ダダさんの歴史と人物

コロナに明けて、コロナで暮れる。 新型肺炎ウィルスに翻弄されて、早や二年。 門松や　冥土の旅の　なんとやら。 めでたくもあり、めでたくもなし。 それでも、地球は動いている。

（上の土偶は東京国立博物館が収蔵しているもの） 青森亀ヶ岡遺跡から見つかった遮光器土偶や、縄文のビーナスほど知られてはいないが、山梨県八代郡御坂町で出土した「三本指」の土偶は異彩を放つ。 何より顔の表情が「人面」とは到底思えず、現代の劇画にでも登場しそうな、濃いキャラクターの持ち主で、どうやら顔、肩、上腕、背中などに刺青が施されてい…

お地蔵さまは、とりわけ子供たちを様々な苦難から守ってくれる仏として、民間の間でも親しく信仰の対象になってきたが、末法思想と並行して流布した「十王信仰」では、冥界において亡くなった人々の「審判」を行う閻魔大王と同一視され、『江談抄』『今昔物語集』『元亨釈書』などの古典にも、閻魔大王にまつわる物語が採録されている。その中でも特に目を惹く記述…