「トンデモで金儲け」論の不毛さ

まず、詐欺だ詐欺だと言うならば、どの程度の被害があるのか、その推測くらいは出してもらいたいというのが前提。被害の程度がわからないのに、議論なんかできるわけがない。

その上で、ホメオパシーはニセ科学で金儲けするからいかんという議論は相当不毛。ホメオパシー側も「製薬会社が金儲け」と同じことを言ってるわけで(その製薬会社がレメディを日本でも売り出すかもしれないのに)、しかも現実問題として薬と検査で病院は金儲けをやっとるだろと言われると反論が難しい部分もあるはずなので、この言い合いは不毛極まりない。

つまり、どっちも陰謀論風味の次元にはまりこんで批判してて、「ホメオパシーはトンデモだから（親玉が）儲かる」という命題と、「医者と製薬会社が日本人を薬漬けにして儲けている」というホメオパシー側が好きそうな命題との比較になる。

で、最終的には、ただの風邪ひきが普通の医者に行くかホメオパスに行くかのパイの奪い合いの話にしかならない。科学の立場からすると、こういう話ってかなりくだらないんじゃないの。