ダッチオーブン、スキレットの手入れ
2017/9/4
やけど注意
スキレットやダッチオーブンは取っ手や持ち手が熱くなります。特にメンテのときは高温になり危険ですのでくれぐれもやけどに気をつけてください。
購入直後
最近はシーズニングをしなくて良いものが多いので注意が必要
「**のシーズニング」などと言う題名で始めてスキレットを手に入れた人が、黒いスキレットなどをシーズニングした記事が氾濫しているように思います。最初から黒い色のスキレットやダッチオーブンはシーズニング不要です。説明書をよく読んでください。
ロッジの製品は基本的に全てロジック処理がされていますし、他のメーカーのものでも油が焼き付けられていたり、シリコン塗装されていたりしますので、強火で長時間過熱して昔ながらのシーズニングをしちゃうとせっかくの処理が痛んでしまいます。初めてのダッチオーブンやスキレットなら、メーカーの説明書どおりの手入れをしましょう。
ちなみにロッジのHPには「ロッジロジック製品はシーズニング(慣らし)済です。温水でたわしなどを使い軽く洗っていただけましたら、すぐにご使用いただけます。」と、書かれています。
私はオーブンで焼いています
シーズニング不要のロッジロジックですが、私は一応洗って乾かしてから、安物のひまわり油をごく薄く塗ってから180度のオーブンで45分ほど数回焼いています。オリーブオイルや大豆油なら200度70分ほど焼く必要があります。キャノーラオイル、菜種油は不可です。
ユニフレームはラッカーを飛ばす必要があります
ユニフレームのダッチオーブンはラッカーを焼き飛ばす必要があります。説明書やユニフレームのホームページを見てシーズニングをしてください。
ユニフレーム6インチスーパーディープのシーズニング - ユニフレーム6インチスーパーディープ
ユニフレーム6インチスーパーディープのシーズニングをしました。添付の冊子には簡単なシーズニング方...
私はメーカーの説明書より、長時間焼いてみました。説明書通りで済ませたほうが、少しラッカーが残り艶があり見た目も良くて錆にくくてよいのかも?
シーズニング
ニトスキとキャプテンスタッグのダッチオーブンの中には昔ながらのシーズニングが必要なものがあります。生の鋳物にワックスを塗っただけの銀色のものの場合本当にシーズニングをする必要があります。シーズニングを考えているあなた! あなたのスキレットやダッチオーブンは購入直後なのに黒くないですか? 黒い場合はシーズニングをしなくて大丈夫。ニトスキなどの、どうしてもしなければならない場合以下の実例を参考にシーズニングをしてください。なお、比較的新しい製品をシーズニングする場合ワックスが燃える悪臭がするので、屋外でしてください。
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2006年に出荷されたロッジの5インチキャンプダッチオーブンのシーズニング記録です。比較的新しい手法のアマニ油を使ったシーズニングをしています。かなり細かく書いたつもりです。
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デッドストックのロッジの焼き型のシーズニングの記録です。
ワッフルメーカーのシーズニング - ダッチオーブンン・スキレット
Romeのワッフルメーカー「オールドファッションワッフルアイアン」がやってきたので早速シーズニングです。最初は洗剤とお湯と固めのたわしでゴシゴシしてワックスを出来るだけ取ります。 最初は汚い感じでしたが、かなりきれいになりました。 頑張って洗っても、Romeの鋳物製品はワックスがかなり塗られているようで、かなりのワックスが残っているので屋外でシーズニングをしないと、煙と臭いで大変なことになります。 最初...
比較的新しいRomeのワッフルアイアンのシーズニングの記録です。ワックスがたっぷり塗ってあるので、屋外でないと無理でした。私のメインブログ(別サイト)の記事です。かなり細かく書いています。
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2月6日にアメリカアマゾンで購入したRome のPie Iron が本日届きました。一番送料が安い i-parcel を...
パイアイアンの簡単なシーズニングの記録です。あまり参考にはならないかも?
IHでのシーズニングに付いて
IHを使ってシーズニングをするのは避けた方が良いです。きれいにシーズニングできない可能性が高いので、シーズニングだけは、ダッチオーブン対応のカセットコンロ(イワタニのタフまる)やシングルバーナーやツーバーナーを使ってしたほうが良いです。
鉄の臭いが目立つようなら
多目の油で弱火から中火でくず野菜を数回炒めると良いと思います。食べるわけではないので、塩味を付ける必要はありません。その後お湯とたわしでよく洗ってください。洗い終わったら水分を良く拭き取ってから火に掛け目に見えない水分を飛ばして、一応準備完了です。実は上に書いてあるように、油を塗ってオーブンで何回かやくと金属臭は気にならないです。
初めて洗ったらやけに汚い汁が出た!
