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アメリカで、非常に珍しい白変種のハクトウワシが目撃される

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 アメリカの国鳥と言えばハクトウワシだ。強く凛々しくたくましく、翼を広げると2mにもなるその壮大なるその姿は、アメリカを象徴する鳥として、国章にも描かれている。

 そのアメリカ、オクラホマ州で非常に希少な白いハクトウワシの個体が確認された。アルビノではなく、色素の減少により白くなった白変種だ。

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 ワールドカップで決勝に進み、オランダとの対戦を控えているアメリカでは、このハクトウワシがアメリカに白星(勝ち)をもたらすのではないかと期待されている。

珍しい白いハクトウワシを発見

 オクラホマ州野生生物保護局(ODWC)は12月2日、白いハクトウワシの動画をTwitter上に公開した。この鳥は今週、オクラホマ州で目撃されたものだ。

 もともとは、野鳥観察家のジャスティン・ブライリー氏が撮影したもので、野生生物保護局の生物学者に共有された。

 映像には、黄色いくちばしを持つ白色の大きな鳥が木の枝にとまっている様子が映っている。

 同局によると、目の色や羽の一部に色が少しのこっていることから、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患を持つ「アルビノ」ではなく、色素の減少により体毛・羽毛・皮膚等が白化した「白変種(リューシズム)」であるという。

 当局では保護の観点から、この白変種がいた正確な場所についてのコメントを控えている。だが、昨年イリノイ州の川沿いで目撃されたものと同じ鳥である可能性もあるとのことだ。

 たまたま目撃されたタイミングが、ワールドカップでアメリカチームが躍進したタイミングと一致しているため、幸運を呼ぶハクトウワシとして、アメリカを優勝に導いてくれることが期待されている。

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 一般的なハクトウワシの姿

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野生動物の白変種

 かつて、白変種は突然変異によって誕生した希少種と考えられていた。その為、南アフリカで野生での生存が確認されているホワイトライオンや、インドのホワイトタイガーなどは、神聖な動物として崇められてきた経緯がある。

 だが、全ての脊椎動物に広く存在が確認されており、現在では、白変種に関わる遺伝情報は、生物にとって正常かつ基本的なものと考えられている。

 ホッキョクグマ・ホッキョクギツネ・ハクチョウなど、生息環境の影響から白変種が集団の中心となっているものもある。

 とはいえ、白変種が集団の中でごく稀な動物の場合、生息地に溶け込む能力が劇的に低下するため、生き延びるのは難しいとされている。

 捕食者に狙われやすかったり、逆に獲物に逃げられてしまいやすくなるからだ。

 このハクトウワシの場合、雪の中なら逆にうまく適応できるのかもしれない。

written by parumo

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この記事へのコメント、22件

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  1. >アメリカに白星(勝ち)をもたらすのではないかと期待されている。

    「白星」って相撲に由来する日本の表現よな?
    米国でも通用するんだろうか。

  2. バーニーズの白変種(その子は確か病気か何か)でお顔のあたりが白くなって、茶色い眉毛はしっかり残ってる子をネットで見かけたんだけどすごくゴージャスな顔立ちになってた。白変ってもしかしたら健康上の問題もあるかもしれないけど、すごく神秘的だし何かいいことがありそうって思えるよね。

  3. アルビノの人は
    視力がめっちゃ弱いらしい
    あとアニメとかの影響で
    「アルビノ=白人みたいな美形」って思い込みを
    多くの人達が持っているので辛いらしい

    1. ※4
      らしいらしいと全部伝聞系じゃん、最後に自分の意見も言うといいよw
      話し下手って言われない?

  4. シロクマの肌の色は黒くて、毛の色は白ではなく
    半透明ってのを最近知った。

    1. >>10
      みにくいアヒルの子(猛禽) プラマイ0であんまりいじめられなさそう

  5. ネイティブとは先住民という意味もあるので
    ネイティブアメリカンというと亜米利加先住民という割と差別的表現となっている、また北京語の「先」には「既になくなってしまった」という意味が含まれてかえって差別的にとられる背景があり、原住民という表現が一般的である、先住民の言葉にはアメリカ大陸の多様な民族を一括して呼ぶ自称がないため、今では先住民の側も「インディアン」・「インディオ」を使っている。

    という背景があって、ネイティブアメリカン(アメリカ先住民)という言葉は最近では忌避されつつあるようだ。
    ただ、一部のマスコミでは嬉々として使い続けているのが不評を買っている。

    1. ※12
      「言葉狩り」かな? 元の意味やら使われている意味やらを調べたら人間沈黙している方がよさそう

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