えなげな

いつの時代でも、若者たちは流行に敏感だ。特に、身を飾る者には目が無い。ただ、それが常に「似合っている」とは限らない。   なんと、こなは、えなげな恰好しとーが、どげしたもんだ。  ほんに、でたげな服が、ひとつだい似あっとうせんがなぁ。 「えなげな」は恐らく「異な気な」の変化したものと思われる。つまり「変な、変わった」の意味合いがある…

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富士山の

ニュースが、ときたま思い出したように報じられるのは、皆、表向き無関心を装ってはいるものの、心のどこか奥底で、   ひょっとしたら、また大きな噴火が起きるのではないか と懸念しているからなのかも知れない。富士山が「この前」噴火したのは江戸時代の前期、宝永四年(1707)十一月二十三日のことで、その「前」は1511年だった。 前触れは…

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蹴たくる

方言にもいろいろあって、意外な類似性を感じることもある。   よんべ、あんまし寝とらんけん、ぼーっとして歩いとったら、  こなに、うっそから蹴たくられて、まくれかけたわ。 詳しい説明は不要だろう。出雲では「蹴る」ことを「けたくる」と言う。「叩く・殴る」は「くらわかす」だ。蹴たくる、で直ぐに思い当たる言葉が、相撲の決まり手の「蹴たぐり…

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