7月15日を歴史に残すのか



ついに安全保障関連法案が衆院平和安全法制特別委員会で可決された。
《この国の防衛の在り方を大きく変える安全保障関連法案が、成立へ向けたステップを一段上がった。十五日の衆院特別委員会。強行採決に反対した野党側は「これが民主主義か」と怒号を上げ、傍聴席に集まった市民らは「こんな法案認めがたい」と憤った。国会周辺には前夜から法案に反対する人が張り付き、朝から三〇度を超える暑さの中、議場に向かって採決阻止を訴えた。》(東京新聞)

私も国会正面へ向かった。
暑い中、シュプレヒコールをあげ抗議する人々。全国から来ている。取材する側も汗だくだ。
正午、野党議員が、イラクの資料を出せと言ってがんばっているらしいとの報。ああ、きっときのうの日記に書いた『行動史』だな。
12時半前、「強行採決されました」とアナウンス。「あーあ」という声はもれたが、すぐに、スピーカーから、これを許さずに闘い続けるぞとの声。「安倍内閣打倒」のコールが続いた。
あとで振り返って「歴史的な日」にしたくないものである。
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この事態を招いた責任は、メディアにもあるとの声が・・・
《なぜ、NHKは今日の国会中継を放送しないの? これほど国民の関心が高い法案を無視して、“公共放送”と言える?》
これは乙武洋匡氏のツイート。
そのとおり。きょうの国会は全局が中継するくらいの重要性があるのに。「12時からTBSが中継する」との報がツイッターで入った。

公明党も名前を汚した。
弁護士出身の議員が多いのに、なぜ集団的自衛権行使が違憲ではないのか。
自民党のブレーキ役などと自らを呼ぶのはやめてほしい。もはや自民党山口派にすぎない。創価学会信者の行動を期待したい。
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『イラク復興支援活動行動史』がきょうの特別委員会での駆け引きに登場したことはさっき触れた。
《今回の法案での後方支援をめぐる審議に不可欠な資料だとして、自衛隊のイラク派遣時の活動報告資料の提出を辻元議員らが求めたところ、大半が黒塗りにされ内容が明らかになっていない。この問題について辻元議員は、「派遣地域の治安情勢、宿営地が所在する地域の治安情勢は不安定で自衛隊へのテロの可能性がある」との記述があるのではないかと指摘。「こんなまっ黒のなかで何を審議できるのか。出してもらうまで質問ができない。こんな状況での採決は絶対にだめだ」と採決予定の撤回や資料開示を強く求めた。》(民主党広報委員会)
夜の「報道ステーション」で詳しくやっていたが、辻元議員(民主)が黒塗りだらけの文書しか開示されず、まったく情報が無い中で議論できないから、資料を開示せよと迫ったところ、政府が開示するといった。
その後、赤嶺議員(共産)が、「資料が提供されるまで待つ」と言って、その資料をもとにさらなる質疑をやろうとしたが、そのまま強行採決されてしまった。
明日以降、『行動史』が焦点の一つになっていくのではないか。
政府は、あすの衆議院本会議で法案を可決し、参議院に送るという。
しかし、こういう無理を続けていると、予想しない破断が来ることがある。すんなり行くかどうかはまだ分からない。