よくあります。気持ち悪いので、多目の油でクズ野菜を何度か炒めると良いと思います。
はじめてのキャンプ
早くキャンプにもって行きたいと思う気持ちは良くわかるのですが、購入直後のダッチオーブンやスキレットは、たとえシーズニング済みであっても、赤ちゃんのような物です。もし、新品をキャンプに持っていくのであれば赤ちゃんをキャンプに連れて行くつもりで、細心の注意を払ってください。出来れば2週間くらい掛けて延べ7回、7日ほど料理を作って、少し使ってから持っていってあげてください。1日で7回使ったからOKというものではなく、やはり時間が必要だと感じています。
はじめての料理
豪快なダッチオーブン料理?
初めて料理を作る前に一言書いておきますと、ダッチオーブンの得意な料理は弱火の料理です。家庭用のオーブンのような柔らかな加熱で30分から1時間加熱して作る料理が多いです。豪快な炎の横に佇むダッチオーブン料理の画像を見る事があると思いますが、炎の上ではなく横のものがほとんどです。あれは、焚き火で薪を燃やして、熾った炭のようになった薪を使って焚き火の横で料理している画像ですので、勘違いしないでください。
こびりつき防止に乳化剤入り油
テフロンコーティングが施されていないダッチオーブンやスキレットをはじめて使う場合、どうしてもこびりついたり焦げ付かせたりする可能性があります。そのような失敗をそれなりに防ぐ魔法の油があるのでご紹介します。
スキレットやダッチオーブンなどの鋳物製品はもちろん、普通の鉄のフライパンでも同じですが、テフロ...
大豆サポニン由来の乳化剤が入った炒め油を使うと、乳化剤が食材や鍋をコーティングして、こびりつきを防ぎ、油が食材にしみこみにくいヘルシーな料理が可能になります。
油ならしと油返し
詳しく書くと長文になるので、フライパンの使い方のページですが、下記リンクが参考になるので読んでみてください。なお、油ならしや油返しの後に、ダッチオーブンやスキレットの裏側に油が垂れる事が多いので、きれいに拭き取ってください。大きなダッチオーブンは油返しは大変なので、この下の「料理の前に予熱」を見てください。
→双葉工業(鉄フライパンの上手な使い方)
料理の前に予熱
ダッチオーブンやスキレットを使う料理では、基本的に料理の前に予熱をします。その後、油返しをするか、強めに予熱(270度くらい)をして、1-2分放置して、ある程度温度が下がったら(180度くらい)油を内側全体に薄く塗って料理を始めましょう。
蓋に油を塗りましょう
蓋を使う料理の場合、蓋にも油を塗ったほうが安全です。手入れするときと同様に、ごく薄く塗ってください。厚塗りをするとベタベタになる可能性があります。
最初は揚げ物?
「よく言われるのが、最初の料理は揚げ物が良い」ですが、初めてのダッチオーブンで扱いに慣れていない人が、重いダッチオーブンに油を入れて揚げ物をするのは負担だと思います。揚げ物をすると鍋の裏側まで油が垂れる事があり、油に直接炎が当たるので燃えて汚くなったり、べたついたりします。無理をして揚げ物をしなくても、上記油慣らしをしておけば大丈夫だと思います。
お勧めの最初の料理は野菜炒め
焦げ付き防止には野菜炒めが経験的に効果的な印象ですので、毎日野菜炒めをするのがお勧め。なお、最初の1週間くらいは焦げ付きを防ぐために「油返し」をした方が良いと思います。野菜炒めが飽きたら、「焼き野菜の焼きびたし」で雰囲気を変えることもできます。
最初の2週間の料理の例
キャンプにもって行く前に2週間掛けて7回ほど料理をすると良いと書きましたが、野菜炒めばかりじゃ嫌だと思いますので、使いはじめにもっと料理らしい料理を作りたい方のために、野菜炒め以外のお勧めの料理を書いておきます。
ステーキ
ステーキは貫禄が出ますが、ニンニクを一緒に焼いて焦げ付かせないでください。念のため、肉にも油を塗ってから焼くと安心です。焦げ目が付くまでむやみに動かさないのがコツです。ダッチオーブンでもなんとか焼けると思います。
オムレツ
オムレツは卵と塩胡椒だけで作ると意外と簡単。最初はバターではなく多目の油で作りましょう。スキレットなら簡単ですが、ダッチオーブンの場合は薄焼き卵のような感じで焼くと良いと思います。
スキレットでサンド用の薄焼き卵を焼いてみました。サンド用ですのでちょっと厚めになります。...
