新しい研究によると、母親が幼い頃に体験した痛みが、その子供にまで影響を与えている可能性があるという。これは予備調査だが、人間でも動物でも、幼少のときのトラウマ、さらに子宮にいる頃にさらされた慢性ストレスまでもが、生涯に影響を及ぼすことになりえるという。
この研究を行った、英国、ブリストル大学の獣医科学教授のマイケル・メンドル氏は、幼少時に体験したことは、予想以上にその影響が長期的に尾を引いている可能性があるという。
幼少期のことは、本人はあまり覚えていないものかもしれないが、その頃体験したことは生涯大きく関わっていくことはこれまでの研究で明らかになっている。ネズミでも人間でも、例えば幼少期になにか痛い体験をすると、その後の痛覚の感受性に変化を及ぼす。だが、その結果はかなり複雑だ。場合によっては、痛みへの反応が鋭敏になったり、鈍感になったりすることもある。
家畜はよく、去勢されたり、尾を切られたりと痛みを伴う体験をする。その影響を調べるために、メスの子羊20頭を3つのグループに分け、ひとつのグループの羊の尾を切断した。やり方は、尾のまわりをきつく縛って血流を絶ち、尾を壊死させて落ちるようにするのだが、このとき麻酔は使わない。
二番目のグループは、尾にはなにもしないが、少量の病原性大腸菌を注射して軽い発熱とそれに伴う免疫反応を起こさせた。第三のグループは、なにもせずにそのままの状態である。
羊が成長し、交配してから、分娩の様子を撮影し、痛みを示す体位の変化、陣痛(子宮の収縮)の回数、家畜が痛みを感じるときにする仕草である尾の振り具合を記録した。すると、子供の頃に尾を切り落とされたり、大腸菌を注射された“痛い”体験をした羊は、さかんに体位を変えて尾を振り、なにもされなかった羊より陣痛の回数も多かったという。
「しかし、これが正確にどういうことを示しているのかを説明するのは難しい。」と、メンドル氏は言う。
出産の痛みという試練に対してより感受性が鋭いか、本当に出産の痛みがかなり強いということを示している可能性もある。
人間やラットの場合、ストレス反応に作用するホルモンと脳の回路は、幼少期の体験によって影響されるという。羊の場合も同じことがいえるが、現在のところ推測にすぎない。幼い頃に試練を体験した動物には、痛みに対して準備をし、のちのちにも順応するための適応感覚が作られているのかもしれない。
次に、不快なことに対する感覚の研究をするために、先の20頭のメス羊が生んだ子どもをテストしてみた。子羊の足に金属棒を軽く押しつけ、不快に感じてむずかり、離れようとするまでそのままにしてみる。幼少期に大腸菌を注射された羊の子供は、ほかのグループの羊から生まれた子供よりも素早く反応した。
母親の痛みの記憶が環境的に誘発され、遺伝子に変化が起こり、親から子へと受け継がれている可能性がある。
このプロセスはエピジェネティクス(DNA塩基配列の変化を伴わない細胞分裂後も継承される遺伝子発現あるいは細胞表現型の変化)であるという。これは、子羊の感受性が鋭いため起こったともいえるが、まだはっきりしない。というのは、感受性が鋭かったこれらの子羊は、例えば難産という体験のせいでその感受性が変化してしまったからかもしれないからだ。
母親が経験した痛みは子に引き継がれるのか?完全に解明するには、さらなる研究が必要だ。
興味深いし有りそうなことだけど、証明は大変そうだ
なにより被験者ツライのがいやだな
※1
苦痛じゃなくて、幸せの影響を実験で確かめられるような方法にできないかな?
こんな実験する意味があるのか?
やメェェェェェェて
うーん、なんとなく疑似科学のにおい…
俺もプルーストのマドレーヌのようにママの乳首の感触を思い出す。ただ、三月に行った赤ちゃんプレー専門店の印象と混乱しているかもしれん。
これはどうなんだ…よほどはっきりした差がない限り、20頭を3グループに分割じゃ少なすぎてただのランダムなばらつきとしか言えないんじゃないのかな
結局、「そんな気はするけど、全然よく分かっていない」というレベルの話なのか。
こう言う話って、ふーん、生き物って凄いなあ。で終われば良いけど、理論が確立していないあやふやな状態なのに、人伝いネット伝いになって行くうちに、いつの間にか「紛れもない事実である」と言う認定がされ、最終的に過激な人権団体の理論武装に使われそうな話で、きっちり事実だと分からないうちは不用意に発表とかするな!!と思うのは、心配しすぎかな?
