メインコンテンツにスキップ

地面から突き出した氷の剣林、「ペニテンテ」

記事の本文にスキップ

20件のコメントを見る

著者

公開:更新:

この画像を大きなサイズで見る

 氷河と雪に覆われた標高4000メートルを越えるアンデス山脈やヒマラヤ山脈などでは、まるで叫喚地獄にある剣林地獄のような、氷でできた剣林が広がる光景を見ることができる。この氷の尖塔はペニテンテと呼ばれるもので、太陽によって溶け出した氷や雪が、再び冷気を帯びた強風に煽られることで先端の尖ったこのような形状となるのだそうだ。

ソース:Penitentes: Peculiar Spikey Snow Formation in the Andes | Amusing Planet

広告の下に記事が続いています

 ペニテンテは、イギリスの自然科学者でもあり卓越した地質学者であったチャールズ・ダーウィンが1839年に書いた文献に記されたのが最初の記録だという。ダーウィンは1935年3月22日に、南米チリのサンティアゴからアルゼンチンのメンドーサに向かう途中、スコプス山の峠近くの雪原でペニテンテを目撃したという。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

 ペニテンテができる条件は、標高4000メートル以上で低緯度であること、常に気温が氷点下にあることと、ざらめ雪が固体から液体にならず昇華され気体となり、またその気体が同様液体となることなく昇華され固体となりうる大気中のエネルギーバランスが必要となってくる。だがその物理的プロセスはまだ不明部分もあるという。

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

動画:Penitentes

関連記事:

地球すげえ!ファンタスティックな自然現象ベスト10

驚くべき自然の気まぐれ、一度は見てみたい10の自然現象

海棲生物たちを襲う「死のつらら」、触れるものを一瞬にして凍らせる脅威の自然現象「Brinicle」の映像が初公開(南極)

広告の下にスタッフが選んだ「あわせて読みたい」が続きます

同じカテゴリーの記事一覧

この記事へのコメント、20件

コメントを書く

  1. 針山地獄って考えたのは
    これが原体験にあったのかもしれんね

  2. ウェザーリポートの血のツララじゃないか
    逆さツララを天候操作で作るなんて無茶な展開と思っていたけど
    似たような自然現象が本当にあったんだな

  3. ペニランテ・・・最初はペニばかり気にしていた。
    しかし・・・最終的にたどり着いたのが、ビオランテ。なんかすっきりした。

  4. クソ、ペニに気を取られ過ぎて・・・テがラに見えるとは・・・何がすっきりしたんだ。。

  5. でもマジで語源peni*じゃないの?
    と思ったらスペイン語宗教用語でペナルティーとかのペナか

  6. これ、ヒマーラヤの氷河にあるやつだと、一本一本の高さが
    ビルの2~3階くらいあってびくりする。

  7. ブランタ伯父さんのペニテンスってこれが元ネタだったのか

  8. マダガスカルのツィンギーとそっくりだ。あっちは石灰岩だけど。
    なにか共通する作用があるんだろうか。

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

画像

画像についての記事をすべて見る

自然・廃墟・宇宙

自然・廃墟・宇宙についての記事をすべて見る

最新記事

最新記事をすべて見る