さらなるリスクオフを断行
2018/07/14 (Sat)
前回(一週間前)のエントリーで11年かけてコツコツと積み上げてきたセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを私自身のリスク管理の甘さという誠にお恥ずかしい理由からやむなく全数売却に至ったことを書いたばかりですが、これに加えて今週さらなるリスクオフを断行いたしましたので謹んでご報告申し上げます。具体的にはこれまで不定期でブログネタに利用していたSBI証券と野村證券で保有するインデックスファンドとバランスファンドをきれいさっぱり、一口残さず、耳をそろえて、すべて売却しました。これらのファンドもセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと同様に昨今の運用業界に吹き荒れるコストダウン競争のあおりを受けていつの間にか相対的にコストが割高な状況になっていましたので、以前から売り時を模索していたことは事実です。しかし正直なところでは11月の米中間選挙が終わって年末の株高に期待してそのあたりで売却すればいいと楽観的に考えておりました。しかし先週の金曜日(6日)に米国が中国に対して追加の制裁関税を発動し、これを受けた中国が直ちに報復関税を打ち出す事態に至り、今年2月に起きた株価急落の悪夢が再び起こる可能性も否定できないと考え、週明け月曜日(9日)にすべてに売却注文を入れた次第です。結果的には事前に誰もが警戒していた追加関税の発動が実現して、市場は「目先の悪材料出尽くし」と捉えたようで株価は上昇、為替もドル高円安に動いています。そういう意味では今回の売却決断は少々フライング気味だったようです。しかしそれはあくまでも結果論に過ぎません。あらかじめこうなることが分かるのなら、誰も売却タイミングの決断で悩む必要はないのですから。確かなことは米中がこのまま意地の張り合い(チキンレース)を続ければいずれ実体経済に悪影響が及ぶことは必至であり、私はこのあたりで警戒レベルをさらに一段上げておこうと判断した次第です。とはいえもちろんこれはしがないハイリスク投機家に過ぎない私の薄っぺらい相場予測に基づくものであり、「当たるも八卦当たらぬも八卦」であることは間違いありません。ですからくれぐれも私の行動などに惑わされることなく、投資判断はすべからくご自身の判断と責任において決定されるようお願い申し上げます。それでは遅ればせながら今回の売却明細をご紹介しておきましょう。ご覧のとおり7月9日(月)に全数売却の注文を入れ、翌10日(火)の基準価額で約定しました。売却代金の合計額は998,791円となり、残念ながら100万円の大台には一歩届きませんでした。
そしてこちらがそれぞれの収支報告です。確定利益の合計は507,078円と、こちらは辛うじて50万円の大台を超えることができました。取得元本が491,713円でしたので、単純計算で最終損益率は+103.1%ということになり、見事に資産2倍増を達成できました。
上記の「新規年月日」からお分かりのとおりこれらのファンドを買い始めたのはリーマンショックを挟んだ2008年から2010年でしたが、過去のエントリーでも何度か書いているとおり集中的に買い増したのは2011年の東日本大震災後に起こった超円高局面でした。だからこそこのようなハイ・パフォーマンスが実現できたのだと思います。とはいえインデックスファンドで10年かけずに資産倍増が達成できたことは紛れもない事実であり、一つの実例として記憶に留めていただければ幸いです。
あと細かいことですが上記画像の受渡日にも注目してみてください。SMTグローバル株式インデックス・オープンだけが早いことがお分かりいただけるでしょう。もっとも約定日から3営業日後というのは株式と同じですので、他のファンドが1日遅いと表現する方が正確なのかも知れませんが。いずれにせよこの受渡日が来るまでは売却代金を現金として手にすることはできませんので、何か必要に迫られてファンドを売却する際にはくれぐれもご注意ください。
それでは最後に野村證券で保有していたグローバル・バランス・インデックス・ファンド(愛称:投資生活)の売却明細をご紹介しましょう。こちらは投資総額2万円に対して売却代金34,199円という結果になりました。この差額と損益が合わないのはこのファンドが途中で分配金を吐き出しているからです(その際に税金を前払いしておりますので)。ちなみにこちらの受渡日もSMTグローバル株式インデックス・オープンと同じく約定日から3営業日後となっていますね。
なおこの売却代金はすでに出金の手続きを完了しており、3連休明けの7月17日(火)に私の銀行口座に着金予定です。こうなると野村證券の口座を今後どうするのか?が悩みのタネになるのですが、その結論はもう少し考えて出すことにしましょう。いずれにせよ口座を維持するためには今年中にマイナンバーの提出が必要ですので、早晩結論を出さなければなりません。
悩みのタネといえばこのように先週のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに続いてブログネタ用ファンドもすべて売却してしまったことで、当ブログが深刻なネタ不足に陥る可能性が高まったことも挙げられるでしょう。これまで何とか週一回ペースを維持してきた更新頻度がさらに低下してしまわないように、こちらも何か抜本的な対策を考えなければなりませんね。
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