スペイン風オムレツ
スペイン風オムレツは最初ジャガイモを揚げ焼きにするレシピなら結構良いと思います。ダッチオーブンの場合ひっくり返すのは大変なので、蓋をして蒸し焼きにして上側は無理に焼かなくても良いと思います。
キャンプを意識したスペイン風オムレツ│ダッチオーブンを使ったら書き込もう
スペイン風オムレツはジャガイモなどを揚げ焼きにして始めて本場の味になるのですが、どうしても油の...
目玉焼き
目玉焼きは思ったより難易度が高い(温度が高すぎると焦げ付く)のである程度鉄のフライパンでの焼き方に慣れてからが良いと思いますが、毎朝お手軽に焼けるのが良いです。もしこびり付いてもちょっと濡らして擦れば簡単にきれいになると思います。ダッチオーブンでも焼けると思います。
コーンブレッド
コーンブレッドはかなりの油を入れて熱したスキレットやダッチオーブンに生地を流し込むので、揚げ焼き風になるので良く育つ印象です。オーブンで焼くとコンロでは火が届かないスキレットの持ち手やダッチオーブンの上部にも火が入るのが良いです。スキレットはもちろん、ダッチオーブンでもオーブンに入れば焼けます。
またまたパイナップルコーンブレッド│ダッチオーブンを使ったら書き込もう
最近ロッジの12インチスキレットを使う頻度がとても高いです。やはりキッチンにきちんとした置き場所...
ロッジの8インチキャンプダッチオーブンを使ってチャーリーブレッドを焼いてみました。レシピはロッジ...
ポップコーン
加熱時間が少なく、あまり鍛えられる感じはしないのですが、ダッチオーブンの中全体に油が飛び散るので、それなりに効果的だと思います。普通の鍋などで作るときより少し強めの火力が必要です。必要以上に長時間加熱して、焦がして汚さないでください。
ベビーダッチでポップコーン(ダッチ慣らし料理2/7) - ロッジ5インチキャンプオーブン
ベビーダッチでポップコーンを作ってみました。「ダッチ慣らし料理」第二弾です。ダッチオーブンなん...
お勧めしない初期の料理
トマトや酢、ワインなどを使った煮込みは出来たら最初は避けた方が無難です。使い始めは、こびりつきやすいので、スキレットでの餃子もお勧めしません。
それ以外では、炊飯、ポトフ、黒豆などのような料理は初期は避けた方が良いと思います。初期と言っても、最初の1、2週間の間だけ上記のような料理をしたらOK。その後は勝手に好きな料理を作れば良いと思います。ただ、苦手そうな料理を作った後は、出来るだけ気を使って早めに洗って乾燥させるようにしてください。また、次回は得意そうな料理をするほうが良いと思います。連続で苦手料理を作るとちょっとお疲れな感じになる気がします。
揚げ物の注意点
揚げ物に使う油は菜種油(キャノーラオイル)が入っていることが多いのですが、菜種油は毎日使うのであればそんなに問題はないのですが、ダッチオーブンの保管に使う油としてはあまり適していません。時間が経つと油臭くなり、表面がベト付くようになります。
揚げ物をした後、油をオイルポットに戻すときに、底に油がたれて汚れることが多いです。底に付いた油は良く拭き取り、お湯とたわしでよく擦りましょう。もちろんメンテに使う油はオリーブオイルや大豆油、ショートニングなどの菜種油以外の油を使います。内部は揚げ物をした後、早め(1週間以内)に他の料理をしたりして出来るだけ菜種油が残らないようにすると良いです。
普段の手入れ
料理が終わったら、出来るだけ早く食材を取り除きます。洗う前に、柔らかいシリコン製のスクレーパーや先端がまっすぐなターナーなどで残った食材をかき集め新聞紙やペーパータオルで取り除きましょう。キャンプ場の炊事棟の排水はそのまま川に直結なんてところも多いので、ここは重要です。もし焦げ付きがあれば固めのスクレーパーで軽く取り除いても良いでしょう。
