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大そうじへの備え
niigata-sanpo.hatenablog.com
ゆるやかな斜面いっぱいに広がる白い絨毯。 山本山高原の丘は、真っ白なそばの花で染まっていた。 9月の中旬、そろそろ蕎麦の花が見頃かなと、今年も小千谷市の山本山高原へ。 見晴らしのいい丘一面に、そば畑が広がっている。 駐車場から歩き出すと、すぐにそば畑が見えてくる。 青空の下、どこまでも続く白い絨毯に息を飲む。 畑の中に立ち並ぶ杉の木はちょうどいいアクセント。 緑と白のコントラストが美しい。 景色だけ見れば、なんとも爽やかな感じだが、この日はかなり暑かった。 高原と言っても標高は336m。9月中旬とはいえ、気温は下界とほとんど変わらない。 陽射しを遮るものもない道をてくてくと。 白く可憐な蕎麦の花。 花言葉は「なつかしい思い出」「喜びと悲しみ」「あなたを救う」など。 いつも撮ってしまう杉の三兄弟。 奥へ進むと木が多くなってきた。日影に入るとほっとする。 この高原では、そば畑のほかにも、5月は
誰もいない静かな浜辺に、たくさんの小さなカニが。 ちょこちょこ動き回る姿にほっこり。 野積海水浴場から1kmほど移動して「浦浜」と呼ばれる小さな砂浜へ。 訪れる人もあまりいない静かな場所。 波打ち際の方へ進んでいくと、 無数の何かが蜘蛛の子を散らすように、一斉に逃げていった。 最初はフナムシかと思ったが、少し大きいような… 立ち止まって目を凝らすと、カニだった。 砂と見分けがつかない小さなカニ。「スナガニ」のようだ。 静かな朝の浜に突然現れた人間に驚いて、それぞれの巣穴にまっしぐら。 メイに見つかったススワタリ状態。 スナガニの目はかなり良くて、20m先まで見えるらしい。 スピードは甲殻類最速とも言われるスナガニ。急な方向転換も朝飯前。 警戒心が強く、なかなか近寄らせてくれないので、 カニの写真はすべて、ズームめいっぱいの400mm(35mm換算)です。 好奇心旺盛なカニが一匹、穴に潜ら
空に向かってまっすぐ伸びて、太陽のように咲くひまわり。 青空と太陽がよく似合う花。 津南町の夏の風物詩、沖ノ原台地にある「津南ひまわり広場」へ。 広さ約4haの畑に約50万本のひまわりが咲き誇る。 4haの畑を3つに分け、それぞれ種まきの時期を1週間程ずらして、 長期間ひまわりを楽しめるようになっている。 植えられているのは「ハイブリッドサンフラワー」という観賞用の品種で、結構背が高い。 夏のエネルギーが溢れた太陽のような花は、気持ちを明るくしてくれる。 小さなハチが花から花へ。 ひまわりの学名の「Helianthus」は「太陽の花」という意味。 英名も同じ意味で、サンフラワー(Sunflower:太陽の花)。 フランス語ではソレイユ( Soleil:太陽)。 言語や文化が変わっても「太陽」「花」などの名で呼ばれるひまわりは、 国が変わってもイメージは共通のようだ。 中心部分のひとつひとつ
摂田屋のシンボル的な存在「機那サフラン酒製造本舗」。 屋敷や蔵の中には、古い書物や美術品など昔を偲ぶ展示品が並んでいた。 久しぶりに訪れた長岡市摂田屋の「機那サフラン酒製造本舗」。 ガイドさんの説明を聞きながら、美しい鏝絵(こてえ)や離れ座敷を見学した後は、 主屋の中へ。 主屋は明治中期に建てられた木造二階建ての建物で、 これも登録有形文化財に指定されている。 見学できるのは一部だが、実際はかなり広いお屋敷。 中に入って目に飛び込んでくるのは、恵比寿や大黒天の色鮮やかな鏝絵。 ここが鏝絵蔵の入り口。 鏝絵蔵の中は展示スペース。 2階には古い看板や広告、建物内から発見された調度品などが並んでいる。 機那サフラン酒は、サフランをはじめ、桂皮、丁子などの植物などで調整したリキュール。 明治から昭和にかけて「養命酒」と勢力を二分した薬用酒だった。 現在でも買い求めることができる。 商品名にある「機
