空(くう)の心 高田好胤
1970年前後だったと思うのだが、テレビの報道番組などで、一人の僧侶が話しているのを見かけるようになった。話の中味は勿論仏教に関する事柄だったのだが、彼の話し方は聞きやすく、耳に入りやすい柔らかさがあった。その人物は、当時の奈良・薬師寺管主だった高田好胤で、荒れ果てた寺院の復興の目玉として金堂の再建を目指し、市井の人々の写経による布施を…
昭和23年生まれの男性が、偏った感性で選ぶ歴史上の人物や出来事について、極めて不定期に語ります。
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