珠:ここは「萌」がつく日本唯一の駅です。そして、「る」から始まる日本唯一の有人駅です。
ここは留萌本線の終着駅、留萌(るもい)駅。
由来は、アイヌ語「ルルモッペ」が語源とされています。
ルルは(汐)、モは(静)、ヲッは(ある)、ペは(水)のこと。
「汐が奥深く入る川」という意味で、留萌市を流れる留萌川から連想された言葉です。
「る」から始まる駅は他に、石北本線の留辺蘂駅(るべしべ)駅だけです。
旧留辺蘂町の中心駅であった留辺蘂駅も、2016年3月までは有人駅でしたが現在は無人化されました。
撮影した日は低気圧が近づいてきていて、この日の留萌市の瞬間最大風速は35.6mと暴風警報が出るくらい。
11月15日、留萌駅が現在の駅舎(2代目)になってから50周年を迎えました。
それを記念して、留萌駅では「留萌駅二代目駅舎50周年記念イベント」を開催しています。
写真は現駅舎が開業してから50年、大きな出来事や転換期を中心に当時の状況を文章や写真を交えて紹介した「駅舎50年のあゆみ展」
そして50周年を迎えた駅舎と日本海をイメージした特別な駅スタンプを用意しました。
追記にも、留萌駅のことを書いていきます。
続きを読むからどうぞ。
しかし去年の12月4日までは、この先にも線路が続いていました。
留萌駅から、瀬越・礼受・阿分・信砂・舎熊・朱文別・箸別と続き、終着駅の増毛へと続いていた線路。
もう使われることの無い、「増毛方面」
羽幌線もあった頃は、留萌駅は5番線までありました。
今はもう、レールを切断した上で車止めが取り付けられています。
珠:去年の廃線から、まだ1年経っていないのに、もうすごく遠い事に思えてくる。
営業最終日の増毛行き一番列車の様子。皆別れを惜しんで乗車していました。
瀬越駅、最後の朝。
私の大好きだった瀬越駅。 この籐椅子に座って、ただ海を眺めている時間が好きでした。
留萌に行く用事があれば廃止された今も、どうなっているのかを見に行っています。
嬉しかったのが、留萌駅(留萌市)のご当地入場券に瀬越駅の写真を使ってくれたこと。
珠:これが留萌駅のご当地入場券ですね。
9月に仕事で行った際に車で購入したので、それを持っていって撮影しました。
駅に設置されているいつものスタンプ
スペシャルなスタンプ
珠:スタンプも押していきましょうよ~
2種類のスタンプを無事押印しました。
この日最大の任務(?)を無事果たしました。
留萌駅の雰囲気。古き良きターミナル駅です。
初代の留萌駅舎。
留萌市のキャラクター、KAZUMOちゃんと「日本一の数の子」オブジェ。
昔は数の子の生産で名高かった留萌です。
かつて(1999~2006)留萌線を走っていた「SLすずらん号」のヘッドマークと、留萌鉄道(私鉄)・新雨竜駅の運賃表です。
留萌駅のこれまでとこれから。 あと何年後に留萌本線は廃止になるのか。
噂では2年後に全通する深川留萌自動車道(高規格道路)が完成したらと言われています。
50年前と今の比較。
50年前、4万2000人以上いた留萌市の人口は今およそ半分の21,790人(平成29年10月末現在)
留萌本線、札幌駅から特急で1時間の深川駅から乗れます。
北海道に来たら、乗れる内に乗ってみませんか? 日本唯一が2つもある、50歳を迎えた駅でお待ちしています。
珠:硬券入場券も用意してありますよ。
道道21号留萌停車場線
北海道の主要道道(1~200)では、札幌(18)、苫小牧(19)、旭川(20)、網走(23)、釧路(24)、帯広(26)しか無い、かつて留萌駅が重要な位置づけであったことを示すものです。
珠:ところで、この風雨の中列車って動くのかな? (13:30深川行き)
それがすごく心配なんだ。 留萌から旭川までは路線バス(沿岸バス留萌旭川線)が走っているからなんとかなるでしょう。
外は風速30m以上の風が吹いています。 駅からでも聴こえる消防のサイレンの音。
(北海道新聞の記事より)
留萌市では11日午前11時半ごろ、鉄骨鉄板張りの平屋車庫が強風で飛ばされ、午後0時55分ごろには、北海道銀行留萌支店の外壁が高さ約2メートル幅約10メートルにわたり、8メートル下の道路に崩落した。いずれもけが人はいなかった。
JRは運休せず、無事留萌本線の起点、深川駅まで戻って来ました。
しかし、この後の列車が全部運休になったので危なかったですね。