晴れた日、久しぶりに山の上のハーブ園へ。 遠くまで広がる山々と青い空が気持ち良かった。 魚沼市の山間部にある「越後ハーブ香園入広瀬」へ。 高台にある広い敷地には、いくつかのガーデンエリアがあって、 ハーブをはじめ100種類もの植物を楽しめる。 入園は無料。ご自由にどうぞ、という感じで誰でも気軽に散策できる。 なんといっても、見晴らし抜群のロケーションが素晴らしい。 丘の上に広がるラベンダー畑。 摘み取り体験もできたのだが、この日はとても暑かったので眺めるだけに。 紫のかわいい花があちこちに。 顔を近づけるといい香り。ジリジリと太陽が照りつけるなか、一瞬の清涼感。 いろいろな花を見ながら園内をゆっくりと。 トンボが涼しげに飛び回っていた。 とても眺めのいいベンチもあるが、この日は暑さで断念… ふわふわのスモークツリー。 丘の上の景色を楽しみながら、ゆっくりと園内を。後半へ続きます…
25年前に役目を終えた電車が、今もレールの上で街を見つめている。 時間が止まったような旧月潟駅の続きです。 旧月潟駅には3台の車両が保存されている。 電動客車のモハ11号、電動貨車のモワ51号、ラッセル車のキ116号。 使われなって25年も経てば、艶もなくなりあちこち痛んでいくはずなのに、 保存会の皆さんによるメンテナンスのおかげで、どれもきれいな姿を保っている。 この日は車両の中へは入れなかったので、外からその姿を眺めた。 一番手前にあるのはモハ11号。 沿線住民の貴重な足として活躍した電動客車。 このモハ11号に実際に人を乗せて走らせるイベントが2022年から行われていて、 今年も「走れ!かぼちゃ電車2024」が9月22日(日)に開催される。 構内に残った50mのレールの上を車両移動機アントで牽引し走行。 1回の定員は50名で、9回運行。 面白いのは、そのうちの2回だけ、わざと定員80
白、黄色、オレンジ、ピンク… 街を見下ろす丘に広がる、色とりどりの花の絨毯。 今年も魚沼市にある月岡公園の花広場へ。 街を見下ろす高台の広場には、毎年約10,000本ものユリが咲き誇る。 新潟県はユリの栽培面積が全国第1位、出荷量は2位だそうだ。 県内最大の産地がここ魚沼市。 豪雪地帯で、雪がない時期にしか畑を使うことができないため、 限られた期間で収益を上げられる「花」の栽培を始めたのがきっかけらしい。 現在、40軒程のユリ農家があり、約150もの品種が栽培されている。 魚沼市は豪雪地帯のため、全国の中でもユリの出荷時期が遅い。 でもその結果、他の産地からの出荷がない時期に出すことができる。 さらに、世界初といわれる「球根冷蔵技術」を確立し、 本来の開花時期よりも遅い8月~11月までの期間の出荷が可能になった。 しかも同じ魚沼市内でも標高差による気温差を活かして、 各地区のユリが順番に咲
弥彦山頂を挟んで彌彦神社のちょうど反対側、海に近い寺泊野積にある妻戸神社。 彌彦神社の大神・天香山命の妃神が祀られている。 彌彦神社の摂社である妻戸神社は、 彌彦神社の大神・天香山命の妃神・熟穂屋姫命(うましほやひめのみこと)を祀る神社。 多くの人が訪れる彌彦神社とは打って変わり、人の気配は無くひっそりしている。 だからと言って荒れた様子がないのは、大切に守られている聖地ということだろう。 鳥居は全部で四つ。一つ目は石造り。 木立に囲まれた参道に一歩足を踏み込むと、スッと空気が変わった気がする。 二つ目は朱塗りの鳥居。緑の中に朱色がよく映えていた。 木洩れ陽が射す薄暗い参道。 緑に囲まれて気持ちいいのだが、どこか畏怖を覚えるような空気感。 細い道を抜けると明るく平坦な場所に出た。 そこに広がる一反ほどの田んぼは「彌彦神社の御神田」。 彌彦神社の宮司や地元の方々が集まって、春にはお田植え祭、
