Muranaga's View

読書、美術鑑賞、ときにビジネスの日々

2010-01-01から1年間の記事一覧

「山口晃展 東京旅ノ介」を見る

仕事納めで半ドンのため、銀座三越で開催されている山口晃展に行く。箱根駅伝を舞台にした三浦しをんの『風が強く吹いている』の単行本の表紙を見て以来、この画家のファンである(現代絵師・山口晃の描く大和絵)。昔と今が同じ空間内に同居する不思議な「…

小惑星探査機「はやぶさ」を知る DVD

小惑星探査機「はやぶさ」を知るためにさまざまな本が出版されて、中でもプロジェクトリーダである川口淳一郎先生の本は涙なしには読むことができない。最近は「はやぶさ」に関する DVD もいくつか出て、視覚的に「はやぶさ」を知ることができる。 小惑星探…

Apple TV:ホームシェアリングと Remote は動いたが、AirPlay が動かない

大画面のデジタルテレビ REGZA Z1 と Apple TV により、リビングでテレビと戯れる時間が増えた。TOSHIBA 47V型 液晶 テレビ REGZA 47Z1 フルハイビジョン出版社/メーカー: 東芝発売日: 2010/06/25メディア: エレクトロニクス クリック: 1回この商品を含むブ…

Apple TV が楽しい

近所のケーキ屋さんは皆お休み。クリスマスに向けて準備をしているようだ。駅前のコージーコーナーが開いていたのでシュークリームを買って帰る。帰宅すると、Apple TV と DVD "HAYABUSA Back to the Earth" が届いていていた。思わぬ誕生日プレゼントという…

デジタルテレビが到着、わが家もようやく「地デジ化」した

今住んでいるマンションの地デジ対応が遅れた事情もあったのだが、今日デジタルテレビ REGZA Z1 が到着して、わが家もようやく「地デジ化」した。それまではアナログ放送のブラウン管テレビでそこそこ満足していたのだが、実際に大きな画面でデジタル放送を…

出口治明『「思考軸」をつくれ』:インプットの絶対量を増やせ

岩瀬大輔さんと共にライフネット生命を立ち上げた出口治明社長の本。本の題名から巷にあふれる「思考法」とか「仕事術」の類いだろうと思って積読状態だったが、食わず嫌いはいけない。出口さんのスケールの大きさと懐の深さが感じられる本だった。「思考軸…

涙なしに読むことができない『はやぶさ、そうまでして君は --- 生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話』

瀕死の床から奇跡的に呼び戻すことに成功した小惑星探査機「はやぶさ」。何度とない試練を絶対にあきらめなかったプロジェクトリーダである川口淳一郎先生だからこそ、知り得ない事実があり、語れることがある。語る言葉がある。はやぶさ、そうまでして君は…

グーグルの魔法はいつまで続くのか?(The Economist, December 4th 2010)

最近の自分のネット生活を振り返ると、ソーシャルネットワークを流れる情報、つまりソーシャル・ストリームと向き合っている時間がずいぶんと増えた。Twitter(ツイッター)のタイムラインで、自分が興味のある分野のキーマンをフォローすることにより、有用…

iPhone が謎の発熱、電池の消耗も激しい

とある日の午後。オフィスの机の上に置いておいた iPhone 3GS がやけに熱くなっているのに気づいた。ちょうどカイロのような暖かさで、冬に持ち歩くにはちょうどいいかも。… なんて、のん気なことは言っていられない。何しろ電池が全然持たないのだ。フルに…

現代将棋の最先端を見事な筆致で描く『どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?』

『どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?』このタイトルにすることには編集者も反対されたらしい。それでも、なぜこのタイトルにしたかは、著者の梅田望夫さん自身が語っている。 現代将棋の奥深さ・面白さ、羽生善治をはじめとする棋士たちの魅力…

ゴルフ・レッスンメモ:スイング編「チェックポイント」

わがライバルたちが2週連続、ゴルフコースで実践的に腕を磨いているのを尻目に、いつものように練習場に来ている。今日はすこぶる調子がよい。ドライバーのスライスが激減し、安定して200ヤード以上飛んでいる。スプーンなど長めのフェアウェイ・ウッドも、…

「目から鱗」のボキャビル術 --- 『中上級者がぶつかる壁を破る英語学習最強プログラム』

英文雑誌をできるだけ辞書なしに速読できるようになりたい。そう思って、まずは 10,000語レベルのボキャビル(語彙増強)に取り組み始めたが、なかなか覚えられずに苦しんでいる。そんな時、題名に魅かれてふと本屋で手に取ったのが、『中上級者がぶつかる壁…

辻野晃一郎『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』

ソニーで VAIO パソコン、ビデオレコーダー(コクーン、スゴ録)などのヒット製品を出した後、グーグルに転職。日本法人社長を3年間勤めた辻野晃一郎(@ktsujino)さん渾身の半生記が、『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』である。グー…

中島聡さんの講演を聴く:最新ソフトウェア技術トレンド、イノベーションの起こし方

『おもてなしの経営学』やブログ "Life is beautiful" で有名な伝説のプログラマー、UI Evolution 会長の中島聡さんの講演を聴く機会があった。中島さんは僕と同年代。1980年代のパソコン少年時代(アスキー創業期に CAD ソフト CANDY を開発。僕は GAME 言…

ゴルフ・レッスンメモ:スイング編「下半身の安定は股関節の角度にあり」

ドライバーがどうしても右にスライスしてしまう。体が開いてしまうためだ。「体が開く」のと「体を回転させる」のとは違う。そのポイントは、アドレス時にしっかり股関節を入れ、スイング時に作った股関節の角度をキープし続ける感覚である。体が「開く」時…

