Art
泉屋博古館東京で開催されている「特別展 オタケ・インパクト - 越堂・竹坡・国観、尾竹三兄弟の日本画アナキズム」を見に行く。岡倉天心と喧嘩したことをきっかけに、日本画界から忘れられてしまった越堂・竹坡・国観の尾竹三兄弟。NHK「日曜美術館」のアー…
手塚雄二さんの絵が好きだ。横浜・そごう美術館で開催されている展覧会、寛永寺創建四百周年 根本中堂天井絵奉納記念「手塚雄二展 雲は龍に従う」に行く(チラシ、鑑賞ガイド、いずれも PDF)。 2025年に寛永寺根本中堂に天井絵として奉納される《叡嶽双龍》…
東京都美術館で田中一村を堪能した後は、藝大美術館へ足を延ばす。「黄土水とその時代―台湾初の洋風彫刻家と20世紀初頭の東京美術学校」展が開催されている。 黄土水のことは何も知らなかったのだが、NHK「日曜美術館 アートシーン」で少し紹介されて、その…
都美で開催されている「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」に出かける。 実は南の島に移住したこと、トロピカルな植物をカラフルな色使いで描いていることなどから、田中一村=「日本のゴーギャン」という勝手なイメージを持っていた。今回、その無名のまま終わ…
梶よう子『広重ぶるう』は、ベロ藍に魅せられた歌川広重を描いている。阿部サダヲ主演で TV ドラマにもなっている。歌川広重がどんな生涯を送ったのか、この小説とドラマで知ったようなものである。 広重ぶるう (新潮文庫 か 79-10)作者:梶 よう子新潮社Amaz…
午前半日のお休みをいただき、通勤経路である都営三田線沿いにある二つの美術館を一気に巡る。新装なった皇居三の丸尚蔵館から、2025年1月から休館する出光美術館へ。 pr-shozokan.nich.go.jp 大手門をくぐってすぐのところに、新しい皇居三の丸尚蔵館は建て…
サントリー美術館で開催されている「没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―」展に出かける。 www.suntory.co.jp Web サイトからその概要を引用する: 英一蝶(はなぶさいっちょう・1652~1724)は元禄年間(1688~1704)前後に、江戸を中心に活躍し…
平和記念公園から徒歩で、ひろしま美術館に向かう。外は日差しが強く暑いが、紙屋町からは地下街を利用できる。 www.hiroshima-museum.jp ひろしま美術館は、広島銀行が設立した美術館。ちょうど「日本画の名作展 大観と春草から杉山寧を中心に」が開催され…
山種美術館で開催されている「特別展 没後25年記念 東山魁夷と日本の夏」に出かける。昭和の国民的画家、東山魁夷の風景画を主体として、夏を感じさせる日本画が集められた展覧会である。 Web サイト(チラシ)から展覧会の概要を引用する: 四季を通じて自…
トーハクの「神護寺」展を見た後は、都美の「デ・キリコ展」へ。いつものように美術館・博物館のハシゴである。 dechirico.exhibit.jp muranaga.hatenablog.com デ・キリコは、遠近法を歪めてマネキンを配置する不思議な絵画、いわゆる「形而上絵画」で知ら…
猛暑の日はエアコンの効いた美術館・博物館巡り。トーハクと都美に出かける。 まずはトーハク(東京国立博物館)の「神護寺」展へ。 神護寺は空海が活動の拠点とした真言密教の始まりの地。なかなか行くことはできない京都の高雄山中にある寺だが、創建1200…
1泊2日の箱根美術館巡りの旅の最後は、岡田美術館である。訪れるのは2回目であるが、資金豊富なのだろう、日本および東洋の絵画・やきもの・工芸について、本当に素晴らしいコレクションの美術館である。しかも混んでいない。広い館内をゆっくり歩きなが…
ポーラ美術館を満喫した後は、箱根ラリック美術館へ。「観光地によくある美術館かな?」くらいの認識で、あまり期待していなかったのだが、大間違い。フランスの工芸家ルネ・ラリックの本格的なコレクションを持つ美術館であった。 bijutsutecho.com 『美術…
先週に引き続き、箱根へ小旅行。今回は美術館巡りが主な目的である。初日はポーラ美術館と箱根ラリック美術館。そして友人がよく利用している御籠もり宿に泊まり、2日目は岡田美術館を訪ねる。 muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com muranaga.ha…
ここのところ友人とのゴルフ合宿を除くと、プライベートで旅らしい旅をしていなかった。定年退職して 1ヶ月の充電期間ができたこともあり、10数年ぶりに箱根へ 1泊2日 の旅へ出かけた。 途中、茅ヶ崎市美術館に立ち寄り、そこでランチをした後は、西湘バイパ…