ライトアップされた藤を見たくて「北方文化博物館」へ。 光に浮かんだ藤棚は、いい香りに包まれていた。 新潟市江南区にある「北方文化博物館」は、 越後の大地主・伊藤家の歴史と地方文化を当時の姿のままに伝える豪農の館。 8,800坪の敷地に、65の部屋がある母屋は1,200坪。 敷地のまわりは土塁や塀、濠で囲まれ、土蔵づくりの門、総欅づくり唐破風の大玄関など、 現存する新潟の豪農の屋敷としては最大規模。 中庭には、見事な藤棚があって、毎年たくさんの人が訪れる。 中門から入って目に入ってくるのが、なまこ壁が美しい集古館。 大正時代に造られた米蔵で3,000俵の米を備蓄していたという。豪農、すごい。 集古館の脇の道を入った先にも藤棚があるというので、ちょっと寄ってみた。 花はまだ咲き始めだったが、長く垂れ下がった房が幻想的だった。 夜の庭園の風情を楽しみながら、いよいよ大藤棚の方へ。 ライトアップさ
毎年、4月18日に奉奏される彌彦神社の大々神楽(だいだいかぐら)。 たまには舞楽というものを見ようと訪れた。 少しづつ緑が濃くなってきた彌彦神社の境内。 舞殿に近づくにつれ、笛や太鼓の音色が聴こえてきた。 大々神楽が奉奏される舞殿。 舞殿の向かいにある参集殿は、神楽の観覧スペース。 こういう座敷で神楽鑑賞っていうのも雅な感じでいいですね。 この大々神楽は、彌彦神社に保存継承されている古式豊かな舞楽で、 7曲の稚児舞と6曲の大人舞、13曲で構成される。 この13曲すべてが奉奏されるのは年に一度、妃神さまの例祭日に当たる4月18日だけ。 彌彦神社の大々神楽は、新潟県に古くから伝わる舞楽のなかでも代表的なひとつで、 国重要無形民俗文化財に指定されている。 人や木の隙間を探しながら撮り始めたが、 来るのが遅かったので、午前の部はあっという間に終了… あらら… 午後の部まで1時間あるので、参拝してこ
山里の原風景が残るしだれ桜の里、長野県高山村で「信州高山五大桜」めぐり。 前回の続きです。 ③ 黒部のエドヒガン桜 見晴らしの良い高台の田園に立つ一本桜。 樹高約13m、幹周約7m、樹齢は500年を超えていて、エドヒガンとしては村内一の古木。 江戸時代初期の村絵図には、すでに大樹として描かれているらしい。 村指定天然記念物。 山に囲まれた田園地帯にポツンと一本。形もよく、どこから見ても絵になる桜。 遠目で見ると端正な樹形の桜だが、 近づくと、うねうねと生命力溢れる枝ぶりが印象的。 主幹が2本に分かれていて、1本は垂直、もう1本は斜めに伸びている。 落雷により二つに割れてしまったらしい。それでも毎年花を咲かせる生命力に驚かされる。 2008(平成20)年に樹木医の診断を受けて、 根の周りの土をほぐしたり、舗装路の整備をし直すなど、 区民総出で整備・保護活動が行われたという。 樹齢500年を超
長野県高山村は、のどかな農村景観、山里の原風景が残る自然豊かな村。 しだれ桜の里としても知られ、「信州高山五大桜」と呼ばれる美しい五本の桜がある。 もう6月になりましたが、もう少しだけ桜の記事にお付き合いのほどを。 4月19日。長野県小諸市の懐古園を見た後、県北東部の高山村へ。 高山村は自然豊かな農村景観が広がる人口約7,000人の小さな村。 「しだれ桜の里」とも呼ばれ、村内に約20本以上のしだれ桜があり、樹齢200年を越す大樹も多い。 なかでも特に有名な五本の桜を見てまわった。ここを訪れるのは7年ぶり。 ①水中(みずなか)のしだれ桜 樹高約22m、幹周約4m、枝張り東西約12mの大樹で、 五大桜の中でも一番人気のあるしだれ桜。 見晴らしの良い丘に立つ優美な姿は、映画「北の零年」の冒頭シーンにも使われた。 樹齢は260年以上で村指定天然記念物。 桜が立っている高台からは、遠くに北アルプスや
