レイテンシの影響を評価
Stackdriver Trace は、アプリケーションのランタイム パフォーマンスとレイテンシに関する詳細なインサイトをほぼリアルタイムに提供します。
具体的には、トレースの対象となる各リクエストのデータを継続的に評価し、パフォーマンス ボトルネックの兆候となるパターンをチェックします。パフォーマンス分析に伴うオペレーション オーバーヘッドをなくすために、アプリケーションのパフォーマンスを常に自動的に分析します。
また、アプリケーションのレイテンシをバージョンやリリース間で比較評価するレポートの生成も可能です。レイテンシの変化を検出する機能により、このサービスは各レポートを評価し、時間経過の中でレイテンシの大きな変化があったかどうかを調べます。
カスタム ワークロードについては、Stackdriver Trace SDK を使ってスパンの開始と終了を独自に定義できます。このデータは Stackdriver Trace にアップロードされ、それらに基づいて前述の Trace Insights と Analytics 機能がすべて利用できます。
Stackdriver Trace はすでに他の Stackdriver ツールと統合されています。その中には Monitoring、Logging、Error Reporting、Debugger などが含まれます。
Stackdriver Trace は現在、分散環境でシームレスに機能し、App Engine で動作するすべての言語のランタイムをサポートしています。今後は他の GCP プラットフォームにも対応していきますので、ご期待ください。
始めましょう
「私たちのモバイル ゲームを支えるバックエンドに不可欠なのが、高速なレスポンスです。
Stackdriver Trace は、リクエストの処理にかかる時間の詳細な測定結果(高スコアの取得やスコアボードの更新といった作業ごとの内訳)を提供してくれます。Cloud Trace を使用すれば、RPC が適切にバッチ処理され、並列に実行されているかどうかが簡単にわかります。
App Engine ではセットアップや構成の必要がなく、すぐに使い始めることができる点も、大変気に入っています」
「私たちのプロダクトである Streak の主なユースケースは、ユーザーの求めに応じていつでも顧客情報にアクセスできるようにすることです。したがって、バックエンド サービスのレイテンシは重要なビジネス指標です。
Stackdriver Trace は、低速な API エンドポイントを特定し、最適化するのに役立っています。新しいコードのリリース後にトレース分析が行えるため、私たちの API にアクセスする速度の改善を定量化できています」
私たちは、アプリケーション パフォーマンスに関する Google の技術および運用ノウハウを開発者や企業が活用できるように継続的に支援しており、
Google Cloud Platform の新たなステップとなる Stackdriver Trace が、この取り組みに貢献することを期待しています。
Stackdriver Trace をぜひ使いこなしてください。そしてフィードバックやご意見をお寄せください。
- Posted by Sharat Shroff, Product Manager
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