箱根へ向かう旅の途中、「アルフォンス・ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの美しきミューズ」が開催されている茅ヶ崎市美術館に立ち寄り、久しぶりにミュシャの美しいポスター群を見る。 www.chigasaki-museum.jp ミュシャ(ムハ)は、2017年に見た《スラヴ叙…
麻布台ヒルズから徒歩で泉屋博古館東京に向かい、企画展「歌と物語の絵 ― 雅やかなやまと絵の世界」を見る。 展覧会の概要を Web サイトから引用する: 古来、語り読み継がれてきた物語は、古くから絵巻物など絵画と深い関係にありました。和歌もまた、三十…
退職して「毎日が日曜日」。1ヶ月限定の「引退生活」を楽しんでいる。休日の混雑を避けられるのが嬉しく、新名所、麻布台ヒルズに出かける。麻布台ヒルズの森 JP タワーのタワープラザには 4月に来ているが、今回は低層のガーデンプラザが目的地になる。 www…
郷さくら美術館で開催されている「涼 ―夏を楽しむ― 現代日本画展」を見る。 www.satosakura.jp Web サイトからこの展覧会の案内を引用する: このたび郷さくら美術館では「涼-夏を楽しむ-現代日本画」展を開催いたします。 毎年猛暑が続きますが、涼しい美…
渡辺省亭の画が好きである。先日も画廊での企画展に行ってきた。 muranaga.hatenablog.com muranaga.hatenablog.com 今回は齋田記念館で開かれている 2024年企画展「落花啼鳥 ― 渡邊省亭、花鳥の余韻 ―」を見に行く。 渡辺省亭の日本画に西洋の写実性をミッ…
山種美術館をあとにして、サントリー美術館へ。「徳川美術館展 尾張徳川家の至宝」を見る。 www.suntory.co.jp 展覧会の概要を Web サイトから引用する: 将軍家に連なる御三家の筆頭であった尾張徳川家に受け継がれてきた重宝の数々を所蔵する徳川美術館。…
山種美術館で開催されている「犬派?猫派? ―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―」展を見に行く。 可愛らしい動物をテーマにした展覧会ということもあり、平日にもかかわらず、かなりの人出であった。 www.tokyoartbeat.com Web サイトから概要を…
会社帰りに東京ステーションギャラリーで開催されている「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」展を訪ねる。 Web サイトから展覧会の概要を引用する: 江戸幕府創設からおよそ420年。江戸は巨大都市として発展し、京都、大坂に並ぶ三都のひとつと…
五島美術館で数々の近代日本画を眺めた後に、河鍋暁斎を見に行く。静嘉堂@丸の内で開催されている特別展「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」。 muranaga.hatenablog.com Web サイト(チラシ)から展覧会の概要を引用する: 絵師・河鍋暁斎(1831~89)と、探…
横浜の自宅から第三京浜で 20分。五島美術館の「近代の日本画展」を見る。 Web サイト・チラシから概要を引用する: 館蔵の近代日本画コレクションから、「花鳥画」を中心に、橋本雅邦、川端玉章、横山大観、川合玉堂、安田靫彦、前田青邨、川端龍子、金島桂…
2021年3月より大規模改修工事のために休館していた横浜美術館を、3年ぶりに訪ねる。第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」が開催されている。 現代美術の祭典だが、僕にはなかなか難しく、興味の湧く作品が少ない。展覧会を見ると言うより…
このところ日本美術・日本画の展覧会に多く出かけている中、久しぶりに西洋画の展覧会に行く。SOMPO美術館で開催されている「北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」展である。 www.sompo-museum.org Web サイト(チラシ)からその概要…
「大吉原展」をあとにして、トーハクの特別展「法然と極楽浄土」に向かう。いわば「俗」から「聖」へ美術館を巡ることになる。 muranaga.hatenablog.com tsumugu.yomiuri.co.jp www.tnm.jp Web サイトから展覧会の概要を引用する: 平安時代末期、繰り返され…
ゴールデンウィークの美術館巡り第2弾は、上野で開催されている展覧会をハシゴする。一つはトーハクの特別展「法然と極楽浄土」、もう一つは東京藝術大学大学美術館の「大吉原展」である。いわば、聖と俗。対照的なテーマの展覧会が、奇しくも上野で行われて…
加島美術という画廊(古美術商)で開催されている渡辺省亭の企画展を見る。 ドガなどフランスの画家たちを唸らせた卓越した技術。まるで生きているかのような写実性の高い花鳥画。そして上品で洒脱。渡辺省亭は官展から距離を置いたからか、海外で評価が高い…