メインコンテンツにスキップ

豪華クルーズ船で猫を密航させた乗客を発見。猫は安楽死の予定だったが乗組員が引き取り家族に

記事の本文にスキップ

24件のコメントを見る

著者

公開:更新:

この画像を大きなサイズで見る
pixabay

 かつて猫は、船の守り神として重宝されたが、許可なくして違法に乗っているとしたら問題だ。

 最近豪華クルーズ客船で乗客が無許可で猫を乗せていたことが発覚した。この猫は船のルールに従い「密航」という形で対処され、安楽死処分を受けることになった。

広告の下に記事が続いています

 それを必死で救ったのは乗組員だった。現在猫は乗組員の家族として迎えられ幸せに暮らしている。

クルーズ船で発見された猫のオヴィ

 去年12月22日、ロイヤル・カリビアン・クルーズのマイケル・ベイリー社長兼CEO(最高経営責任者)は、猫をクルーズに密航させた乗客がいたようだと声明を発表した。

 ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの「オベーション・オブ・ザ・シーズ」という豪華クルーズ船内で、オヴィという名の猫が12月の初めに発見されたのだ。

 ハワイからシドニーまでの約3週間の航海中、ニュージーランドから来たバイオセキュリティーのエージェントが客のキャビンでオヴィを発見した。

この画像を大きなサイズで見る
pixabay

 植物、果物、動物、その他の危険物などを船に乗せないよう、外国に入港するクルーズラインには検査が義務付けられている。

 バイオセキュリティー担当者は、猫がどのようにして船に乗り込んだかを調査し隔離して、潜在的な病気がないことを確認する任務を負っている。

 そのためオヴィは、ロイヤル・カリビアンのクルーズ船の密航者として船から降りることを許されず、後に安楽死させられることになった。

 ロイヤル・カリビアン・クルーズでは、”感情支援動物または介助犬 “でない限り、ペットの乗船は禁止されている。

 誰が持ち込んだのか気になるところだが、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルは、オヴィを船内に持ち込んだ可能性がある旅行者を特定することを拒否した。

安楽死の危機を脱して保護され乗組員の養子に

 乗組員のマイケル・ベイリーさんは12月22日のFacebookアカウントで、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルは、検疫を受けた後のオヴィを安全にアメリカに輸送したと綴った。

 現在オヴィは別の乗組員の養子となった後、マイアミで新しい家族と暮らしているそうだ。

Facebookで開く

オヴィは当局によってオーストラリアでもニュージーランドでも船から降りることを許されず、安楽死させられることになっていました。

ですが、私たちのゲスト・サービス・チームは数週間かけて何度も行き来した後、無事にオヴィを地球の裏側まで連れて行き、最終的にマイアミにいる同チームのメンバーの1人に引き取ってもらえることになりました。

オヴィは今、マイアミで幸せに暮らしています。

 なお、ベイリーさんは投稿で「金属ではないので最初のセキュリティを通過してしまったのかな。入船時はきっと鎮静剤などで(飼い主に)眠らされていたのかもしれない」と推測している。

 ロイヤル・カリビアン・クルーズでは、オヴィがどのようにしてクルーズのセキュリティを通過し、最終的に船に乗ることができたのかまだ確認していないということだ。

References:Pet cat smuggled aboard Royal Caribbean cruise ship was going to be euthanized but crew spent weeks trying to save it / written by Scarlet / edited by parumo

広告の下にスタッフが選んだ「あわせて読みたい」が続きます

同じカテゴリーの記事一覧

この記事へのコメント、24件

コメントを書く

  1. >オヴィを船内に持ち込んだ可能性がある旅行者を特定することを拒否した。
    これは犯人はわかってるけど、偉い人なので忖度してるパターンか?

    1. >>1
      飼い主がわかっていたら、正規の適切な対応を行使しなければならないし
      遺体は無理だが遺骨の引き渡しなどの要件が発生するかも知れない
      だけど猫がいるだけならば、もしかしたら猫がどこかから紛れ込んだだけかもしれないじゃん?
      そんな飼い主がわからない迷い猫ならば船員が引き取ってもいいよね?

