日の神である天照大神を拝礼するという意味があるのではと思う。だが、太陽、および、天照大神への敬愛や思慕と、方向にこだわることは別だろうと思う。
阿弥陀如来を崇拝する者には、西には決して背を向けないという人がいるらしい。西には、阿弥陀如来の国である西方極楽浄土があるからだ。ところが、阿弥陀如来の信者の中に、西を向くのは恐れ多いからという理由で東を向くなどという者もいるのではないだろうか?

無論、天照大神や阿弥陀如来への深い信仰や愛から、自然に、太陽の方向、あるいは、西方を臨むというのであれば良いことである。
そして、イエスやラーマクリシュナが言うように、人にとって最も大切なことは、自分や世間をはるかに超えた至高の英知を愛することで、それを、宗教や信仰では、神を愛するという言葉でシンプルに言い表せるのであるから、やはり、非常に良く、悪いことではない。
しかし、多くの場合、東に礼拝すれば、あるいは、西を拝めばご利益があるという気持ちからであると思う。

黒住宗忠は、天照大神の開運を祈ったという。これは、神への愛からの行いである。だが、ご利益を求めてこれを真似する者が多いかもしれない。
宗忠の礼拝は美しいが、醜い意味での東への礼拝をするくらいなら、まずは自分の心を今一度、よく見るべきだろう。
元々、形は重要ではない。
宗忠が信仰した天照大神は、古事記に登場する女神というだけの意味ではなく、宇宙の根本神という意味があったはずだ。ただ、人は何らかの象徴がないと、心を向けることが難しく、神は、天照大神の姿を示したのだろう。
阿弥陀如来も同様で、別に、大仏様のような姿が、阿弥陀如来の本当の姿ではない。阿弥陀如来は、宇宙全てを照らす知恵と力と慈悲の大光明だ。しかし、仏像や仏画の阿弥陀如来の姿を、阿弥陀如来そのものと思っても、もちろん構わないのだ。
そして、天照大神といい、阿弥陀如来といい、それは、宇宙のあらゆる場所に遍満する存在で、実際は、時間も空間も超え、我々の思考や感覚でどうにも捉えられるものではない。
敢えて言えば、神仏への正しいアクセス経路は、自分の心の奥深くに向かうことである。
だが、こう言えば、「必ず方角は無視しなければいけないのか」と言いだす極端な心を持つ者もいる。一番に捨て去るべきは、このような極端論で、仏教ではそのために、中道ということを教えるのだろう。
本当に重要なことでなければ、どうでも良いのである。
ある地域では、天動説を信じている者も地動説を信じている者もいるが、両者が仲良く暮らしているそうである。昔は、それぞれを主張する者どうしが争い、殺しあいまでしたらしい。重要なことは仲良くすることだ。それが出来れば、天が動こうが、地が動こうが、どうでも良いことだ。科学的にすら、どちらとも言えない。単に重力のバランスの中で、軽い方が重い方の周りを回っているように見えるだけのことである。
カート・ヴォネガットは、「私が知っている、地球上で唯一の規則は、人に優しくすることだ」と言ったが、この重要なことを除けば、後は大抵、どうでもいいことだろう。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
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◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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