「守ろう 活かそう JR留萌線」
今回の展示は来年3月31日までの予定となっています。
スタンプが欲しい方はお早目にどうぞ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント
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こんばんは。
冬音さんの所で、廃止の記事を読んで、
もう1年にになるんですね。
早いもんです、時が経つのは。
後、私の旅スタンプ台、懐かしいですね。
丸、四角、八角形、後、屋根型の五角形があって、
それぞれにスタンプの色で、合計16種類に特色分けされてましたよね。
市内にも一か所、甲子園口駅にスタンプ設置駅があったのですが、
今でも置いてあるのかなって感じですw
硬券もいいですよね。
国鉄時代、短距離の切符でも窓口で買えたんですよね。
乗る時、わざわざ窓口で買ってましたw
おはようございます。
この路線は使ったことがありませんが、留萌や増毛の名前は、何かの作品に使われていたのか馴染みのある名前です。
北海道の地名は響きが独特で魅力的なものが多いですね。
もう走らない増毛方面の線路。
背越の駅の風景、確かにひっそりと眺めるに足る魅力がありますね。
北海道にはたくさんの「勿体無い」がありそうです。
次回北海道訪問の際は、車で回りたいなと思います!
> こんばんは。
鳴らない携帯さん、コメントありがとうありがとうございます。
> 冬音さんの所で、廃止の記事を読んで、
> もう1年にになるんですね。
> 早いもんです、時が経つのは。
もう1年になりますね。
その数年前に江差線が廃線になりましたが、遥か遠い場所の話なので別に興味は無かったのですが、留萌線は割と身近な場所ということと、単独では維持困難な路線の発表など、今乗らないと・行かないといけないと思うようになりました。
1年経って、駅舎(プレハブやダルマ駅舎)が撤去された駅もあれば、そのまま残っている駅もあります。
> 後、私の旅スタンプ台、懐かしいですね。
> 丸、四角、八角形、後、屋根型の五角形があって、
> それぞれにスタンプの色で、合計16種類に特色分けされてましたよね。
色は3種類で、12種類だったと思います。
当時北海道では70を超える私の旅スタンプがありましたね。今回の留萌駅のものはその当時のものです。
今回のわがまちご当地入場券には、各駅ごとのスタンプが印刷されています。
今回新たに考案したものから、私の旅の時代のものまで採用されています。
こういう細かいことが、集める楽しみになりますね。
> 市内にも一か所、甲子園口駅にスタンプ設置駅があったのですが、
> 今でも置いてあるのかなって感じですw
最近ようやくスタンプも押すようになっていますが、今の時代盗難やいたずらも多く、駅の係員に頼まないとスタンプを出してくれない場所が多くなりましたね。
> 硬券もいいですよね。
> 国鉄時代、短距離の切符でも窓口で買えたんですよね。
> 乗る時、わざわざ窓口で買ってましたw
ご当地入場券の発売開始から、硬券の方はほとんど作らなくなってしまいました。
ご当地の方を優先的に販売してほしいからなのですが、ちょっと残念なところでもあります。
> おはようございます。
yokoblueplanetさん、コメントありがとうございます。
> この路線は使ったことがありませんが、留萌や増毛の名前は、何かの作品に使われていたのか馴染みのある名前です。
増毛は、高倉健主演の「駅 STATION」という映画のロケ地として有名でした。
> 北海道の地名は響きが独特で魅力的なものが多いですね。
アイヌ語に響きの合う漢字を被らないように当てはめていったので、難読の地名が多くなっています。
標津と士別(しべつ)、江差と枝幸(えさし)の様に、同じ由来の地名が複数あるのも特徴的です。
独特な響きがそこが、「北海道」に来たという異国の感覚になるのかもしれませんね。
> もう走らない増毛方面の線路。
> 背越の駅の風景、確かにひっそりと眺めるに足る魅力がありますね。
瀬越は、とにかく夕陽の時間が素晴らしかったです。
営業最終日の光景は、忘れることは無いでしょう。
> 北海道にはたくさんの「勿体無い」がありそうです。
> 次回北海道訪問の際は、車で回りたいなと思います!
