東証の取引時間延長
2024/10/27 (Sun)
当ブログをわざわざご訪問いただいた投資に関心の高い皆さまなら先刻ご承知のとおり、東京証券取引所(東証)の取引時間が3連休明けの11月5日(火)から30分延長されます。具体的には大引けの時刻が現在の午後3時(15時)から午後3時30分(15時30分)に変更になります。これにより株式や投資信託の注文可能時間も30分延長されることになるわけですが、その他にも細かい変更点があったりしますので、念のため自身が取引を行っている証券会社のサイトで変更の詳細を確認しておいた方がいいでしょう。ちなみに私のメイン口座であるSBI証券のサイトでは下記のとおりの案内が掲載されておりました。東証の取引時間延長と当社サービスの変更について
上記画像にあるとおり、取引時間が30分伸びること以外で今回の大きな変更点は大引け前の5分間に売買が成立しない「クロージング・オークション」が導入されることです。
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とはいえいきなり「クロージング・オークション」と言われても、「何だそれ?」という反応になってしまうのも致し方ないでしょう。ただし現物株やETFの売買を行う際には私たち個人投資家も直接影響を受けますので、その内容については完全に理解しておく必要があります。それではSBI証券のサイトでは「クロージング・オークション」についてどのように説明されているのか?見てみましょう。
国内株式(現物市場)の大引けの売買にクロージング・オークションが導入されます
クロージング・オークションとは後場の取引終了時に行われる板寄せに参加するための注文受付時間を設け、その注文受付の締切と同時に板寄せを行う仕組みです。終値を決める取引として注目度の高い大引けの板寄せの透明性向上が見込まれています。
クロージング・オークション中の15時25分から15時30分までの5分間は、取引開始の寄り付き前と同様に注文受付状況(売買気配)が配信され、取引終了時刻の15時30分に大引けの板寄せが行われます。
この説明を読んでもまだよく分からないという方は、文中にある「取引開始の寄り付き前と同様に」という部分に注目してください。すなわち11月5日(火)以降の15時25分から15時30分までの5分間は、寄り付き前の8時55分から9時までの5分間と同じ扱いになるわけです。具体的には板を見て気配値や注文数を確認することができるわけですね。これによりこれまでは大引けで大きな成り行き注文が入って値が上下に飛ぶこともありましたが、この5分間で成り行き注文の動向を確認できるようになるため、売買の透明性向上が見込まれます。ただし、意図的に大引け間際(例えば15時29分)に注文を出せばこれまでのように値が飛ぶこともあり得ますが、それでも大引けの値付けに関する透明性は確実に向上するでしょう。
投資信託に関しては純粋に発注可能時間が30分延長されると考えてよさそうです。例えばオルカン「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の買付や売却の注文締め切り時刻も現状の15時から15時30分に延長されます。すなわち現在は注文を出すのを忘れていたことに15時15分に気付いてもアウトだったものが、11月5日(火)以降はセーフとなるわけですね。ただし、ほとんどの投資信託の注文締め切り時刻は現状15時ですが、一部これより早いものもあり、それらの注文締め切り時刻は15時30分とはなりませんので、ご注意ください。この際ですから、自身が保有する投資信託の注文締め切り時刻を確認しておくのもいいでしょう。
あと個別株投資に関して大きな影響を与えそうなのが企業の決算発表時刻ですね。ご承知のとおりこれまでは大引けに合わせて15時に発表する企業が多かったのですが、取引時間の延長に伴いこれも30分後ずれするのか?注意しておく必要がありそうです。もし現状と変わりなしであれば、取引時間中の15時に決算が発表されて値動きが激しくなる可能性がありますからね。
何はともあれ取引時間の延長で投資機会が増えることは私たち個人投資家にとってもありがたいことです。であれば私たちもこの投資機会拡大を有効に活用したいものですね。
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