空き家を購入してリフォーム費用を安く済ませたいには限度があります

中古住宅、空き家は築年数が古くなればなるほど建物の価格はゼロでほぼ土地代が売値。古い家は前所有者が「きちんとする心構え」があったかどうかで家の良さ悪さと状況は両極端。

大切にされていた家であれば、残置物は無いでしょうし庭、外構に手が入っていて、内外装の好みは別としてなんならリフォームをせずに即入居可能です。その分販売価格が上乗せされているだろうけど家及び外構の管理状態はとても良い。100万円ほどかけて内窓を入れれば物凄く快適になります。

真逆で管理不十分で片付けもままならず、やっとかっと住めるような状況ではほぼ土地代のみで中古住宅、空き家を購入できます。

しかし前所有者には申し訳ないのですが程度、状態の悪さはあります。僕が建築士であることより一人の生活者から見ても「これはやばいね物件」は売られています。価格は土地代のみなので確かにリーズナブル。

そこに夢を持たれた方が購入に至るとします。しかし残置物が多いと物の影に潜んでいる構造的劣化は必ずあります。シロアリ、雨漏れ、結露からのカビ。これらは30~50年長い年月を掛けて家にダメージを与えてきました。

そういった状態の家は仮に50坪の家であちこち発生しています。住むには住めますがキッチン、浴室、トイれ、洗面洗濯の住設総取り換え、内装だけでも700~1,000万円は掛かる。また暑くて寒い家なので段々と身体の調子が悪くなり病気がちになり、体調を崩しても家の環境が悪くて治りにくい。

築古で土地代のみ相当の空き家を購入して、安くあげたリフォームで住める物件は正直ほとんどありません。あちこちにダメージがあることに目をつぶり、今出せる費用に合わせてリフォームしても10年後にはもっと費用が掛かってきます。その時に費用が出せますか?

僕たちはこのような中古住宅、空き家であれば古家付きで売りに出さずに解体か、費用は掛かるものの断熱、構造の性能をあげるリフォームをすることと考えています。費用をかけずに取り得ず住んでしまうとあとあと手に負えなくなりますから。

▼残置物が多すぎると建物の状態は高い確率で良くない
20161121 (33)

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