    2. >>1
      あんまり褒められたことではないけど、犯人を特定することによる各種の手続き、及び違法行為(船の中では船長に裁判権や司法権があるし、船の中でのルールは国の法律と同等の効力があり、今回は船のルールを違反している為違法行為扱いとなる)による裁判が発生することが予測されるので探さないことにしたんじゃないかな。
      猫の飼い主が本当にその猫を可愛がっていたのならこんな事はしないと思うよ。

  2. そこまでされて飼い主が名乗りあげないなら元飼い主もロクデナシだったんだろう
    一時はピンチだったけど、良い家庭に行ったようでよかったよ

  3. オヴィさんが助かってよかった
    その他の国に居ない動物が間違って上陸すると生態系が壊れるからね

  4. いつも報いを受けるのは動物だからねぇ
    野生にしろペットにしろ

  5. オヴィを助けてくれたメンバーさん達、本当にどうもありがとう~!!
    とても一生懸命にオヴィをなんとか助けようとチーム一丸となって奮闘してくれたんだよね(╹◡╹)尊い
    私まで温かな気持ちになりました♡

  6. 「マニュアル通りだと飼い主逮捕で猫処分になるけど、飼い主不明なら仕方ないよな。保護した船員が飼えなくなって、マイアミの譲渡会に出したらたまたま元飼い主が現れて引き取るなんて奇跡があればいいなー」
    て船長が飼い主にウインクしてそう。

    1. >>9
      それをやると次の航海では何故か飼い主不明の猫がわんさかと出てくるんじゃないかな

      航海中の面倒をみなくてもいいし、譲渡会に代理人でも行かせて取り返せばいいだけだから気楽に持ち込みそうだね。

  7. ルール違反は絶対にだめだけど
    飼い主を探さない決定にはちょっとモヤるわ

    1. >>10
      飼い主が確定したら決定権が飼い主に移るからこの話みたいにトントン拍子に譲渡できなかったろうから、それを見越してっつーのもあるんでない

      1. >>20
        飼い主が見つかったら飼い主は刑事罰。猫は殺処分ですから、「見つけない」というほぼ真っ黒なグレーの方向性を選んだだけ
        >>13のようなことを言う人もいるけど、全ての船長が同じ判断をしてくれるわけではないし、犯罪者には同じような判断を要求できる側にはいない
        ワンチャンかけたところで、逮捕・投獄され、ペットは死を迎えるだけの可能性の方が高い

        >>17
        「温めの『冷たい方程式』」なら知ってる

        1. >>24
          いやいや、君の考えてる事に対してコメントしたわけじゃないよ。

  8. 無理やり連れ込んだか知らん間に忍び込んじゃったか分からんけど良かった良かった

  9. 元記事では客室で見つけているようだから確定か絞り込みはあったんでないですかね。客は客なので取材側が特定する試みを拒否したというまあ当たり前の顧客保護ではないかと。持ち込み方法も確定していないようですが、服の中に保持したまま金属探知機を通過したのでないかという考えみたい。メタボだったんですかねえ。

  10. 客の誰かが連れ込んだと断定しているあたり、クルーズ船側は誰が犯人(※あえてこう書く)か特定できているのかな、と思った。
    間違って乗り込んでしまった可能性もあるならぼかすだろうし、誰がしたか公表しないのは忖度云々以前に守秘義務&関係ない第三者からのリンチを防ぐためにも当然だろうし、ロイヤル・カリビアン・クルーズと連れ込んだ客の間で話し合い諸々はおこなわれてるんじゃないかな。

    なんにせよ、ニャンコが無事引き取られて本当に良かった。
    強い言い方になってしまうけど、ルールを守らないバ飼い主はマジでもう二度と動物飼わないで…

  11. 安楽死は重い処分だと思ったが、猫のいない土地で逃げだしたら生態系破壊するし、猫のアレルギー持ってる人が不意に遭遇したら命に係わる……それを理解できない連れ込んだ飼い主はその資格がないし、晒してもよかったんじゃ。

  12. 犯人を罰するより猫の命を守ったんだろうね
    たぶん船員さんたちも本心では犯人を懲らしめてやりたかったと思うよ

  13. 財産の有無が飼い主のモラルを保証しない良い例だな
    金が有っても品格は買えない
    と云うか、最近富裕層の知能低下を感じる事案が増えてる気がする

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

最新記事

最新記事をすべて見る