おじさんは果たしてヒーローになれたのか?否か。いつの世もアップデートできるものが時代を生き抜く、今昔物語。「異世界おじさん」
もうすっかりと”おじさん”が板についてしまった私が、小学生の頃に読んだ児童文学の中に「ぼくのおじさん」というタイトルの本がありました。何気に魅かれるそのタイトル本は、実際に読んでみると非常に面白かったことを記憶しています。主人公の少年の語り口で始まるその本、自宅に居候するおじさんのなんとも言い難い奇天烈ぶりが中心になっている”おじさん”がメインの物語。
ぐうたらだけど大学で講師をやっているおじさんがある日、海外旅行を計画するのですが、海外旅行に行くために様々な懸賞に応募するというお話。海外旅行を当てようと海外旅行懸賞付きのウイスキーやフウセンガム、チョコレートなどをたくさん購入し、居候ながらみんなにもそれらを買うよう強要する しまつ。あるコンクールにそんなおじさんのことを作文にして応募した”ぼく”は、入賞してハワイ旅行を当ててしまうのでした。おじさんは編集者として?保護者として?ちゃっかりとぼくに同行。おじさんとぼくの旅が始まる・・・なんてお話です。
おじさんが主役の話なんて世の中にそうそう在りはしないのですが、最近見たアニメの中でそんなおじさんが主役として活躍する作品があり、実際に観てみるとかなりの爆笑&共感をよぶ作品でありました。タイトルは「異世界おじさん」。
異世界ものでよくあるパターンは、主人公が1話の前半でお亡くなりになって異世界に転生・あるいは召喚されて、異世界で仲間を見つけ共に戦って活躍を遂げていくという展開が多いものです。しかし、このお話はそれらとは逆で、異世界から帰ってきたおじさんの、向こうの世界での武勇伝?あるいは珍道中を現世で回顧するというお話なのです。異世界から生きて帰ってきた人の異世界話という設定は今までにない斬新なパターンではないでしょうか?
さらにこのお話は、単にそれらを回想するばかりではなく、おじさんが昏睡していた17年間の間に世の中が目まぐるしく激変し、長い眠りから目覚めたおじさんの17年前の価値観が現世では木っ端みじんに打ち砕かれる、現代の浦島太郎的なお話しです。当然、おじさんは時代から取り残されて打ちひしがれる展開かなと思いきや、20歳の甥とのルームシェアという一助もあって、身寄りのないおじさんはz世代監修のもと、Youtuberとして現世に再生されるというタフネスぶりも魅せる作品です。
あちらの世界での孤独で波乱に満ちた17年間と、こちらの世界でアップデートしながらたくましく生きていく2層構造のおじさんストーリーには、時代に振り落とされないように生きているおじさんの悲哀と雄姿を同時に観ることができ、設定の妙と様々な共感が得られる秀逸な作品だと思います。いや?もしかするとおじさん限定で得られる共感かもしれません。特に栄枯盛衰の歴史をたどった家庭用ゲーム機・セガサターンを愛したおじさんと同じセガ愛好者の方々にはたまらなく共鳴できる作品内容かと思います。
この物語は2017年の日本が舞台となって進行していきます。2000年の1月、17歳のおじさんはお年玉でセガのゲームソフトを買いに行く途中でトラックにはねられ昏睡状態となり、おじさんの意識だけが”剣と魔法のファンタジー世界”グランバハマルという異世界へ転送され、そこから17年の歳月が流れた2017年の秋、おじさんは長い眠りから目覚めた。
おじさんの処遇を巡って一家離散に追い込まれた甥のたかふみは、身寄りのないおじさんに自立の道を説こうとおじさんが入院している病院を訪れる。面会したおじさんは訳の分からないことを口にし、完全に頭がおかしくなったとたかふみは思った。おじさんは「魔法を見せよう」そう言ってペットボトルの水を浮かせたり、指から炎を出して彼に見せるのだった。
その光景を目の当たりにしたたかふみは、おじさんとルームシェアすることを決め、おじさんを自立させようと魔法を使った動画を作ってYoutuberとしての社会復帰を試みる。おじさんの魔法動画はそれなりに再生回数を伸ばし、先ずは広告収入として6万円を得ることに成功。