少しこびり付いている場合、お湯を入れて沸騰させます。1分ほど沸騰させてから、お湯を捨ててお湯とペーパータオルで洗うだけで普通の汚れなら、だいたいきれいになります。その後お湯とたわしで洗えば最初は取れなかった焦げ付きも、きれいになるはずですが、もしうまく行かない場合は、もう一度お湯を入れて沸騰させ焦げ付きを柔らかくしてからこすると良いと思います。ちゃんと弱火で料理をしていれば、焦げ付くことはほとんどありません。
きれいに洗えたら、加熱して水分を飛ばします。水分を飛ばすのが目的ですから、これで手入れを終了させる場合は、それ程長時間加熱する必要はありません。長くて1分程度でよいです。もしその後、油を塗るなら、ある程度加熱させた方が良く油がなじむので、200度くらいを目標にサイズに合わせて2分から3分ほど加熱すると良いと思います。高温すぎても低温すぎても油はなじみにくいです。その後、油をしみこませたペーパータオルで軽く油を全体に塗り、良く拭き取ります。ペーパータオルだときれいに拭き取れないことが多いので、仕上げに綿のメリヤスの布で拭き取れば完璧です。温度が下がれば新聞紙などで包み保管します。
購入直後のロッジの製品は、表面がざらざらでペーパータオルや布巾で強く擦るとぼろぼろになって埃だらけになることがあります。そのような場合はこするのではなく押さえる感じで使って油をふき取っておいてください。くれぐれも油の塗りすぎにはご注意ください。
蓋の手入れは?
スキレットやキッチンダッチの蓋はセルフベイスティングのための突起があるため、錆びやすいと言われていますが、私はあまり感じたことがありません。料理をする前に蓋に油を塗り、調理後、たわしとお湯で洗って、弱火で蓋を焼いて水分を飛ばせば蓋の内側は食品から出た油などで艶々です。メンテ後は時々油を塗れば充分だと思います。ただ、強火で焼くと、油が飛んでしまって錆びるかもしれません。
キャンプダッチオーブンの蓋も同様ですが、上に炭を置いたときは本体と同様のケアをしたほうが良いです。なお、キャンプダッチオーブンの蓋をスキレット代わりに使うなら、話は違います。本体と同様に最低1週間くらいは野菜を焼いたりして充分に初期の手入れをしてください。普通に蓋として使っていたのでは、温度は100度までしか上がらないことが多いのでかなり使っていて、見た目は育っているように見えても、実は育っていません。
なお、ガスコンロでキャンプオーブンの蓋を反転させて焼くと、炎が中央に集中するので持ち手の部分の油がかなり飛び、銀色に近くなることもあります。それが嫌なら炭火などを使って焼くしかありません。
使った後洗剤は使うの?
ロッジの製品のような鋳物の製品に関しては、洗剤は使わないでお湯とたわしで洗うだけでOKです。汚れが目立たないので、ステンレスなどで出来たピカピカの鍋を洗うより楽です。私も洗剤は全く使っていませんが、特に臭いも無く問題ありません。洗剤を使っている人もいるようで、その方たちも特に問題は起こっていないと言われているので、どちらでもかまわないのかもしれませんが、私は洗剤は使わない派です。もし洗剤を使って洗った場合は、その後のメンテで毎回油を塗ったほうが良いと思います。
燻製をしたら私も洗剤で洗ってます
ダッチオーブンで熱燻をした後、私も洗剤で洗っています。10インチディープのキャンプダッチオーブンが、ほぼ燻製専用のダッチオーブンになっていて、毎回洗剤で洗っています。洗ったあと油を塗って普通に保管していますが、特に洗剤が原因でおかしな事にはなっていません。それより燻製だと底が空焼き状態になるので、底の油のコーティングが飛んで銀色になっています。
毎回使った後油を塗るの?
普通は使う前に油をいれるので、使う頻度が高ければ、内側は油を塗らなくてもOKです。もちろん、使った後は油を塗った方が安心ですが、加熱して水分を飛ばしていればそう簡単には錆びません。ただ、直接火が当たる底の外側が錆びやすいのです。火が当たって油が飛ぶので、気をつけてください。キャンプ場で忙しいのであれば、家に持って帰ってから再度加熱してから油を塗れば良いと思います。
どんな油がお勧め?
