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うま怖い?断崖絶壁でコーヒーを飲むという中国の仰天トレンド

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image credit:Instagram @chinainsider

 誰に何と言われようと絶対無理なのが高い場所。そんな読者は、この記事をスキップした方が良いかもしれない。

 毎度本当に大丈夫なのかって思うくらい、天空に架けたハシゴや、ガラス張りの吊り橋なんかが登場する中国で、またしてもとんでもない高所恐怖症キラーな観光スポットが誕生した。

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 なんと断崖絶壁にへばりつくように作られた、ひとつ間違えば吹き飛ばされてしまいそうな「カフェ」である。

 写真を見ただけでめまいを起こしそうな立地だが、高いところ好きの観光客の間で現在大人気なんだそうだ。

断崖絶壁に渡した板の上が「カフェ」?

 この「カフェ」は、中国の福建省福州市古石村にある「Gushi Cliff Coffee」だ。

 ロケーションはこんな感じ。海面まで約70mの断崖絶壁に、簡素な支柱とマットをおいただけの、見るからに危なそうな「カフェ」があるのだ。

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image credit:TikTok @fj_molimol

 眺めは良い。最高に。でもお尻の下にあるのは薄っぺらいマットレスと板、そしてとても体重を預けたいとは思えない細い支柱。

 心臓の弱い人は、絶対に行っちゃダメなヤツ。いや、見るだけでも心臓に悪いのは間違いない。

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image credit:TikTok @fj_molimol

絶景を眺めながらのコーヒーはいかが?

 まず、この「カフェ」にたどり着くまでにも、厳しい試練の道が続く。高さ約130m、ビルの43階の高さに匹敵する崖の上から、金属の横木を辿る「ヴィア・フェラータ」のルートを通って、垂直の断崖を約60m降りなければならないのだ。

 もちろん、熟練の登山ガイドが誘導してくれるのだが、この過程で約30分、勇気と運が試されることになる。

 そして無事「カフェ」に到着すると、ガイドが魔法瓶にいれたコーヒーを入れて配ってくれる。

 あとはコーヒーを片手に、雄大な景色を満喫するのみ!

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image credit:Instagram @chinainsider

コーヒー1杯のお値段はなんと約8,600円

 ちなみにこのコーヒーのお値段は398元(約8,600円)。往復の時間を入れて約80分間のスリリングな体験が味わえる。

 この値段には当然、保険や安全装備のレンタル代、ガイド代、コーヒー代、そして「ユニークな撮影体験」が含まれているわけなので、そう考えるとお手頃価格?

 この「カフェ」は農村活性化の一環として、地元政府の補助金を受けてスタートしたプロジェクトなんだそう。中国版「村おこし」といったところだろうか。

 スリルを求める人たちの間で人気を呼び、現在は週末には約100人、平日でもその半分の観光客が訪れるようになっている。

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特別な日のイベントや、対岸の台湾の景色も楽しめる

 また、誕生日や結婚式などを祝うために、ドレスアップした観光客が訪れて撮影会を開くケースも増えて来たんだとか。

 この「カフェ」の売りは実はそれだけではない。目の前の台湾海峡の向こうには、台湾領の馬祖諸島があって、肉眼で島の街灯まで見えるほどだという。

 福州市や厦門市など、台湾との「国境」を望む地域では、将来の台湾との統一を掲げたモニュメントやスローガンが海岸沿いに並んでおり、「一つの中国」を嫌でも意識せざるを得ない土地になっている。

 この「カフェ」のオーナーの薛さんも、2つの中国の間の「国境」であることを意識した上で、開店する場所を選定したんだそうだ。

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このカフェ行きたい?行きたくない?評価は賛否両論

 さて、中国の人々は、この断崖絶壁カフェをどう思っているんだろうか。

  • コーヒーなんて自宅までデリバリーしてもらえるのに、たった1杯のためにこんな大金を払うなんてありえないよ
  • この料金には抗不安薬も含まれているのかな
  • これが資本主義の奴隷になるって言うことなんだな
  • 「いいね!」のためだけの偽りのアウトドアだよ
  • お金をくれるって言っても、私は絶対に行かない!
  • 実際に行ってみたけど、一生に一度の素晴らしい経験だったよ
  • 息を飲むような美しい景色だったけど、あそこで緊張をほぐすにはコーヒー1敗じゃとても足りない
  • リスクを冒してまで行く価値ある?
  • ガイドが私に手を離すよう言った時、最初はかなり怖かった。でも何回か試すうちにうまくいった。素晴らしい写真も取れて満足だよ!
  • 確かに価値はあったと思う。でももう一度行きたいかと言われたら、この値段だと迷ってしまうかな

 確かに、日本人なら「まあこの内容ならこんなもんか?」と納得してしまう値段だが、現地の人々から見ればかなり高額なアトラクションのようだ。

 ネット上で賛否両論の意見がせめぎ合っている中、オーナーの薛さん自身は、このカフェについて次のように語っている。

私たちのサービスは「最大限の感情的価値」を提供することです。その体験は、お金では買うことはできません。まさに「一生に一度」の経験なんですよ

 ちなみに以前紹介した張家界にも、似たような断崖カフェが存在するそうだ。

Experience thrill of cliffside coffee in China’s Zhangjiajie

 でもってこちらは貴州省にある絶壁カフェ。

 探せばほかにもありそうなので、スリルを求めてやまない人は、全国断崖カフェめぐりなんてのを敢行して、制覇を目指してもいかもしれない。私は絶対に付き合わないけど。

@fj_molimoli

👀This is a coffee shop situated on a cliff in Gushi village, Lianjiang county, Fuzhou city, Fujian province, with a sheer drop below!😮 Would you dare to come and enjoy a cup of coffee?☕☕ #China #Fujian #coffee #cliff #tourism

♬ original sound – Moli Moli
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References: cliffside setups in China: 'Stunning but terrifying'

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この記事へのコメント、10件

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  1. あぁ、渋谷の交差点でコタツ囲むとか、電車の中で鍋食うのと同じノリだわな

  2. 中国人の何が怖いって馬鹿な男子大学生みたいな連中だけじゃなくて普通にオシャレな恰好のお姉さんとかそこらのおばちゃんみたいな人まで絶壁かじりついて登ってることよな。
    中国人の危機感が薄いのか全土の莫大な人数の中から特異な人が集まってるだけなのか。
    観光地だからって何であんなとこ時間もかかるだろうし不便だろうに行きたがるんだろうか。

    1. 断崖絶壁ホテルとかはちょっと前から欧米にも見られたから、グローバル視点だと特異というわけでもない
      国民性が出る

    2. いい年したおばちゃん的な先入観とか偏見があまりないのかも。だとしたらちょっと羨ましさもある

  3. ところであの黄色いスクーターはなんであんなとこに刺さってんだ?w

  4. 当たり前だが命綱ちゃんとあるなw それでも怖いのがチャイナクオリティ…

  5. まぁ、行きたい人が行けばいいんだけど、事故が起きたらちゃんと報道して改善されたらいいなと思う。
    ちょっと前の電車の事故もどこまで検証したか知らないけど列車を埋めてなかったこと(?)になったし。
    例えば外国人が事故を知らずにチャレンジしに来たりするかも知れないし。

  6. クライマーにとって途中でコーヒー飲めるのはありがたいのかな

  7. 「ポータレッジ」でググると、この手の写真がいっぱい出てくるよね。

    …なんでいっぱい出てくるんですか?

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