痛いことを体験させられてさらに難産になるとか嫌すぎる……。遺伝ならめちゃくちゃ痛みに弱い個体が生まれるだろうからやっぱりお産の状況が関係してるのかな。
この実験必要なの?
これが明確に証明できるのなら生物の進化の一端がわかることになる。
痛みの記憶は遺伝子に刻まれて子供は無意識に回避するというのが目標だろうけど
生物の研究はいかんせん時間がかかる
そーいえば一ヶ月ほど前か、本屋の紹介サイトでエピジェネティクスの記事を読んだ。本買おうかなって思ってたんだった。例えにすると、江戸城君(体)を作ったのは設計者(遺伝子)ではなく大工さん(肉体作りパートさん)みたいなこと?と思ったのね。内臓移植などで記憶や嗜好が移植されたとしか思えない事例なんかとも関連するんじゃないかなと勝手に思ってたんだが。
小並感だけどヤギさんかわいそう
これが解明されたところで、一体どうせいっちゅーんや?
という実験の為に、動物に痛い思いをさせてるんか…。
何かの「第一人者」になりたいんだろうな~としか思えない…嫌な記事でした。
たった20頭を3つのグループに分けた実験じゃなんの証明にもならないじゃないか
こんなの意味あるの?
※15
はっきり言って動物虐待だもんな…
それで薬の開発とかして、人類への大きな貢献になるならまだしもね
ただ結論が出たら、使い道はないことはないと思う
心理学のトラウマ分析とか
かわいそう
こんな微妙な影響、その後の山ほどの人生経験でうやむやになっちゃうんじゃないかなあ
痛い経験くらいでエピゲノム変わったら大変なことになるんだよなぁ…
エピジェネティクスってだいたいDNAのメチル化とかその手の修飾のことなんだけども…
気になる方は2母性マウスかぐや でググるといいかもね
これやると、そもそも「記憶」が何であるかにまでいってしまうよね。
遺伝子に変化が起こり受け継がれて~いるのだったらお父ちゃんの記憶も残るはずだし。
クラウドに自動でアップロードされてるだけかもしれないしね。
前世療法とか読むとそんな感じする。
いくら知らん所の動物の事でもココロが傷むんですが・・・
胎児よ胎児よ
何故躍る
母親の心がわかって恐ろしいのか
※22
前世療法のアレは「記憶」ではなく「物語」。
前世という「物語」を与える事で現世の人生を納得させ、社会に適応させようという治療法にすぎない。かなり乱暴に言うと、既存の童話を処方する「物語療法」の、カスタムオーダーメイド版のようなもの。
医者はネタバラシすると治療効果がなくなるから方便でオカルトな事言ってるだけだから。
先天的な危険回避の手段ではないの?
エピゲノムが正しく説明されているね
大腸菌を注射するのってなんでなの?
ワクチン的な?それとも単にこの実験のため?
※25
メッチャ下痢になるんじゃない?
尻尾が腐るのとどっちが痛いのかは知らんけど
この実験がどうかはともかくとして…
14.匿名処理班
これが解明されたところで、一体どうせいっちゅーんや?
という実験の為に、動物に痛い思いをさせてるんか…。
何かの「第一人者」になりたいんだろうな~としか思えない…嫌な記事でした。
2014年07月14日 16:09
↑こういう奴ってほんと科学の足手まといでしかないね
「子宮で考える」からそうだろうなと薄々思ってた。
子に関することは全部母親のせいなんじゃなかろか。
「こういう実験する必要があるのか?」
結果を出して、考察して、それでも意味があるのかないのかは後世になってみないとわからない。
そんなこともわからない人たち。目の前のことだけしか見えない人たち。
「科学の足手まとい」という言葉がピッタリ。
言っても仕方ないが、酷い実験だな