料理をした後に塗るメンテ油のお話です。油にはいつまで経っても乾かない油やすぐに乾く油があります。一番お勧めなのが安いひまわりオイルです。高価な「オレイン酸が~」と宣伝しているものは成分が違うので注意です。初心者の方は、入手性、時間が経過したときの臭い、値段などを考えると味の素のオリーブオイルの安いほうで良いと思います。私は以前コストコで格安で売っているベジタブルオイル(大豆油)を使っていました。安くて悪くはなかったですが、現在は販売していないようです。米油は焼いたときのにおいが臭くないので良い感じです。ただ、長期にわたって使ったわけではありません。お米をダッチオーブンで炊く事が多いのなら、お勧めです(炊く前にダッチオーブンと蓋の内側に塗る)。パームオイルを使ったショートニングは焼いたときの臭いが強烈なのでお勧めしません。菜種油(キャノーラオイル)はすぐにベタベタしちゃうので避けたほうが良いと思います。
IHで使う場合
IHで使う場合、コイルの上の部分だけが発熱するので、数回使っただけで画像のようにコイルの形が分かるほどに表面にむらができてしまいます。時々薄く油を塗ってオーブンで180から200度程度で焼くことをお勧めします。焼く時間は油によって変わります。オリーブオイルの場合200度70分程度が良いと思います。焼いた後べたべたするようなら時間を長めにしてください。油を厚塗りするとべたべたしてしまうので、気をつけてください。
また、スキレット専用の鋳物の蓋だとメンテがIHではできないので、蓋を使うたびにオーブンで焼くことをお勧めします。
普段の保管方法
保管場所
出来れば保管などしないでキッチンのコンロの上に置いておいて毎日使うのがベストだとは思いますが、普通はそうも行かないと思います。普段は風通しの良いところに置いておくのが良いと思います。石油ファンヒーターなどを使っている部屋は湿度が高く、窓に結露が出来ているなら要注意。そのような部屋の押入れは最悪でかなり危険です。同じ理由でキッチンもちょっと危険。ダッチオーブンは重いのでキッチンの棚の上のほうに置くのも怖いです。我が家ではスキレットなどはキッチンの足元の棚。ダッチオーブンは廊下に置いていますが、来客のたびに移動が面倒です ^^;;
我が家では12インチ、9インチスキレットと6 1/2インチグリルパンをキッチンの壁にぶら下げていますが、ダッチオーブンとスタッキングして保管している10 1/4インチスキレットの出番がとても減りました。やはりいつでもすぐ使える場所に置いておく事が普段から良く使うコツだと思います。ただ、このような露出した保管は思ったより短時間でベタベタになる気がします。新聞紙で包んでおいて置くほうが、長く保管できる印象です。
保管方法
裸で置いておくと、ほこりが結構気になりますので、私は出来るだけ新聞紙で包んで、中にも新聞紙を入れてからダッチオーブン用のトートバッグに入れておいています。本当はトートに入れないほうが、良いとは思いますが、一般家庭ではそうも行かないと思います。
キャンプダッチの場合、蓋の上に本体を置くので問題ないのですが、キッチンダッチなどの場合、収納時に蓋をして密閉してしまうと内部に湿気が溜まり普通に錆びてしまいます。蓋と本体の間に割り箸などをはさむなどして、隙間を作っておくと良いようです。
失敗したら
焦げ付いたら
焦げ付いてもきちんと手入れをしていれば、ある程度冷えてからお湯とペーパータオルで洗えば簡単に焦げ付きは取れるはずです。もし簡単に取れないほど焦げ付いたら、お湯を沸かしてから洗えば普通はOK。それでも無理なほどに焦げ付かせてしまえば、重曹を入れて沸騰させると焦げが浮くことがあります。ただ、何度もすると底が銀色になったりします。そんなときは思い切って焼き切ったほうが被害が少ないこともあります。
大事な事は弱火で調理する事です。
底が真っ白になった、銀色になった
ロッジロジックを焼ききると真っ白になります。酢やトマトなどで銀色になる事があります。焼き切って銀色になることもあります。何れも油を塗って再シーズニングをするとあっという間に黒くなります。思ったより簡単に戻るのでご心配なく。
ベタベタになった
油を塗りすぎて放置したり、油を塗った後、中途半端に加熱するとベタベタになりやすいです。オーブンで200度70分ほど焼けばかなりすっきりします。10インチのダッチオーブンやスキレットまでなら日本製の卓上オーブンにたいてい入ります。12インチスキレット、12インチダッチオーブンも天板をひっくり返したり、ダッチオーブンを傾けて入れると入る場合があります。
油の塗りすぎに注意してください。ペーパータオルで拭き取れていない感じがあれば、綿のメリヤスの生地で拭くと良いです。
