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ピアノ講師や音大卒の方に質問です。 ソナタアルバムの練習をする目的、メリットを教えていただけますか? ふと練習曲としてソナタアルバムvs同等レベルの曲(好きな曲)にどのような違いがあるのか?と疑問に思いました。 ちなみに当方は子供時代に習っていたピアノを再開し、4年程度です。今までは好きな曲を2曲、先生の指導のもと弾いていましたが、少し前に基礎練をしたくなり、ツェルニー30番を初め、半分まで終えたところです。 もう一曲は好きな曲や先生のおすすめ曲を弾いてきましたが、もう少し上達したく、ふと教則本の王道コースはどうだろうか?と思いソナタアルバムを考えました。 また他に何かアドバイスあれば合わせて教えてください。宜しくお願いします。

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回答(6件)

ソナタアルバムの練習をする目的、メリットを教えていただけますか? →はい、最大の目的は、古典派音楽の主要作曲形式であるソナタ形式の楽曲を 音楽的に弾ける練習をするための曲集ですね。 そのためには、事前にソナチネアルバムで、ソナタ形式の基礎について 学びます。 そこをわかっていない人が多いと思います。 ちなみに、ソナチネアルバムは1と2がありますが、どちらも同じくらいの レベルなので、ソナチネアルバム1だけ練習(しかも抜粋でよい)すれば、 ソナタアルバムに進むのが一般的です。 次に、ソナタアルバムに入るのですが、こちらも1と2があって、 1の方が簡単ですから、1をやって、次に2をやるのが一般的です。 さらに、補足すると、ソナタは1曲(全楽章)が長いですが、 1曲まるまる弾くのは、音大生やピアニストくらいであって、 普通にピアノを習っているだけの人は、楽章単位で弾くのが一般的 ですから、1つの楽章=1曲と捉えますので、ほとんどの曲は5分以下 なので、そう長くはないです。 他の方がソナタアルバムは練習曲ではないと言われていますが、 ピアノ教室ではよく使われる曲集なので、正確に言うと、ピアノ教育用の 楽曲集ということになるかと思います。 ソナタアルバムvs同等レベルの曲(好きな曲)にどのような違いがあるのか? →ソナタアルバムと同等レベルの曲もしくは曲集との比較をすると、 ソナタアルバムと並行してよく使われるのは、 ①ハノン これは、指の独立を目的とした練習曲になります。 慣れてくれば、楽曲を弾く前の指のウォーミングアップとして使う人も います。 ②リトルピシュナ これは、ハノンと同じで、指の独立の練習曲になりますが、 ハノンと違うのがユニゾンではなく、右手と左手が異なる音型に なっています。 ※ただし、そんなに多くの人が使っているわけではないです。 ③ツェルニー40番 これは、古典派音楽、主にベートーヴェンのピアノソナタを弾くための 練習曲になります。 ソナタ形式の楽曲に必要な演奏技術を学びます。 ちなみに、ツェルニーはベートーヴェンの弟子です。 なので、もし、ベートーヴェンのピアノソナタを弾いていくなら、 ツェルニー40番、50番、60番と進んだ方がいいですね。 そうでない人は、30番か40番止まりの人が多いと思います。 ④フランス組曲、シンフォニア これは、バロック音楽の楽曲であり、インヴェンションの学習を終えて、 さらに高度なバロック音楽を弾く練習になります。 ⑤クラーマー=ビューロー 60の練習曲、モシュコフスキー20の小練習曲 どちらもロマン派音楽の楽曲を弾くための練習曲になります。 特に、モシュコフスキーの方は、ショパンのエチュードを弾くための 練習曲として最適と言われています。 ※ただし、そんなに多くの人が使っているわけではないです。 ふと教則本の王道コースはどうだろうか? →王道としては、 ○初心者、初級者前半レベルの場合 バイエル、バーナムピアノテクニック ○初級後半レベルの場合 ブルグミュラー25の練習曲、ギロックこどものためのアルバム ○中級前半レベルの場合 ハノン、ツェルニー30番、インヴェンション ○中級後半レベルの場合 ハノン、ツェルニー40番、シンフォニア、フランス組曲 ○上級前半レベルの場合 ピシュナ、ツェルニー50番、平均律、ショパンエチュード これらが、ピアノ教室でよく使われる練習曲および楽曲集になります。 他には、先生次第では、ショパンのワルツ集とか、いろいろ曲集はある ので、それらと上記を併用するとか、指導方針はいろいろあります。 なので、ツェルニー30番とソナタアルバムは、ある意味、練習曲としての 系統が違うので、 ソナチネアルバムが終わったら、ソナタアルバムへ進む。 ツェルニー30番が終わったら、ツェルニー40番へ進む。 と考えた方がいいと思います。