おじさんの空白の17年の間に世の中はかなりの進化を遂げており、たかふみとのジェネレーションギャップもかなりのものであったが、スマホやネットオークションも知らなかったおじさんはたかふみからいろいろと現世の常識を教わりながら現実世界を生きて行くのであった。
おじさんの異世界での生活に期待交じりの興味を持ったたかふみは、おじさんにあちらでの暮らしぶりを尋ねた。おじさんは魔法により自分の記憶を映像化して再生動画のようにたかふみに見せるのだが、たかふみの期待を裏切るかのようにおじさんのその記憶の映像は壮絶で過酷さを極める内容であった。美男美女が当たり前のグランバハマルの世界では、おじさんは醜いオークのように映り、人間扱いされずに何度となく人間に狩られかかったようだった。
捕らわれたおじさんの記憶映像の中に、おじさんを助け出そうとする、ひときわきれいな女性・エルフが現れる。おじさんに聴くと、一度彼女を助けたことがあるそうだが、その後はなぜかいつも執拗に付きまとわれ、事ある毎に罵声を浴びせてくる厄介なエルフだとおじさんは答える。
話を聴くと、どうやらツンデレ属性の女性のように聞こえるが、ツンデレ概念が誕生した2004年をおじさんは昏睡状態で過ごしていたため、その概念を知らないまま異世界を過ごしていたのだ。ゲーム機での知識がすべてのおじさんにとって、異世界のお約束はことごとく残念な方向に流れてしまっていた。2017年、おじさんとたかふみのルームシェアはまだ始まったばかりだ。(第1話)
この作品の面白さは、異世界でも現世でもおじさんが世間の基準から常にずれたところで生活しているというギャップにあります。おじさん自身はそのずれに全く気付いていない様子で、異世界では周りの人よりも優れた魔法を使える能力を持っていながら、その能力を上手に周りにアピールできないために残念な生き方をしてしまっているのです。
おじさんがいた異世界では、おじさんは不細工に観られ、人間ではなく亜種に思われて非常に過酷な生活を強いられますが、そんな世界でありながらも数人の女性を助け、おじさんはその強さと優しさで異世界人女性たちのハートを知らないうちに射止めていくのですが、ゲーム内のキャラしか愛したことのないおじさんにはその想いを汲み取る力量と自覚はまったくなく、ことごとく女性の自分への好意を見事にスルーしてしまうあたりも非常にツッコミ満載で楽しいポイントです。
また、17年間の空白を置いて現世に戻ったことで、世の中の進化について行けていないギャップも笑いを誘います。そんなおじさんの異世界での暮らしぶりを映像で観る甥のたかふみは、知らない世界が書いてある絵本を読んでもらう子どものように目を輝かせながらおじさんの過去に期待を寄せるのです。そんなたかふみの目線で私たちは異世界物語を一緒に体感していくあたりも、劇場映画スクリーンを一緒に観客として観ているようでとても楽しめます。
基本的に現世のお話しの流れから異世界の回顧録、そして現世という具合に、それぞれのお話が交互に繰り返されるパターンでお話は進んでいきます。
そして、おじさんが17年間のギャップを埋めるべく、たかふみにサポートされながら社会復帰生活を送っていく中で、17年間の急速な時代の変化を振り返りながら観進めて行けるところもまた、一興かと思います。
おじさんが異世界で使えた魔法はこちらの世界でも基本的に使用できるという設定になっています。たかふみはおじさんのそのスキルをうまく活用してYoutuberとしておじさんを再生させる、プロデュースぶりを見せます。異世界から現世に戻ってきたおじさんが、どのように様々なギャップを埋めて生きて行くのか?おじさんの過去を振り返りながら現在の生き方を模索していく”おじさんドキュメンタリーアニメ作品”とも言えるかもしれません。
異世界の過酷な状況に置かれた中で強くたくましく生きようとするおじさんの諦めない気持ちと適応能力、そして他人に対しては優しく接する包容力も大切であることがコメディな作品ながらしっかりと流れていて、良い作品だなあと感じました。
