「馬刺し」とは、その名の通り馬肉の刺身のこと。
日本における馬肉の歴史は意外に古く、7世紀頃には既に食されていました。
近世で馬肉や馬刺しが広まったのは、16世紀末。
朝鮮出兵(文禄・慶長の役)で大陸に渡った加藤清正が、補給路を断たれて食料が底をつき、やむを得ず軍馬を食べたのがはじまりだそう。
清正は帰国後も好んで馬刺しを食べたことから、領地の熊本で馬刺しが根付き、全国へと広まったと言われています(諸説あり)。
馬刺しと聞くとロースやモモなど赤味の肉をイメージしますが、生で食べられる部位は他にもいろいろ。
特に馬肉だけにしかない
■たてがみ
たてがみが生えている付け根部分、首の皮下脂肪。
脂とコラーゲンを豊富に含み、コリコリとした食感が特徴。
■フタエゴ
あばら部分の肉で、脂身と赤身が3層になった「バラ肉」のこと。
1頭の馬からわずかな量しか取れない希少部位。
は、馬刺し好きに人気なのだとか。
以前熊本でたてがみを食べたことがありますが、確かにツウな味わいでした。
私はどちらかと言うと赤身の方が好きかなー
・・・ということで、東京・森下の「みの家」で、定番の「ロース」をいただきました。
美しい赤身の肉を、生姜醤油につけていただきます。
肉はロースの中心部分だけを使用しており、きめ細かい肉質でとろけるようにやわらか。
臭みもクセもない淡白な味で、マグロの中トロを食べているような錯覚に陥ります。
この後に鍋が控えているので我慢しましたが、おかわりしたくなるほど美味でした。
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