蓋の内側がベタベタになった
ダッチオーブンの蓋やコンボクッカーの蓋で食材を炒め、その後で蓋を閉めて蓋の上に炭を置くようなレシピだとこのようになりやすいです。蓋の油を良くペーパータオルで拭き取ってから、調理すると予防になります。
油臭い
キャノーラ油で手入れをして放置すると油臭くなります。油の塗りすぎも厳禁です。オリーブ油や大豆油、ショートニングを使っていても、放置期間が長くなると臭くなります。少なくとも月に1回くらいは使いましょう。臭くなくとも、年に1回くらいはオーブンで焼くと良いと思います。
錆びた
ちゃんと手入れをすれば錆びることはありません。がんばって錆びないようにしましょう。料理を作った後放置したり、ローストしたりピザを焼いて油が飛んだまま放置したり、かなり長期間条件の悪いところで放置したりすると錆びることがあります。軽い錆ならたわしでこすって油を塗って焼くだけで目立たなくなることもあります。ひどい錆のときはかなり大変です。
お勧めの手入れ用品
たわし類
左から、亀の子束子の「よりどころ」のブラウン、ホワイト、小型のササラです。ブラウンが一番柔らかく、白が固く、ササラはかなり硬いですが、このササラは小型でそこまで固くないものです。大きなササラも持っていますがあまり使っていません。亀の子束子製のタワシやよりどころはホームセンターでやエディオンで売っていると思います。もちろん100均のタワシでも使えますが、抜け毛とか使いやすさが違います。数100円の違いなので亀の子タワシをお勧めします。
束子は何も考えないで使うと、あっという間に油でギトギトになってしまうので、私はペーパータオルとお湯で良く油を拭き取ってから束子を使っています。ササラは油でギトギトになるのは仕方ないと思って使うしかない感じです。
こちらは亀の子束子の1号。ホームセンターでも良く売っているので、よりどころより手に入りやすいので、最近使っていますが、やはりよりどころの方が立ち上がりがきついダッチオーブンには向いていて角を洗いやすく感じます。6 1/2インチスキレットのような小型のものなら、針金が露出していないよりどころが絶対にお勧めです。
グリルパンは複雑に焦げ付くのでグリルパン用のスクレーパーがわりと役に立ちます。
ダッチオーブンの手入れにお勧めのペーパータオル
ダッチオーブンやスキレットの手入れにはキッチンペーパーよりペーパータオルの方が細かいほこりが付きにくいので適しているように思います。また、ロールペーパータイプより片手で取り出せるティッシュー箱タイプがお勧めです。ただ、油の吸い取りはキッチンペーパーより劣るので枚数を使っちゃうのが欠点です。ペーパータオルには食品に使えるものと手拭にしか使えないものがありますが、新聞紙よりはずーっとましだと思うのでそんなに気にしなくて良いと思います。
お勧めは、画像右端の日本製紙のクレシアEFハンドタオルソフトタイプです。硬いペーパータオルが多い中、こちらはソフトで鼻紙としてギリギリ使える硬さで、キャンプにもって行くにはとても便利。食品に使えるのもポイントが高く、水でぬらして落し蓋としても安心して使えます。油の吸い取りもかなり良いです。ただ、高いのが玉に瑕。画像中央の大王製紙のエリエールタオルスマート無漂白シングルはいかにもトイレの手拭のペーパータオルって感じですが、クレシアEFより安く、それなりに油を吸うので悪くないと思います。こちらも食品に使えます。ほこりがあまり出ないのが良い点です。
「エリエール ペーパータオル スマートタイプ ダブル 小判サイズ(200組400枚×42個入)」です。最近購入して使いはじめたところですが、二枚重ねの割りに安く、1枚あたりの油を吸い取る絶対量はそれほどではないのですが、油の拭き残しが少なく感じます。これを使えば仕上げに綿のメリヤスの布で拭き取る必要があまりない感じです。ただ、強く擦ると細かいほこりが出る気がします。食品にも使えると書かれています。
こちらの、太洋紙業のペーパータオル レナージュはお値段を考えると悪くないと思いますが、上記お勧めのものと比べるとボロボロになりやすいです。このようなペーパータオルは、画像にあるようなしっかりしたアクリルのケースに入れるとキャンプ場で風が吹いたりしても安心して使えます。
なお、神戸限定かもしれませんがコープ神戸のペーパータオルがとっても使いやすくて私の中ではナンバーワンです。
famの付録にぴったりのペーパータオル│ダッチオーブンを使ったら書き込もう
famの付録のティッシュボックスですが、ダッチオーブンを使う我が家としてはペーパータオル入れとして...