この作品は、ウェブコミック配信サイト「WebComicアパンダ」で連載中の、”殆ど死んでいる”さんによる同タイトル作品が原作です。ジャンルは”ギャグファンタジー”。アニメ化され、2022年7月~2023年3月まで”BS11”他で全13話が全国放送されました。インターネット配信は、”Amazon Prime Video”、” ABEMA”、” dアニメストア”、 ”ニコニコチャンネル”、” U-NEXT”、”Netflix”他。
監督は”河合 滋樹”さん、構成・脚本は「幼女戦記」「慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~」のシリーズ構成・脚本を担当した”猪原 健太”さん。キャラクターデザインは「Go!プリンセスプリキュア」と「HUGっと!プリキュア」の作画監督・原画を担当していた”大田 和寛”さん。アニメーション制作は”telier Pontdarc”(アトリエポンダルク)。こちらの制作会社さんは2020年7月設立で従業員数4名の少数精鋭でお仕事を頑張っている会社さんです。コロナ禍で最終回13話までに8か月を要したのは、制作スタッフの様々なご苦労があったのではと想像いたします。m(__)m 1期の最終回を無事に観ることが出来て何よりです。
今回の声優さんですが、おじさん:”子安 武人”さん、甥のたかふみ:”福山 潤”さん、冒険者のツンデレエルフ(画像真ん中):”戸松 遥”さん、冒険者のメイベール(画像左):”悠木 碧”さん、神聖勇者のアリシア(画像右):”豊崎 愛生”さん、たかふみの幼馴染・藤宮 澄夏:”小松 未可子”さんです。
時にクール時に熱いおじさんの感情の起伏を子安さんが見事に演じています。そのおじさんの行動にたかふみと幼馴染の藤宮が単独ツッコミとダブルツッコミを入れてきますが、その絶妙さに思わず笑いが出てしまいます。3人の女性たちはそれぞれに個性とかわいらしさがあっておじさんとの関係性を上手く演じていらっしゃいます。何と言ってもツンデレエルフのツンとデレは観ていただければわかりますが、3人の中で最強のかわいらしさです。
ソードアートオンラインのアスナもかわいらしさと強さを兼ね備えてとても良いのですが、今回の戸松さんのツンデレエルフもなかなかなものですね。
最後は作品のオープニングとエンディングテーマ曲の紹介です。異世界でのおじさんがカッコ良すぎなオープニングと好きな相手に想いを届けたい女性の切ない気持ちがこもったエンディングをそれぞれお聴きくださいませ。
オープニングテーマ「story/前島 麻由」
エンディングテーマ「一番星ソノリティ/井口 裕香」
今いるこの世界が異世界に映らないよう、私たちは柔軟に時代に合わせて自らをアップデートしていく必要があるのかもしれませんね。限界を作らず、何事にも積極的にチャレンジして行けたらなあ、なんて思います。
見る参考になったよ、という方はぽっちいただけるとうれしいです。
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ぐうたらだけど大学で講師をやっているおじさんがある日、海外旅行を計画するのですが、海外旅行に行くために様々な懸賞に応募するというお話。海外旅行を当てようと海外旅行懸賞付きのウイスキーやフウセンガム、チョコレートなどをたくさん購入し、居候ながらみんなにもそれらを買うよう強要する しまつ。あるコンクールにそんなおじさんのことを作文にして応募した”ぼく”は、入賞してハワイ旅行を当ててしまうのでした。おじさんは編集者として?保護者として?ちゃっかりとぼくに同行。おじさんとぼくの旅が始まる・・・なんてお話です。
おじさんが主役の話なんて世の中にそうそう在りはしないのですが、最近見たアニメの中でそんなおじさんが主役として活躍する作品があり、実際に観てみるとかなりの爆笑&共感をよぶ作品でありました。タイトルは「異世界おじさん」。
異世界ものでよくあるパターンは、主人公が1話の前半でお亡くなりになって異世界に転生・あるいは召喚されて、異世界で仲間を見つけ共に戦って活躍を遂げていくという展開が多いものです。しかし、このお話はそれらとは逆で、異世界から帰ってきたおじさんの、向こうの世界での武勇伝?あるいは珍道中を現世で回顧するというお話なのです。異世界から生きて帰ってきた人の異世界話という設定は今までにない斬新なパターンではないでしょうか?
