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無事に卒業試験を通過

kage

2020/07/26 (Sun)

本エントリーのカテゴリーが「闘病記」であることからお分かりのとおり、タイトルにある「卒業試験」は勉学とはまったく関係ありません。それではいったい何を指しているのか?と申しますと、3月21日付の「外科外来定期通院日」に書いていた、手術後5年の経過観察措置の総仕上げとも言うべき大腸内視鏡検査であります。その結果はタイトルからお察しいただけるとおり「異常なし」で、担当医からも「根治(病気が根本的に治癒すること)ということでいいでしょう」とのお墨付きをいただきました。

このように結果自体はめでたしめでたしだったのですが、そこに至るまでには多少想定外の出来事がありました。まずは日程です。上でリンクを貼ったエントリーにも書いたとおり、私は前回の検査から約1年半後となる9月ごろを希望していたのですが、6月上旬の日程決定時に新しい担当医(若い女性から若い男性に変わりました)は「最終確認なので間隔は気にする必要はない」とのことで、いきなり「来週あたりでいかがですか?」と言われたのです。ただその時は日程調整が難しかったことと、心の準備ができていなかった(過去に何度も書いたとおり、大腸内視鏡検査は下記食事制限など何かと事前準備が面倒ですので)ため、7月上旬に予約を入れていただきました。そしてその結果を先週聞きにいった次第です。

事前準備のお願い

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次の想定外は言わずと知れた「コロナ禍」です。私自身、夏になれば感染拡大も多少は落ち着いているだろうと楽観的に考えていたのですが、ご承知のとおり現状は真逆でした。ということで、今回の検査はさまざまな感染防止対策が講じられており、いつもとは勝手が違いました。具体的には受付時にまず体温測定を求められます(私は36度5分でした)。次に消毒用ジェルで手や爪の入念な消毒を求められます。そして待合室の席ではなく、外の通路に間を空けて並べられたパイプ椅子に座って呼び出しを待ちました。ちなみに待合室の席は検査終了後の待機場所になっていました。これも検査室内で患者同士が会わない配慮からです。あと細かいことですが、検査用の使い捨て紙パンツを検査後すぐにトイレで捨てるよう求められました。このため自分のパンツを別途用意された紙袋に入れて検査室まで持参する流れになっていたのです。このようにコロナ対策で手間を取られるためか、実際に検査が始まったのは予約した時間より約50分遅れでした。

そして最後の想定外は検査室に入った際に起こりました。何と、担当医が若い女性だったのです。思い起こせば5年前の入院直前に転移の有無を調べるために受けた胃の内視鏡検査でも若い女医さんが担当だったのですが、大腸の内視鏡検査では初めてのことでした。サポートの看護師さんも若い女性で(こちらはいつものことですが)、誠に不謹慎ではありますが「いったいこれは何のプレイだよ」と思ってしまいました。考えてみれば女性の患者さんの場合は担当医が男性だと抵抗感があるのでしょうが、逆の立場になるとそれはそれで多少の抵抗感というか、違和感があるものですね。あとこちらも細かいことですが、過去の検査時には途中で体勢を横向きから仰向けに変えるように求められたのですが、今回はそれがありませんでした。まあそれで検査に支障がなければまったく問題はないのですが。

結果的に検査は滞りなく終了し、担当医からは「手術のつなぎ目もキレイでしたよ」と言ってもらえました。その部分の実際の写真を結果を聞く問診で見せてもらったのですが、腸内にうっすらと白い筋が見える程度で、ほとんど境目が分からない状態になっていたのです。人間の治癒力は本当にすごいものですね。

それでは卒業試験としての大腸内視鏡検査を加えて、これまでの経緯を改訂しておきましょう。今後再発がなければ、これで最終確定版となるはずです。

2015年

1月下旬:健康診断受診。オプションで大腸ガン検査も受ける。
2月上旬:便から血液反応が出て要精密検査となる。
2月中旬:人生初の大腸内視鏡検査を受診。腫瘍が発見される。
2月中旬:消化器内科を受診。各種精密検査の予定を組まれる。
2月下旬から3月上旬:各種精密検査を受診。
3月中旬:消化器外科を受診。即日入院。
3月下旬:大腸切除手術。
4月上旬:退院。
4月下旬:術後1ヵ月検診。術後補助化学療法(抗ガン剤治療)を勧められる。
5月中旬:術後補助化学療法開始。
12月上旬:術後補助化学療法終了。

2016年

1月中旬:CTスキャン(造影剤あり)受診。
4月上旬:人生2度目の大腸内視鏡検査を受診(手術後1年)。
7月下旬:CTスキャン(造影剤あり)受診。

2017年

1月下旬:CTスキャン(造影剤あり)受診。
7月中旬:CTスキャン(造影剤あり)受診。
8月上旬:人生3度目の大腸内視鏡検査を受診(手術後2年4ヵ月)。

2018年

1月下旬:CTスキャン(造影剤あり)受診。
9月中旬:CTスキャン(造影剤あり)受診。

2019年

3月中旬:CTスキャン(造影剤あり)受診。
4月下旬:人生4度目の大腸内視鏡検査を受診(手術後4年)。ポリープ(良性)を切除する。
9月中旬:CTスキャン(造影剤あり)受診。

2020年

3月中旬:CTスキャン(造影剤あり)受診。
3月下旬:手術後5年の経過観察措置が終了。
7月上旬:人生5度目の大腸内視鏡検査を受診(手術後5年3ヵ月)。
7月中旬:根治宣言。

改めて振り返ってみると、長いようで短い5年であり、短いようで長い5年でした。身体的に一番厳しかったのは、手術後に激痛と闘いながら歩行訓練をしていた時ですね。また精神的に一番厳しかったのは、退院後から1カ月後診察までの間に「もしリンパ節に転移していたらどうしよう」と心配していた時でした。そして経済的に一番厳しかったのは、術後補助化学療法で毎月多額の自己負担が生じた時です。このように一度ガンになってしまえば、心身だけでなく家計にも多大な負担を生じます。だからこそ日頃の不摂生からガンや糖尿病を発症してしまった「しくじり先生」の私から皆さんに申し上げたいのは、過去にもたびたび書いたとおり健康こそが人生で最大の宝物だということです。ぜひ私を反面教師として、くれぐれも健康にはご留意ください。私も根治宣言を受けて、もはやガン患者ではありませんが(今後はガン経験者かガンサバイバーと名乗ります)、定期的に大腸内視鏡検査を受けて(担当医によるとガン経験者は2年毎を推奨とのことでした)再発防止に努める所存です。

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この記事へのコメント

kage

おめでとうございます!

これは、いいニュースを聞きました。
卒業おめでとうございます!

Posted at 15:04:58 2020/07/26 by じゅん@

この記事へのコメント

kage

ありがとうございます

じゅん@さん

コメントありがとうございます。

根治宣言をいただいて診察室を出たところで、看護師さんからも「卒業ですね」と言ってもらいました。ただ嬉しい反面で、5年以上通い続けたこの診察室ともいよいよお別れかと思うと、一抹の寂しさも覚える不思議な感覚でした。

とはいえこれからの人生において、病院とはできるだけ縁がない方が幸せであることは間違いありませんので、今後とも検査と節制に努めていく覚悟です。

Posted at 22:40:24 2020/07/26 by おやじダンサー

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kage


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