今までこのようなタイプのペーパータオルを使った事がないのなら、100均でティッシュータイプの紙箱入りのキッチンペーパーが売っていますのでぜひお試しください。きっとファンになると思います。なお、繰り返し使えるような高価なキッチンペーパーには化学繊維が入った物があります。熱いダッチオーブンに使うときは熱で溶けるかもしれませんので、お勧めしません。
更新履歴
2017年10月22日 目次設置に伴い大幅な加筆、修正。
2017年10月27日 最初の料理の部分を加筆。一部加筆、修正。
2017年10月30日 誤字修正、ポップコーンなど、一部加筆。
2017年11月13日 「燻製をしたら私も洗剤で洗ってます」を追加。
2018年05月29日 「シーズニング」、「私はオーブンで焼いています」、「こびりつき防止に乳化剤入り油」を追加。「ユニフレームはシーズニングが必要」を「ユニフレームはラッカーを飛ばす必要があります」に変更。「保管場所」を少し書き加えた。「どんな油がお勧め?」を大幅に書き換えた。
2018年06月06日 細かい修正。
2018年11月10日 シーズニング不要のスキレットやダッチオーブンを空焼きしている記事が目立つので注意喚起した。
2018年11月12日 IHコンロに付いて少し加筆しました。
この記事はアーカイブすべき内容ですね!!
我が家はユニのダッチで
洗剤をガシガシ使って洗えると言う
謳い文句にも惹かれて購入したのですが
実際は、べえさんの言うように
お湯とたわしで洗うだけでOKなので
初回の1~2回洗剤を使っただけです。
凄く分かりやすくて私の様な初心者には、とっても助かるレポなのでちょくちょく覗きに来ちゃいますね(^w^)
それに、絶対に油を塗らないとと思ってましたが塗らなくてもいいんですね?油の臭いが気になってたんです。
保管の仕方は、新聞紙でくるんで専用のカバンに入れてその上袋に入れてました。開けといた方が良いですね~
キッチンペーパーも、コストコのロール型を使ってますが、袋に入ってる方が使いやすそう(^∇^)
色々分かって本当に勉強になりました。ありがとうございました(^O^)
洗剤を使わなくてもきれいになるから
便利だと思うのですが、あの宣伝に
コロリと行く人が多いようですねw
出来るだけわかりやすく、実践的に順序だてて
書いたつもりですが、なにぶん素人が書いたもの
ですので、書き間違いや、勘違い等があるかも
知れませんので、よろしくお願いします。
臭いは油の種類と、使用後の油の厚塗り、使用回数
などが原因になると思います。
袋などに入れますと、完全密封なら湿度の変化は
無いはずなのですが、袋自体が湿気を通したりして、
温度変化などでどうしても湿気が溜まると思います。
ありがとうございます。
実は15年ほど前に買った、外国製のダッチオーブンが物置に放り込まれたままなのですが、
最初の使い方がわからなかったので、いまだにそのままで物置に眠っています。
これだけ丁寧に、教えていただいたのだから、「やってみよう!」と思ったのですが・・・
うーん・・・・
熟読させていただきますと、このままもう少し物置で寝かせておこうと思ってしまいました。
そっかー、使い込まなきゃいけないんですなー。
まいったなー。
わたし、キャンプ、やったことないんです。
なんで、ダッチオーブン、買っちゃったんだろう・・・
結構高かったのになあ・・・
15年前だと、鉄にワックスを塗っただけかもしれません。条件が悪いと錆が出だすと
思うので一度確認したほうが良いかもです。物置は決して条件が良いとは言えないので ^^;
ダッチオーブンは使い込む楽しみがあるのですが、放置しておく予定なら、素手では
触らないでください、それが原因でさびるかもです。
今後も使わないのであれば、ミネラルオイル(流動性パラフィン)を塗っておけば
錆びずに長期間保管できると思います。