さらにこのお話は、単にそれらを回想するばかりではなく、おじさんが昏睡していた17年間の間に世の中が目まぐるしく激変し、長い眠りから目覚めたおじさんの17年前の価値観が現世では木っ端みじんに打ち砕かれる、現代の浦島太郎的なお話しです。当然、おじさんは時代から取り残されて打ちひしがれる展開かなと思いきや、20歳の甥とのルームシェアという一助もあって、身寄りのないおじさんはz世代監修のもと、Youtuberとして現世に再生されるというタフネスぶりも魅せる作品です。
あちらの世界での孤独で波乱に満ちた17年間と、こちらの世界でアップデートしながらたくましく生きていく2層構造のおじさんストーリーには、時代に振り落とされないように生きているおじさんの悲哀と雄姿を同時に観ることができ、設定の妙と様々な共感が得られる秀逸な作品だと思います。いや?もしかするとおじさん限定で得られる共感かもしれません。特に栄枯盛衰の歴史をたどった家庭用ゲーム機・セガサターンを愛したおじさんと同じセガ愛好者の方々にはたまらなく共鳴できる作品内容かと思います。
この物語は2017年の日本が舞台となって進行していきます。2000年の1月、17歳のおじさんはお年玉でセガのゲームソフトを買いに行く途中でトラックにはねられ昏睡状態となり、おじさんの意識だけが”剣と魔法のファンタジー世界”グランバハマルという異世界へ転送され、そこから17年の歳月が流れた2017年の秋、おじさんは長い眠りから目覚めた。
おじさんの処遇を巡って一家離散に追い込まれた甥のたかふみは、身寄りのないおじさんに自立の道を説こうとおじさんが入院している病院を訪れる。面会したおじさんは訳の分からないことを口にし、完全に頭がおかしくなったとたかふみは思った。おじさんは「魔法を見せよう」そう言ってペットボトルの水を浮かせたり、指から炎を出して彼に見せるのだった。
その光景を目の当たりにしたたかふみは、おじさんとルームシェアすることを決め、おじさんを自立させようと魔法を使った動画を作ってYoutuberとしての社会復帰を試みる。おじさんの魔法動画はそれなりに再生回数を伸ばし、先ずは広告収入として6万円を得ることに成功。
おじさんの空白の17年の間に世の中はかなりの進化を遂げており、たかふみとのジェネレーションギャップもかなりのものであったが、スマホやネットオークションも知らなかったおじさんはたかふみからいろいろと現世の常識を教わりながら現実世界を生きて行くのであった。
おじさんの異世界での生活に期待交じりの興味を持ったたかふみは、おじさんにあちらでの暮らしぶりを尋ねた。おじさんは魔法により自分の記憶を映像化して再生動画のようにたかふみに見せるのだが、たかふみの期待を裏切るかのようにおじさんのその記憶の映像は壮絶で過酷さを極める内容であった。美男美女が当たり前のグランバハマルの世界では、おじさんは醜いオークのように映り、人間扱いされずに何度となく人間に狩られかかったようだった。
捕らわれたおじさんの記憶映像の中に、おじさんを助け出そうとする、ひときわきれいな女性・エルフが現れる。おじさんに聴くと、一度彼女を助けたことがあるそうだが、その後はなぜかいつも執拗に付きまとわれ、事ある毎に罵声を浴びせてくる厄介なエルフだとおじさんは答える。
話を聴くと、どうやらツンデレ属性の女性のように聞こえるが、ツンデレ概念が誕生した2004年をおじさんは昏睡状態で過ごしていたため、その概念を知らないまま異世界を過ごしていたのだ。ゲーム機での知識がすべてのおじさんにとって、異世界のお約束はことごとく残念な方向に流れてしまっていた。2017年、おじさんとたかふみのルームシェアはまだ始まったばかりだ。(第1話)
この作品の面白さは、異世界でも現世でもおじさんが世間の基準から常にずれたところで生活しているというギャップにあります。おじさん自身はそのずれに全く気付いていない様子で、異世界では周りの人よりも優れた魔法を使える能力を持っていながら、その能力を上手に周りにアピールできないために残念な生き方をしてしまっているのです。
おじさんがいた異世界では、おじさんは不細工に観られ、人間ではなく亜種に思われて非常に過酷な生活を強いられますが、そんな世界でありながらも数人の女性を助け、おじさんはその強さと優しさで異世界人女性たちのハートを知らないうちに射止めていくのですが、ゲーム内のキャラしか愛したことのないおじさんにはその想いを汲み取る力量と自覚はまったくなく、ことごとく女性の自分への好意を見事にスルーしてしまうあたりも非常にツッコミ満載で楽しいポイントです。