来年は北海道150年の記念の年なので、色々見て回ってください~
留萌や増毛というとかつては吹奏楽コンクールで全国にその名を轟かした学校もあったものですけど、
あれから数十年の年月が経過して、今やこうやって無人化だの廃線だの
厳しい現実が存在しているものなのですね。
吹奏楽コンクールの北海道代表チームは、かつては旭川・帯広・函館・士別とかいろいろなエリアに分散していましたけど、最近は札幌一極集中の傾向が強く、こうした所にも地方の衰退というものが示唆されているのかもしれないですね。
運賃が5倍近くなっているのに乗車数とか本数がこんなにも激減というのも道内の厳しさの表れなのかもしれないですね。
「る」で開始される有人駅が留萌が唯一というのはなんか意外でした!
冬音さんのブログでは少し珍しい部類かもしれないミニスカートをはいた
珠さんがとてもかわいいです!
ぬくぬく先生さん、コメントありがとうございます。
> 留萌や増毛というとかつては吹奏楽コンクールで全国にその名を轟かした学校もあったものですけど、
> あれから数十年の年月が経過して、今やこうやって無人化だの廃線だの
> 厳しい現実が存在しているものなのですね。
留萌も来年には統合で高校が1校になってしまいます。
まちの少子化、高齢化はかなりのもので、昔の高倉健の映画の留萌はもう無くなってしまったような、そんな感じかもしれません。
ご当地入場券集めでは、そうした「寂れた町」を見ることが多く、北海道の過疎化をひしひしと感じられました。
> 吹奏楽コンクールの北海道代表チームは、かつては旭川・帯広・函館・士別とかいろいろなエリアに分散していましたけど、最近は札幌一極集中の傾向が強く、こうした所にも地方の衰退というものが示唆されているのかもしれないですね。
> 運賃が5倍近くなっているのに乗車数とか本数がこんなにも激減というのも道内の厳しさの表れなのかもしれないですね。
北海道の人口の1/3が札幌市に集中しているので、必然的に札幌の学校が代表になることが多いのでしょう。
50年前とは物価が違うので運賃は分かるとしても、留萌市の住民が半分になって、羽幌線の廃止でそちらから乗り換える人も居なくなるとここまで減ってしまいました。
昔は留萌や羽幌から札幌に行くには一度深川まで国鉄で出る必要があり、札幌から直通の急行列車もありました。
> 「る」で開始される有人駅が留萌が唯一というのはなんか意外でした!
この事実を、留萌本線一部廃止の時に気づいていた人はどれくらい居たのでしょう。
とても地味ですが、日本でここにしかない風景なのです。
> 冬音さんのブログでは少し珍しい部類かもしれないミニスカートをはいた
> 珠さんがとてもかわいいです!
天気が良くないということは分かっていたので、荷物にならない小さい子を1人連れて行こうと思い、今回選んだのが珠。
かわいくて元気な感じを出そうとしてみましたが、いかかだったでしょうか。