iPhoneでモバイル通信サービスを設定する
iPhoneのモバイルデータ通信には、通信事業者から提供されるSIMが必要です。モバイル通信プランの設定方法については、ご利用の通信事業者にお問い合わせください。
iPhone X以前のモデルは、Nano-SIMを使用した1回線のモバイル通信プランをサポートしています。
iPhone XS、iPhone XS Max、およびiPhone XR は、Nano-SIMとeSIM（デジタルSIM）を使用したデュアルSIMをサポートしています（一部の地域では利用できません）（iOS 12.1以降）。
デュアルSIMの活用方法はいろいろありますが、以下はその一例です:
1つの番号を仕事用に、もう1つの番号を個人用の通話に使用する。
別の地域に行くときに現地のデータプランを追加する。
音声通話プランとデータプランを分けて使用する。
注記：2つの異なる通信事業者を利用するには、iPhoneのロックを解除する必要があります。
Nano-SIMを装着する
ペーパークリップまたはSIM取り出しツールをiPhoneの右側にあるSIMトレイの小さい穴に差し込み、iPhoneに押し込むようにしてトレイを取り出します。
注記：SIMトレイの形状や向きは、iPhoneのモデルとお住まいの地域によって異なります。
iPhoneからトレイを取り外します。
Nano-SIMをトレイに入れます。正しい向きは斜めに切れた角で合わせます。
トレイをiPhoneに挿入して戻します。
Nano-SIMでPINを設定してある場合は、メッセージが表示されたらPINを慎重に入力します。
警告：SIM PINは当て推量で入力しないでください。推測が外れた場合、SIMが完全にロックされ、新しいSIMを入手するまではその通信事業者のサービスで電話をかけたりモバイルデータ通信を使ったりすることができなくなります。Appleサポートの記事「iPhoneやiPadでSIM PINを使う」を参照してください。
重要：携帯電話サービスを利用するには、GSMネットワークや一部のCDMAネットワークに接続するときにNano-SIMが必要な場合があります。CDMAワイヤレスネットワークでアクティベートされたiPhoneでも、GSMネットワーク（主に国際ローミング用）に接続するためにNano-SIMを使用する場合があります。iPhoneは、携帯電話サービスプロバイダの契約の対象となります。たとえば、必要最小限のサービス契約が終了した後でも、サービスプロバイダやローミングを切り替えることは制限されます。詳しくは、携帯電話サービスプロバイダにお問い合わせください。モバイルデータ通信で利用できる機能は、携帯電話のネットワーク、iPhoneのモデル、ご利用の場所によって異なります。
eSIMでモバイル通信プランを設定する
eSIMをサポートしているモデルでは、通信事業者が支給するeSIMがiPhone内に電子的に記録されています。
「設定」
＞「モバイル通信」と選択してから、「モバイル通信プランを追加」をタップします。通信事業者から支給されたQRコードにiPhoneを向けて、QRコードがフレーム内に収まるように位置を合わせます。または、情報を手動で入力します。通信事業者から支給された確認コードの入力が求められる場合があります。
「モバイル通信プランを追加」をタップします。
追加するプランが2つ目の回線の場合は、画面に表示される指示に従って、2つのプランをどのように組み合わせるか設定します。
または、通信事業者のAppを使用してモバイル通信プランをアクティベートすることもできます（サポートされている場合）。App Storeを開き、通信事業者のAppをダウンロードしてから、そのAppを使ってモバイル通信プランを購入します。
iPhoneには複数のeSIMを設定できますが、一度に使用できるeSIMは1つだけです。eSIMを切り替えるには、「設定」＞「モバイル通信」と選択し、使用するプランをタップしてから、「この回線をオンにする」をタップします。
Nano-SIMをお持ちの場合は、それを2つ目の回線として使用できます。Appleサポートの記事「eSIMでデュアルSIMを活用する」を参照してください。
モバイル通信プランを管理する
デュアルSIM搭載モデルでは、各回線をどのように使用するか選択できます（iOS 12.1以降）。
「設定」
＞「モバイル通信」と選択してから、以下を行います:「モバイルデータ通信」をタップしてから、回線を選択します。
モバイルデータ通信用の回線は1つだけ選択できます。Wi-Fiに接続されていないときにモバイルデータ通信が必要な操作を行うと、選択された回線が使用されます。「データローミング」がオンになっていて、通信事業者のネットワークのサービスエリアでない地域にいるときは、ローミングの料金が発生する場合があります。
「デフォルトの音声回線」をタップしてから、回線を選択します。
「モバイル通信プラン」の下で回線をタップし、「モバイル通信プランの名称」、「Wi-Fi通話」、「ほかのデバイスでの通話」、「SIM PIN」などの設定を変更します。モバイル通信プランの名称は、「電話」、「メッセージ」、「連絡先」に表示されます。
iMessageとFaceTime用の電話番号を登録するには、「設定」＞「メッセージ」＞「iMessageとFaceTime用回線」と選択します。
iMessageとFaceTime用の電話番号は1つだけ登録できます。もう1つの電話番号では、iMessageを使ってメッセージを送受信したり、FaceTime通話をかけたり受けたりできません。登録されている電話番号にかかわらず、Wi-Fiに接続していないときは、iMessageとFaceTimeはモバイルデータ通信用の回線を使ってデータを転送します。モバイルデータ通信の料金がかかる場合があります。
注記：デュアルSIMの使用中は、以下に注意してください:
通話しているときは、別の回線への着信（緊急通報サービスからの着信も含む）は直接留守番電話（通信事業者で使用可能な場合）に転送されます。不在着信通知は表示されません。
話し中や圏外などの条件に応じて別の回線に自動電話転送するよう設定した場合、着信は留守番電話に転送されません。利用可否や設定方法については、ご利用の通信事業者にお問い合わせください。
割込通話は同じ回線への着信のみで動作します。
デュアルSIMを搭載するiPhone経由でほかのデバイスから電話をかける場合は、デフォルトの音声回線が使用されます。
1つの回線を使ってSMS/MMSメッセージの会話を開始した場合、その会話を別の回線に切り替えることはできません。会話を削除して、別の回線で新たに会話を開始する必要があります。また、モバイルデータ通信用ではない回線でSMS/MMSによる添付ファイルを送信すると、追加料金が発生する場合があります。
Instant Hotspotとインターネット共有では、モバイルデータ通信用に選択された回線が使用されます。
iPhoneを旅行に持って行く場合は特に、モバイルデータ通信の料金を最小限に抑えられる設定を選択してください。
モバイルデータ通信の使用状況を管理する方法については、iPhoneでモバイル通信の設定を表示する/変更するを参照してください。
一部の通信事業者は、iPhoneのロックを解除して別の通信事業者でも使えるようにしています（追加料金が必要になる場合があります）。認証および設定情報については、ご利用の通信事業者にお問い合わせください。Appleサポートの記事「iPhoneのロックを解除して別の通信事業者で使う方法」を参照してください。