記事のポイント
- 第二次トランプ政権は前回以上に過激な政策を打ち世界に影響を与えそうだ
- 米国の政策転換を控えてCOP29の議論も白けた雰囲気で幕を閉じた
- しかし現在の行き詰まりはティッピングポイントに向けた過渡期に過ぎない
米国の大統領選挙で共和党が勝利し、2025年1月20日に第二次トランプ政権が発足することとなった。共和党は上院でも多数派を確保、下院も引き続き多数派となることも間違いなく、これにより「トリプルレッド」が実現することとなる。前トランプ政権が苦しんだねじれも解消されるため、政権運営は前回に比してスムーズで安定したものとなるだろう。気になるのは、SDGsの行方です。(オルタナ総研所長=町井 則雄)
トリプルレッドによって、トランプ色が色濃くなることを意味しており、前回以上に過激とも思える政策を打ち出し、世界はその影響を強く受けることを覚悟しなければならなくなった。
トランプ新政権の閣僚候補として挙がっている顔ぶれを見ると経済立て直しを最優先課題ととらえていることがわかる。
今、米国はコロナ禍により大きく膨らんだ歳出は記録的な水準となり、財政赤字や累積債務残高も過去最大で危険水域が続く厳しい状況が続いている。国民も上がり続けるインフレに苦しみ、それが第二次トランプ政権誕生の要因ともなった。
トランプ新政権にはこれらの経済的課題に対する対策が求められていることから、様々な経済政策を矢継ぎ早に打ち出す可能性が高い。
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