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ちなみに、補足しておきますと、 ツェルニーとインヴェンションは、好き嫌いが分かれますね。 というのと、ツェルニーは世界中で使われています。 これはツェルニー嫌いの人の口癖ですが、どこの国でも使われて いますよ。 インヴェンションが嫌いな人は、インヴェンションを弾くのは 日本だけと言うでしょう。 どちらのも練習曲ですから、意見が分かれるのは仕方のないことだとは 思いますが、、、

モーツァルトやベートーヴェンのソナタは西洋音楽の基本だからピアノの上達を目指すならやるべきです。 詳しくはインターネットで、ベートーヴェンを勉強する意味、とでも検索してください。いくらでも丁寧な説明が出てきますよ。 ソナタを弾くのは、日本を含め世界的にも王道のピアノ学習ルートです。 ちなみに、ロシアでは西洋音楽をあまりやらないで、ロシア人作曲家の曲ばかり弾かせ、一流ピアニストのレベルまで育てるやり方もあるらしいですが。 もしそれについて聞きたかったなら、ロシア流ピアノの教育法とかで、調べてみてください。

ソナタアルバムは、言ってみればただの「寄せ集めの名曲集」みたいなものです。18世紀後半~19世紀初めくらいの「ソナタ」と題されたピアノ曲のうち、ピアノ奏者のレパートリーの中核になり得る作品群、ただし、当該作曲家にある程度慣れ親しんでから弾いた方がマニアックな魅力を楽しめる類の曲や、プロでも自信がない人は弾かないような鬼な曲は除外、という感じで編まれており(私含めてピアノが好きであればあるほど選曲に色々言いたいことがある人は沢山いらっしゃるとは思いますがまあそれはこの際置いておきます)、かつ、各作曲家の中での曲順は(これまた異論は様々あるにせよ)概ね弾きやすい順に並べてくれてありますので、ソナタアルバムからチョイスさえすれば「大外し」は確かにしません。 例えばベートーヴェンのソナタが弾いてみたいからといきなり23番や29番に挑むよりは、まず「ソナタアルバムにも載っている無難なやつ」から始めてみる、といった使い方ができる便利な曲集です。自分の力量や得手不得手が手探りの段階にあるなら、手当たり次第に試すのではなく選曲基準として活用するメリットは大きいと思います。 が、逆に言えば、あくまで「基準」でしかないとも言えます。私としては、自分に合った曲をある程度ならば的確に察知できる知識とセンスさえあれば、アルバムに載っているのと同じ作曲家の曲から「気に入ってかつ弾けそうなもの」をチョイスして弾くのと何も変わらないと思っています。 ぶっちゃけ弾き手目線だと、載っている曲さえ頭に入っていれば持ってすらいなくても事足りてしまう、というのが正直なところ。音符の内容はそれぞれの作曲家の全集を出している出版社のバラ売り原典版の方が遥かに信用できますし(値は張りますがプロなら必要経費)。

「ソナタアルバム」はクラシックピアノを習う過程ではなくて 目標のひとつです。 ソナタアルバムではなく、ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェンの ソナタ楽譜を買って練習する方も多いですが。

先の回答者様も書かれていますが、ソナタは練習曲(エチュード)ではなく、質問者様のおっしゃる「曲」と同じひとつの独立した作品です。人気があるのはモーツァルトの310、311、331やベートーヴェンの悲愴、月光、テンペストなど。ただ難易度にバラつきがあるので、まずはココからと抜粋したのがソナタアルバムです。 質問者様が「曲」とおっしゃるのはロマン派以降の作品やサロン小品を指していらっしゃるのでしょうか。短めでキャッチーなメロディーが出てくる親しみやすい作品が多いですね。ソナタは長いし、きれいなメロディーで聴かせるというより、論理的に作ってますので日本人には馴染まないというか苦手意識のある人が多いです。 ソナタを弾くと長い曲をまとめあげる構成力、もちろん体力、集中力も試されます。ごまかしがきかないので技術の鍛練にもなります。ちなみにロマン派の作曲家らもソナタを書いていますが、ソナタアルバムはソナタの基礎を築いたハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、古典派の作品で構成されています。 質問者様に合うかはわかりませんが、古典派のあとロマン派の時代がやって来た― つまり奈良・京都/江戸のようなものですので、日本の歴史を知る上で、奈良・京都は欠かせませんよね。試しに上巻だけでも弾いてみられるといいと思いますよ。