桜満開の晴れた日、長岡市の「悠久山公園」へ。 ソメイヨシノや枝垂れ桜、八重桜など約2,500本の桜が咲くお花見スポット。 訪れたのは4月12日。 まずは公園の入り口に建つ「蒼柴(あおし)神社」にお参り。 何か不思議な力に守られているような神社で、 1868年の北越戊辰戦争、1945年の長岡空襲という、長岡を襲った二度の戦火では焼失を免れ、 2004年の中越地震でも倒壊しなかった。 国の登録有形文化財に指定されている。 この神社には、「るろうに剣心」のファンも参拝に訪れるという。 漫画の作者が長岡出身で、 作中に登場する人気キャラ、御庭番衆の頭・四乃森蒼紫の名は、 この神社を含む一帯が「蒼柴の森」と呼ばれたことに由来するらしい。 少年ジャンプつながりでもうひとつ。 「リンかけ」ファンならご存知と思いますが、 天才ピアニストでありながら、ジェットアッパーを放つ、黄金の日本Jrのひとり、 河井武
水辺で静かに桜を眺めたくて、いつもの堤へ。 柔らかな光が照らす夕刻のお花見です。 角田山の麓にある仁箇堤。 静かな時間に浸りたくなると訪れる、お気に入りの水辺。 堤の上に並んだ20本ほどの桜が満開だった。 仁箇堤は、江戸時代に小さな丘陵の出口をせき止めて造られた貯水池で、 その後、周辺の整備や堰堤改修を経て、現在も農業の水源池として利用されている。 すぐ近くにある上潟潟公園は、朝から花見客で大賑わいだが、 元々この小さな堤に来る人はあまりいない。 静かに桜を眺めたくて、夕方の時間帯を選んでやってきたが、 ほとんど人影はなく、期待通りの静けさ。 水辺の桜並木を独り占め。なんだか贅沢な時間… 川や池の堤に桜が植えられるようになった理由は、 大勢の花見客が歩くことによって、踏み固められて丈夫な堤になるため、とテレビでやっていた。 最初に考えた人、なんて賢い。そして、ありがとう。 ここの桜はかなり
滝のように枝垂れたピンクの花が、濃い緑に浮かび上がっている。 一泊二日の福島の桜旅もいよいよラストです。 ⑱ 天神夫婦桜 今回の桜巡りもあと2箇所。雪村桜からほど近い天神夫婦桜へ。 三春駒や三春張子を作る職人の集落「高柴デコ屋敷」の奥、 小高い丘の上に、大きな2本の桜が夫婦のように寄り添うように立っている。 樹齢約500年の2本のエドヒガンで、1本は枝垂れ桜。 菜の花に囲まれて。 桜の下のお堂には学問の神様である菅原道真が祀られている。 里を見下ろすように、2本が重なって立つ大桜。 下から見ると2種類の枝がよくわかる。 桜の脇には赤い椿が咲いていた。 ⑲ 福聚寺桜 旅のラストは三春の福聚寺(ふくじゅうじ)へ。 一度見たかった桜。訪れるのは初めて。 福聚寺は戦国時代の三春城主・田村家の菩提寺である臨済宗のお寺。 芥川賞作家の玄侑宗久さんが住職を務めている。 桜がたくさん植えられている境内。
6年ぶりに福島へ一泊二日の桜めぐりの旅。 1日目の二本松のラストです。 ⑧ 智恵子の杜公園 のどかな景色のなか車を走らせ、次に向かったのは智恵子の杜公園。 この鞍石山一帯は、高村光太郎の詩集「智恵子抄」の中の傑作といわれる、 大正12年に作られた詩「樹下の二人」の舞台になった場所。 「樹下の二人」の一節にある 「あれが阿多多羅山(安達太良山) あの光るのが阿武隈川」 光太郎と妻・智恵子が景色を眺めながら散策した丘は、たくさんの桜に包まれていた。 一番高いところに立つ大きな桜の前には、「樹下の二人」の詩碑が。 いつまでも東京の空にはなじめなかった妻、智恵子のこころに深く刻まれたふるさとの景色。 詩の中で智恵子が言う「本当の空」とはこの鞍石山からの景色だという。 丘の上から見える日本百名山・安達太良山。 その形から「乳首山(ちちくびやま)」とも呼ばれる標高1700mの活火山。 寺院の名桜を巡る