また、17年間の空白を置いて現世に戻ったことで、世の中の進化について行けていないギャップも笑いを誘います。そんなおじさんの異世界での暮らしぶりを映像で観る甥のたかふみは、知らない世界が書いてある絵本を読んでもらう子どものように目を輝かせながらおじさんの過去に期待を寄せるのです。そんなたかふみの目線で私たちは異世界物語を一緒に体感していくあたりも、劇場映画スクリーンを一緒に観客として観ているようでとても楽しめます。
基本的に現世のお話しの流れから異世界の回顧録、そして現世という具合に、それぞれのお話が交互に繰り返されるパターンでお話は進んでいきます。
そして、おじさんが17年間のギャップを埋めるべく、たかふみにサポートされながら社会復帰生活を送っていく中で、17年間の急速な時代の変化を振り返りながら観進めて行けるところもまた、一興かと思います。
おじさんが異世界で使えた魔法はこちらの世界でも基本的に使用できるという設定になっています。たかふみはおじさんのそのスキルをうまく活用してYoutuberとしておじさんを再生させる、プロデュースぶりを見せます。異世界から現世に戻ってきたおじさんが、どのように様々なギャップを埋めて生きて行くのか?おじさんの過去を振り返りながら現在の生き方を模索していく”おじさんドキュメンタリーアニメ作品”とも言えるかもしれません。
異世界の過酷な状況に置かれた中で強くたくましく生きようとするおじさんの諦めない気持ちと適応能力、そして他人に対しては優しく接する包容力も大切であることがコメディな作品ながらしっかりと流れていて、良い作品だなあと感じました。
この作品は、ウェブコミック配信サイト「WebComicアパンダ」で連載中の、”殆ど死んでいる”さんによる同タイトル作品が原作です。ジャンルは”ギャグファンタジー”。アニメ化され、2022年7月~2023年3月まで”BS11”他で全13話が全国放送されました。インターネット配信は、”Amazon Prime Video”、” ABEMA”、” dアニメストア”、 ”ニコニコチャンネル”、” U-NEXT”、”Netflix”他。
監督は”河合 滋樹”さん、構成・脚本は「幼女戦記」「慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~」のシリーズ構成・脚本を担当した”猪原 健太”さん。キャラクターデザインは「Go!プリンセスプリキュア」と「HUGっと!プリキュア」の作画監督・原画を担当していた”大田 和寛”さん。アニメーション制作は”telier Pontdarc”(アトリエポンダルク)。こちらの制作会社さんは2020年7月設立で従業員数4名の少数精鋭でお仕事を頑張っている会社さんです。コロナ禍で最終回13話までに8か月を要したのは、制作スタッフの様々なご苦労があったのではと想像いたします。m(__)m 1期の最終回を無事に観ることが出来て何よりです。
今回の声優さんですが、おじさん:”子安 武人”さん、甥のたかふみ:”福山 潤”さん、冒険者のツンデレエルフ(画像真ん中):”戸松 遥”さん、冒険者のメイベール(画像左):”悠木 碧”さん、神聖勇者のアリシア(画像右):”豊崎 愛生”さん、たかふみの幼馴染・藤宮 澄夏:”小松 未可子”さんです。
時にクール時に熱いおじさんの感情の起伏を子安さんが見事に演じています。そのおじさんの行動にたかふみと幼馴染の藤宮が単独ツッコミとダブルツッコミを入れてきますが、その絶妙さに思わず笑いが出てしまいます。3人の女性たちはそれぞれに個性とかわいらしさがあっておじさんとの関係性を上手く演じていらっしゃいます。何と言ってもツンデレエルフのツンとデレは観ていただければわかりますが、3人の中で最強のかわいらしさです。
ソードアートオンラインのアスナもかわいらしさと強さを兼ね備えてとても良いのですが、今回の戸松さんのツンデレエルフもなかなかなものですね。
最後は作品のオープニングとエンディングテーマ曲の紹介です。異世界でのおじさんがカッコ良すぎなオープニングと好きな相手に想いを届けたい女性の切ない気持ちがこもったエンディングをそれぞれお聴きくださいませ。
オープニングテーマ「story/前島 麻由」
エンディングテーマ「一番星ソノリティ/井口 裕香」
今いるこの世界が異世界に映らないよう、私たちは柔軟に時代に合わせて自らをアップデートしていく必要があるのかもしれませんね。限界を作らず、何事にも積極的にチャレンジして行けたらなあ、なんて思います。
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