2008年12月11日

【精霊の守り人と葉隠武士道】

先日、ウチの生徒さんからのお奨めでアメーションDVDを一気に13巻見てしまいました。(=^・^=)【精霊の守り人】女剣士「バルサ」の物語。テーマは「強さ。責任感。愛情。」これこそが真の武士道だと、思いました。原作は児童文学・ファンタジー作家の第一人者 【上橋菜穂子】

そこで、武士道といえば佐賀藩生まれの【葉隠】侍は主君のためにいつでも命を捨てる覚悟をもつこと。封建制度の根本はその【絶対忠誠心】に支えられていた。主君が死んだ場合、家臣は切腹して後を追ったらしい。(追い腹)
今の感覚で言えばなんとも、不条理な話ですね。

【葉隠】というのは鍋島藩の家臣だった山本定朝の話を書き記したものです。
(私は英語翻訳版を読みました。) 彼が耳にしたサムライたちのいろんなエピソードや自分自身の体験談を語り、そこから学ぶ教訓や自分の考えを示しています。とても読みやすくて面白いですよ。よく【武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり】という有名なフレーズのみで語れますが、それは「簡単に命を捨てろ」というものではなく、逆説として捉えるべきことはちょっと読むだけで明らかです。要するに頑固オヤジが、だらしない若者に、「死ぬ気でやれっ!」と、喝っ!をいれているようなものなのです。
(=^・^=)「守るべきものを守るために強く生き抜け!」これが、【葉隠】の真のメッセージです。【主君のために】を別のなにか【守るベキもの】に置き換えてみる。すると、どんなことがあっても「何かを守り抜こうとする」=「強く生き抜く力。」になるとおもいます。

【精霊の守り人と葉隠武士道】

バルサはひょんなことからとある国の王子の用心棒を引き受けます。精霊の卵を産み付けられた王子。そのことを知った父である王は、王子を殺そうとします。逃げるバルサと王子。次々と放たれる強力な刺客たち。バルサは一旦その仕事を引き受けた以上、何が何でも、自分の命を投げ出してまで、その王子を守り抜こうとします。しかも、彼女の信念から誰一人、敵の命を奪うことなく・・・。さらに、その国のたしかな伝承によれば精霊を産みつけられたその王子は最後、人間の力ではどうしようも太刀打ちできそうもない怪物によって引き裂かれる定めだ、という・・・のが判ります。それでも、バルサは約束します。「絶対にお前を守る。」と。それが、最初から最後まで、決してぶれることなく強烈に描かれています。ものすごく元気をもらいました。

・ちなみ新渡戸稲造の書いた「武士道」は、日本人の理念とういものが武士道にあるのだと、
明治の開国時代に広く世界に訴えたものです。


・【葉隠】については私の「英語でふるさと案内にて英語で記してます

・宮本武蔵の【五輪の書】は、英訳されててひろく外国で読まれてます。




Posted by いっきゅう  at 13:43 │Comments(0)

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