昨日の深夜、twitter上で批評理論や哲学者を萌え擬人化する祭りが勃発した。
様々な人を巻き込んで、混沌のうちに拡大を続けたその祭りの様子は、既にたんぶってあるので、以下よりご覧あれ。
批評・哲学の萌え擬人化
140ポストもあって、クソ長いけど。
最初は、批評理論の萌え擬人化だったのだが、あっという間にその周辺領域へも飛び火して、わけの分からない状態になっている。
個人的には、クリプキたんとエピステモロジーたんが気になっている。
さて、そんな中、異常に高いクオリティを発揮していたのが、at_akadaさんの分析哲学ネタである*1。
クリプキたんはエキセントリックな電波少女のイメージ。あとクワインたんがなぜか天然だったりするとかわいいと思う。ウィトゲンシュタインは不思議ちゃん。
オーストラリアからの転校生が形而上学を流行らせたりとか。ライプニッツ以来最大の形而上学者にして眼鏡っ娘のルイスたんとか。
ちょっと意地悪なお姉さんのカルナップたんと天然のクワインたんと実務家のデイヴィッたんがスールの誓いをかわす分哲女学院。
なぜかわたしの脳内ではくわインたんがにょろーんちゅるやさんのイメージで再生されるがふつうに擬人化するともっと怖いおねえさんみたいな感じかなあ。「ぐぁばがい!くわいんさん」というタイトルまで決っている(脳内で)。
クワインたんはマックスとワイマンというマスコット的小動物を連れあるいている、というものすごくニッチな脳内設定。
いやほんとに、akadaさんには、次の文フリかコミティアかコミケかに、分哲萌え同人誌を書いてもらいたいくらいです。需要がないと仰ってましたが、コピー誌で10部とかだったら、いけるんじゃないでしょうか。
「ぐぁばがい!くわいんさん」読みたい!
さて、僕もこのタイムラインの中で、パトナムたんとか、チョムスキたんとレイコフたんとかつぶやいたので、もう少しだけ、分析哲学系の萌え擬人化をやってみようかなと思う。
ウィーンたんは、Anklangさんの「ウィーン学派はなんか釣り目で性格きつそうなイメージ。」というのを採用したい。でも、性格きついというより、何ごとも几帳面にやらないと気が済まないタイプなんだけど、肝心なところでドジッ子*2。
そういえば、ケンブリッジたんとオクスフォードたんの分哲三姉妹って設定なんだっけ。
ということは、ウィーンたんが几帳面な長女で、ケンブリッジたんは優秀な次女*3、オクスフォードたんはマイペースな末っ子*4。なんとなく、オクスフォードたんはメガネっ子。
「あんたち、バカじゃないの?!」と言いながらも、面倒見のいいライルたん*5。
なんか、美人薄命タイプのオースティンたん*6。
先輩であるところのオースティンたんに憧れて、一生懸命頑張るものの、何故か空回りしてしまうサールたん。(サールたんは、意地悪なデリたんに虐められる)*7
セカイ系同人マンガを描きまくってるグッドマンたん*8
部活間予算争奪合戦に頭を悩ます生徒会長ローティたん*9
夢見がちで移り気なパトナムたん*10、の3人で、ネオ・プラグマティズム三人娘。
新科学哲学三人娘は、
クーンたんがリーダー格なんだけどちょっとおっちょこちょいで*11、
それを必死にラカトシュたんがフォローするんだけど*12、
何かファイアアーベンたんが滅茶苦茶強気になって押し通そうとする*13。
あと、そんな3人のことを見ているハッキングたんは、普段は白衣を着て理科室にいる*14。
とりあえず、こんな感じ。
異論反論は受け付ける。
あと、他の時代・地域の哲学者・思想家とか誰かにやってほしい。
<追記080825>
次々と、哲学の萌え擬人化をやってくれる人が増えてきました。
http://www.at-akada.org/blog/2008/08/2008824.html
- 神学たん三姉妹
http://d.hatena.ne.jp/CanDy/20080825/1219643726
twitterでは、今日もまた色々つぶやかれてましたw
批評・哲学の萌え擬人化その2
*1:リアルタイムで見てなかったので気付かなかったが、今見返してみると、monadoさんの批評理論ネタも結構いいなあ
*2:ウィーン学派。論理実証主義を唱導し、形而上学を除いた、哲学の科学化を図ろうとしたが、最終的にはうまくいかなくなった
*3:ケンブリッジ大学は、ムーア、ラッセル、ウィトゲンシュタインといった、著名な哲学者が属していた
*4:オクスフォード大学は、ライル、オースティン、ストローソンといった、日常言語学派と呼ばれる哲学者が属していた。彼らも現代哲学に重要な業績を残しているが、ケンブリッジの哲学者たちと比べるとマイナー
*5:日常言語分析によって、心身二元論などの哲学的問題に潜む錯誤などをただした。一方で、イギリスの哲学雑誌『マインド』の編集長を長く務め、イギリス哲学界に大きな影響力を持っていた
*6:言語行為論を生み出したオースティンは49歳で亡くなってしまう
*7:オースティンの後継者を自認するサールは、デリダによるオースティン批判に対して、亡き師に代わり反論した
*8:グッドマンの代表的著作は『世界制作の方法』。ちなみに、奥さんは画家
*9:ローティは、様々な価値観の中でどれが正しいということは出来ないが、連帯することは可能だと説くリベラル・アイロニスト。ただ、保守っぽいところがある
*10:SFじみた思考実験をよく行うことと、自説を次々と変えていくことで有名なパトナム
*11:クーンといえばパラダイム・シフトという言葉で有名だが、のちに、彼の著作の中でパラダイムという言葉があまりにも多義的に使われすぎていることを批判されている
*12:クーンのパラダイムという考え方を、リサーチ・プログラムと言い直して、より精密にしようとした
*13:ファイアアーベントは、科学的方法というのは何でもありなんだ!と言ったとか言わないとか
*14:参照、http://d.hatena.ne.jp/sakstyle/20080824/1219561151。いつも理科室にいるキャラとしては、ミリカンならぬミリたんとか考えたんだけど。その前に、デネットとかチャーチランドとかチャーマーズとかの、心の哲学組をどうするかだな