6年ぶりに福島へ一泊二日の桜めぐりの旅。 1日目の二本松の続きです。 ④ 善性寺のしだれ桜 鏡石寺の次に向かったのは善性寺。 大きく枝を伸ばした枝垂れ桜が広大な墓地の真ん中あたりに立っている。 奥の高台から振り返るとこんな感じ。 真ん中あたりに立っているのがお目当ての桜。 実は、9年前にここを訪れた時、 善性寺を目指したつもりがお隣の長泉寺に着いてしまったため(今回もそう)、 今までこの木は長泉寺の桜だと思い込んでいた。 このあたりは隣接する本久寺、長泉寺、善性寺、顕法寺が広い墓地でつながっていて、 どこまでがどのお寺のものか部外者にはよくわからない。 あらためて調べてみると、どうやらこれは善性寺の枝垂れ桜だったようだ。 まあ、どのお寺のものでも、美しい桜が見れればそれで幸せ。 9年前に来た時も、この木の下で夢中で写真を撮ったなあ。(長泉寺の桜だと思いながら) シャワーのように降り注ぐ桜。
毎年、春になると、もう咲いたかなと思いを馳せる福島の桜。 競うように咲く桜の名木たちに会いに、6年ぶりに福島へ。 四季を通じて美しい自然が楽しめる福島県。 特に春は桜天国。数え切れないほどの桜の名所・名木で埋め尽くされる。 毎年、春になると思いを馳せていた福島の桜。6年ぶりに一泊旅行で巡ってきた。 出かけたのは4月10〜11日。 ちょうど見頃の桜、もうすぐ満開の桜、2日間で回れる場所は限られている。 開花情報を見ながら、とりあえず1日目は二本松へ。 霞ヶ城公園はまだ早かったので、街中に点在するお寺を巡ることにした。 それぞれの距離も比較的近いため、限られた時間でも10箇所くらい回れるだろう。 普段ののんびり散歩よりも少しせわしないが、天気もいいのでレッツゴー! ① 大隣寺のしだれ桜 二本松ICを下りて、まず最初に向かったのは大隣寺。 石段を上がっていくと、大きな枝垂れ桜が見えてくる。ほぼ満
河津桜を見に来た県立植物園。 他の花たちも10日前より開花が進み、園内はいっそう春めいていた。 鮮やかな黄色に包まれたサンシュユの木。先日見た時より一段と花が増えていた。 葉よりも先に花が開くので、木全体が鮮やかな黄色に包まれる。 サンシュユ。なんか変わった名前だなあと思ったら、 中国名の「山茱萸」を音読みしたものらしい。 日本の植物分類学の父と呼ばれる牧野富太郎がつけた和名が「春黄金花(ハルコガネバナ)」。 見事に咲いた花木を前にすると、どちらの名前もしっくり見えてくる。 園内には染井吉野や河津桜の他にも、いろいろな桜が植えられていて。 イギリスで、オオヤマザクラとコヒガンザクラの交配でできた桜「アーコレード」。 どことなく品がある薄いピンク色の花。 五泉市で見つかったコヒガンザクラの園芸品種「ホザキヤエヒガンザクラ」。 ん? 芝生になんかいるぞ。カラスかな… ズームしてみると オオバン
池のほとりに咲いた優しげなピンクの桜。 県立植物園の河津桜の並木へ。 春は足早。すっかり桜も散ってしまった。 でも当ブログはまだまだ花盛り。ようやく河津桜が咲きました(笑)。 訪れたのは4月2日。 この日の10日前にも訪れた新潟県立植物園。 池のほとりに河津桜が植えられていることを初めて知った。 その時はまだ咲きはじめだったので、そろそろ満開になったかなと再訪。 池の対岸にピンクの並木が見える。 池もほんのり桜色。 対岸へ向かう途中にも河津桜が何本か植えられている。 桜並木に到着。まだ木はどれも小さいが、これから年を追うごとに美しさを増していくだろう。 水辺にある花はいい。こんな景色を撮っている時間に癒される。 カモたちがのんびり。 優しいピンク色。 河津桜は、静岡県河津町に原木があったことからその名がついた。 カンヒザクラとオオシマザクラの交雑によって生まれたらしい。 水辺の花は一層きれ
新潟平野のほぼ中央部、日本海に面した弥彦山。 登山道を彩る早春の花を求めてちょこっと散歩。 弥彦山スカイラインの冬の通行止めが解除された初日、 花を見ようと早速出かけた。 東京スカイツリーと同じ634mの弥彦山。 花の山としてはお隣の角田山が有名だが、 同じ弥彦山塊の主峰である弥彦山もまた、早春の花が咲き誇る人気の山。 「日本百名山」を選定した文筆家で登山家の深田久弥も、 標高が低すぎるため「百名山」には選ばなかったものの、その素晴らしさを認めている。 いつものように中腹の能登見平に車を停め、雨乞山方面へ続く道へ。 田んぼが広がる平野を見渡しながら。 歩き出すとすぐに、たくさんのカタクリが。 日本海を望む気持ちのいい尾根筋の道。 このあたりの登山道は「弥彦山 花のトレイル」と呼ばれ、 カタクリなどたくさんの花が咲く道。景色も花も楽しみながら。 ナニワズも黄色い花をつけていた。 蝶が日向ぼっ