伸び悩み

長南カントリークラブで気の置けない友人たちとのラウンド。フェアウェイが広く楽な気分で打てる一方、グリーンは打ち上げが多く、かつ大きなバンカーが口を開けて待ち構えている。初っ端の2つのミドルホールで、ボギー、パーと来たので、この調子で行ければ…

『宇宙は何でできているのか』『宇宙に果てはあるか』『光の場、電子の海』

東大の数物連携宇宙研究機構(IPMU)の村山機構長による『宇宙は何でできているのか』は、現代物理学の素晴らしい入門書である。これほどコンパクトでスピーディに現代物理学を語った講義があっただろうか?「素粒子物理学で解く宇宙の謎」という副題にある…

小惑星探査機「はやぶさ」を知る

小惑星探査機「はやぶさ」(Wikipedia)が帰還、大気圏に再突入した6月13日から4ヶ月。コンテナから回収された試料から多数の微粒子が見つかったそうだ。イオンエンジンやリアクションホイールの故障、通信断絶、満身創痍になりながらも数々の工夫を凝らして…

日本人による日本人のための展示会 CEATEC

日本最大のIT・エレクトロニクス展 CEATEC 2010 が盛況のうちに閉会した。テレビについては 3D というだけでは差異化にならず、東芝はグラスレス 3D、ソニーは超大画面で 3D の上流から下流までのサポート、パナソニックはエコ家電を訴求した。特に東芝のグ…

リベンジならず

右にスライスするドライバーを何とか真直ぐ飛ぶようにするべく練習を積み、半年前のリベンジを期して臨んだレイクウッドゴルフクラブ西コース。結果はリベンジどころか玉砕。半年前の119よりも悪い IN:64、OUT: 61、トータル125という情けないスコアに終わっ…

期せずして iPhone 3GS が iOS 4.1 にバージョンアップ

iOS 4.1 にバージョンアップしてこなかったのだが、なぜだか急に iTunes が iPhone を認識しなくなり、復元操作をすることになった。その結果として、期せずして自動的に iOS 4.1 にバージョンアップされることになってしまった。OS のダウンロードとアップ…

カナル型イヤフォンと Bluetooth 無線ヘッドセット

電車の中で快適に iPhone / iPod を楽しむために、カナル型イヤフォンを使っている。今まで使ってきた ER-6i が再び断線したので、もっと安価なソニーの MDR-EX300SL を購入した。これを Bluetooth 無線ヘッドセット HBH-DS205 と組み合わせて使うのである。…

ゴルフ・レッスンメモ:スイング編「ようやく新ドライバーに慣れてきた」

買って2ヶ月の V-iQ ドライバー。うまく当たると距離が出るが、今の僕のスイングだと大きくスライスするため、なかなかスコアメイクすることができなかった。そのため最近レッスンではドライバーの練習を中心に行っている。基本は前々回、前回書いたことに集…

iOS 4.1 にバージョンアップすべきだろうか:無線キーボードの自動再接続問題

iOS 4.1 は Bluetooth 周りが強化され、ようやくイヤフォンの早送りや巻き戻しがサポートされたようだ。それだけでもバージョンアップしたくなるのだが、問題はリュウドの無線キーボードとの相性である。知人のツィートやネット上の情報を見ると、複数の機器…

フレッツ光ネクスト+ぷらら の組み合わせ:iTunes Store にアクセスできない

海外出張中に工事が終わり、うちにも「フレッツ光ネクスト」が導入された。インターネット接続プロバイダ(ISP)は今まで通りのぷらら。ところが同じNTT東日本系であるにもかかわらず、この二つの組み合わせの設定には苦労させられた。一つはフレッツ光ネク…

歴史を感じさせるヨーロッパ

海外出張も久しぶりだが、ヨーロッパ(欧州)に行くともなると、30数年ぶりである。9月1日から8日までの約1週間、ベルリン、パリ、ロンドンという三つの首都を訪れた。歴史を感じさせる建物が残っていること、博物館・美術館の充実ぶりを改めて感じて帰国し…

「ハーフ50切り」を逃す

千葉の総丘カントリー倶楽部にて、猛暑の中、スポーツドリンクで水分を補給しながらのプレー。ときどき秋を思わせる風が吹き抜けるが、やはり暑い! ドライバーは相変わらずスライスするため、OBを叩いたり右の林に入れたりして、IN スタートの前半は60という…

ドライバーが全然ダメ、不完全燃焼に終わった夏合宿

1年前よりも成長したところを結果として出したいと期するところのあったスクールの夏合宿。残念ながらスコアは去年並みのハーフ60前後。スコアだけ見ると成長のあとが見られず、ストレスの溜まる3日間であった。初日:蓼科:59 + 八ヶ岳:58 = Total:117、2日…

佐藤雅彦ディレクション“これも自分と認めざるをえない”展

Art

ちょっと風変わりな展示会である。佐藤雅彦ディレクション“これも自分と認めざるをえない”展。センサー、生体認証(虹彩、指紋、顔)、認識(手書き文字、動作)などの技術により、ふだん自分では気づかない、自分の「属性」が切り出され、それが社会の中で…

『ストーリーとしての競争戦略』を読み返すためのノート

経営戦略、その中でも特に競争戦略について、一橋大学ビジネススクールの楠木建教授がわかり易く解説した本が出ている。『ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件』である。この本の主張は「優れた競争戦略はストーリーとして語られる」というもので…