ロイコーンという人は映画やドラマで悪く描かれがちですが、実際にどんな人で、一般人からも知名度があったのか、アメリカでの当時の評判など教えてください。

ロイ・コーン（Roy Cohn、1927-1986）は、アメリカの弁護士で、映画やドラマでは確かに否定的に描かれることが多い人物です。 実際のコーンは、1950年代初頭、わずか20代でジョセフ・マッカーシー上院議員の主任顧問として共産主義者の追及を行い、一躍有名になりました。マッカーシズムの時代に強硬な反共産主義の立場から多くの人々を追及し、その手法は非常に攻撃的で容赦ないものでした。 一般の知名度については、マッカーシー時代には全米的に知られる人物となりました。テレビ中継された公聴会に頻繁に登場したため、多くのアメリカ人が彼の名前と顔を認識していました。 当時の評判は非常に二極化していました： ・反共産主義者からは愛国者として称賛される ・リベラル派からは人権侵害者として批判される その後、ニューヨークの有力弁護士として活動し、ドナルド・トランプを含む多くの著名人や企業の顧問を務めました。彼の強引な交渉術や「常に攻撃し、決して謝らない」という姿勢は、ビジネス界でも有名でした。 1986年にAIDSで亡くなるまで、彼は論争の的であり続け、その強引な手法と倫理観の欠如から「悪魔の弁護士」とも呼ばれました。映画やドラマでの否定的な描写は、実際の彼の評判や行動に基づいている部分が大きいと言えます。