痛恨の一撃
2013/06/07 (Fri)
今日(6月6日のことです)の国内株式市場は日経平均株価の下落率は0.85%でしたが、新興市場のマザーズ指数の下落率は13.07%となり、少し前まで個人投資家の人気を集めていた銘柄の数々が大暴落していました。この影響で性懲りもなくハイリスク投機を行っていた私はまた被害を受けたのですが、こちらのエントリーでご報告したとおり、最初の急落時にハイリスク投機ポジションを一旦すべて損切り撤退していたため現在は全力投球をしておらず、今日の急落でも何とか軽傷で済みました。それでは本エントリーのタイトルに掲げた「痛恨の一撃」とは何を指すのかと申しますと、私が毎月コツコツと積み立て投資を行っているひふみ投信の運用成績です。ご覧のとおり、基準価額は今日の下落であえなく19,000円を割り込んでしまいました。それでもひふみ投信の今日の下落率は前日比3.99%なので、マザースやJASDAQの惨状と比較すればまだマシだと考えることが可能かもしれません。しかし私は設定時からひふみ投信を応援しているからこそ、あえて厳しい目で見させていただきます。ひふみ投信の基準価額は5月20日の21,869円からわずか13営業日で18,424円まで下落しています。その下落幅は実に3,445円であり、下落率は15.8%にも及びます。私もハイリスク投機家として日々相場と向き合っていますので、5月23日以降の日本の株式市場がいかに異常であるかは身に染みて理解しています。しかしひふみ投信はベンチマークを設けず、「守りながら増やす」の運用方針で絶対収益を目指す投資信託ですので、この結果(=受益者の大切な資産を守り切れなかったこと)に対しては運用責任者の藤野さんから一言あって然るべきだと私は受益者の一人として考えています。運用責任者は理由に関係なく、結果に対して責任を負う立場ですので。
私は自分自身の大切な資産の運用をひふみ投信に託していますので現在の結果は甘んじて受け入れます。過去にもリーマンショックや東日本大震災による基準価額急落を経験していますが、その下落を乗り越えてその後の基準価額は最高値を更新しましたので、今回もいずれは下落分を取り戻してくれるものと信じて期待しております。しかしそれとは別に今回の基準価額急落についてはぜひ総括をお願いしたいと思っております。何故「守りながら増やす」ことができなかったのか?運用チームに判断ミスがあったのか?外部環境に想定外の出来事があったのか?ぜひ運用責任者の藤野さんから本音のご意見をお聞かせ願いたいものです。
5月23日の急落時にはひふみ投信も臨時のレポートを発行されましたが、一般的にこの手のレポートには「一時的な混乱に過ぎない」とか「長期的に見れば上昇傾向が続く」など、顧客を安心させるような内容が書かれることが「お約束」となっています。基準価額の下落要因はあくまでも外部環境の悪化であり、運用方法に間違いはなかったという建前が投資信託業界ではまかり通っています。ひふみ投信にはぜひそのような旧弊を打ち破るような本音のレポートを発行して欲しいものだと受益者の一人として願っております。
(Sponsored Link)
- 関連記事
アベノミクスがもたらす日本の未来≪ | HOME | ≫若林栄四先生の為替相場大予言 パート3
この記事へのコメント
同感です。
おやじダンサー様
はじめまして。
いつも更新を楽しみにさせて頂いております。
人から聞いた話で、定かではないのですが、
外国の投信運用会社は、
成績が下回った場合には、
顧客から頂く手数料を
減額する事があると聞きました。
日本では、販売手数料が無しのファンドも
ありますが、信託報酬はいかに安くとも
固定であると思います。
日本の投信も、運用成績が悪かった場合は、
手数料(信託報酬も含めて)の減額が
あってもいいと思います。
逆に、運用成績がよければ手数料増額を
要求されそうですが・・・
Posted at 15:24:29 2013/06/07 by 読者
この記事へのコメント
読者さん
コメントありがとうございます。
運用側と顧客の利害が一致する報酬体系としては、ヘッジファンドなどが導入している成功報酬制が有名ですね。運用成績が事前に取り決めた水準を上回れば信託報酬に加えて成功報酬が運用側に支払われ、下回れば信託報酬のみという仕組みです。
ただし私が本エントリーで言いたかったのは完全成果制の信託報酬体系にせよということではなく、本音で顧客と向き合って欲しいということです。
どんなに優れたファンドマネージャーでも完璧な人はいませんので時には満足できない結果となることもあるでしょう。その際に理由をすべて外部環境に押し付けるのではなく真摯に顧客と向き合って失敗の理由を説明していただきたいのです。その姿勢がお互いの信頼を深めることになるでしょうし、失敗の分析を次の機会に生かしていただければ私は納得できますので。
Posted at 21:25:26 2013/06/07 by おやじダンサー
コメントフォーム
この記事へのトラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)