後戻りの効かなくなるポイント

 山形で見た山野草。ホトトギスとダイモンジソウ。前者は花の斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることから、後者は、花弁の形が漢字の「大」の字に似ていることから、名前がついたという。ともに日本の固有種。


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 きょうの朝日新聞に作家の中村文則氏が総選挙について寄稿していた。なるほどそのとおりだなと思う指摘が多い。一部を紹介したい。

 《今回の解散は、ある意味首相らしいとも言える。首相はそもそも様々なことに対し、もう国民を納得させる必要をそれほど感じていないように見える。本当の説明をせず、押し通すことに、もう「慣れて」しまっているようにも見える。これは、とても危険なことだ。》
 《国会を見ていると、事実より隠蔽の、説明より突破の、共生より排他の強引な政治のように感じる。そしてそれらを、論というよりは感情によって支える人達が様々に擁護していく。》
 《選挙の先にあるのは何だろう。
 現政権が勝利すれば、私達はこれまでの政権の全ての政治手法を認めたことになる。政権は何でもできるようになる。あれほどのことをしても、倒れなかった政権ならすさまじい。友人を優遇しても何をしても、関係者が「記憶にない」を連発し証拠を破棄し続ければよい。国民はその手法を「よし」としたのだから。私達は安倍政権をというより、このような「政治手法」を信任したことを歴史に刻むことになる。》

 そして、最後に怖いことをぽつりと言っている。
 《この選挙は、日本の決定的な岐路になる。歴史には後戻りの効かなくなるポイントがあると言われるが、恐らく、それは今だと僕は思っている。》
 若い皆さん、選挙に行きましょう。