第二次トランプ政権発足で「SDGs」はどうなるのか

記事のポイント


  1. 第二次トランプ政権は前回以上に過激な政策を打ち世界に影響を与えそうだ
  2. 米国の政策転換を控えてCOP29の議論も白けた雰囲気で幕を閉じた
  3. しかし現在の行き詰まりはティッピングポイントに向けた過渡期に過ぎない

米国の大統領選挙で共和党が勝利し、2025年1月20日に第二次トランプ政権が発足することとなった。共和党は上院でも多数派を確保、下院も引き続き多数派となることも間違いなく、これにより「トリプルレッド」が実現することとなる。前トランプ政権が苦しんだねじれも解消されるため、政権運営は前回に比してスムーズで安定したものとなるだろう。気になるのは、SDGsの行方です。(オルタナ総研所長=町井 則雄)

トリプルレッドによって、トランプ色が色濃くなることを意味しており、前回以上に過激とも思える政策を打ち出し、世界はその影響を強く受けることを覚悟しなければならなくなった。

トランプ新政権の閣僚候補として挙がっている顔ぶれを見ると経済立て直しを最優先課題ととらえていることがわかる。

今、米国はコロナ禍により大きく膨らんだ歳出は記録的な水準となり、財政赤字や累積債務残高も過去最大で危険水域が続く厳しい状況が続いている。国民も上がり続けるインフレに苦しみ、それが第二次トランプ政権誕生の要因ともなった。

トランプ新政権にはこれらの経済的課題に対する対策が求められていることから、様々な経済政策を矢継ぎ早に打ち出す可能性が高い。

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町井 則雄(オルタナ総研所長)

株式会社シンカ 代表取締役社長/一般財団法人 22世紀に残すもの 理事長/ 株式会社オルタナ オルタナ総研所長/岩手町政策アドバイザー など 1993年日本財団に入会。「日本財団図書館」・「日本財団公益コミュニティサイト『CANPAN(カンパン)』」の企画・開発を行うと共に、企業のCSRの取り組みを可視化するデータベース「CANPAN CSRプラス」の企画・開発に携わる。「世界を変えるデザイン展」、「未来を変えるデザイン展」の企画・総合プロデューサー。日本財団を2016年9月に退職、企業の社会課題解決型ビジネス創出のサポートやCSR支援を行うため株式会社sinKA(シンカ)を立ち上げ、現在に至る。経産省 地域新成長産業創出促進事業審査委員、内閣府「新しい公共推進会議」情報開示・発信基盤に関するワーキング・グループ委員、G4マルチステークホルダー委員会委員、CSR検定委員会 委員等を歴任。著書(共著) 「CSR検定テキスト」 、「企業と震災(木楽舎刊)」 など。

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キーワード: #SDGs

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