千年以上前から新潟の繁栄を見守ってきた白山神社は、 どんな願いも祈願できる新潟の総鎮守。前回の続きです。 梅園を楽しんだ後、随神門をくぐって本殿へ。 白山神社には多くの神様が祀られていて、 その中で代表的な神様は「菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)」。 加賀の霊峰白山頂上に祀られている女神で、別名、白山比咩(しらやまひめ)大神。 「結ぶ」力に優れるとされる。 この「結ぶ」というご利益が実にオールマイティーで、 良縁を結ぶ(縁結び)はもちろんのこと、家族の絆を結ぶ(家内安全)、 志望校との縁を結ぶ(受験合格)、取引を結ぶ(商売繁盛)、 お金との良い関係を結ぶ(金運上昇・開運招福)… 言い方次第で(失礼)何でもOK。 それに女の神様ということで「繁栄」の力も優れているとされ、 子宝、安産、お宮参りから七五三まで広くカバー。 そんな菊理媛大神おひとりでも十分なのに、 現在の白山公園が作られる際
市街地の中にありながら豊かな生態系をもつ大きな潟、鳥屋野潟。 ほとりに広がる公園を春の花を探しながら散歩。 新潟市中央区にある鳥屋野潟は、北区にある福島潟に次いで市内で2番目に大きな潟。 天気のいい日、そのほとりに広がる鳥屋野潟公園の鐘木地区へ。 ちらほら咲き始めた春の花を探しながらのんびり散歩。 広場から日本庭園を抜けて歩いていくと、紅梅がきれいに咲いていた。 木の上にはたくさんの鳥がピーチクパーチクと。 双眼鏡でバードウォッチングしている人に「何がいるんですか」と尋ねたら、 「○○と、○○と、○○と、○○と、○○と…」と、たくさん教えてくださったが、 高い木の上をヒュンヒュン飛び回っているので、私には何が何だか… 撮れたのはエナガ。 鳥屋野潟を見渡す野鳥観察舎「鳥観庵(とりみあん)」。 新潟市の中心部にもかかわらず、鳥屋野潟には180種にも及ぶ鳥類が生息していて、 冬には4,000
岩室温泉のすぐ近く、杉並木の奥にひっそりと建つ種月寺。 いつ来ても静かな時間が流れている。 新潟市西蒲区石瀬の種月寺は、1446年に創建されたお寺。 かつては越後における曹洞宗の四大道場(耕雲寺・雲洞庵・慈光寺・種月寺)の一つに数えられた名刹。 比較的近いこともあって何度か訪れているが、神聖な空気にいつも癒される。 山門の傍らに立つ観音像。しばらく来ないうちに木の覆いが出来ていた。 毛糸のマフラー(?)も付けられて、寒い冬も安心。 趣のある山門をくぐって中へ。 扉には、丸に十字の紋。薩摩藩の家紋と同じだが、 ここを開山した南英謙宗という方が薩摩の出身と伝えられているので、関わりがあるのだろう。 杉が立ち並ぶ苔むした参道を。 参道の横に少し入った場所に並んでいる西国三十三観音菩薩。 回廊門は左右に回廊が続いていて、曹洞宗の伝統的な伽藍配置。 江戸時代中期の1699年に造営された本堂。国指定重
煙が立ち込める薄暗くひんやりとした土間は昔にタイムスリップしたよう。 雪深い地で、今も当時の姿をとどめる豪農の館へ。 魚沼市須原にある目黒邸へ。 訪れたのは2月中旬。 県内でも有数の豪雪地帯なので、例年なら深い雪に覆われているはずだが、 今年は道路に雪もなく、スムーズに来ることができた。 大きな茅葺屋根に特徴的な千鳥破風が目を引く。 現在の目黒邸が建てられたのは1797年。 豪雪にも負けない頑丈な造りで、200年以上経った今も当時の姿を残している。 国指定重要文化財。 中に入ると、ひんやりとした広い土間。 いつも囲炉裏に火が焚かれているのだが、この時は火は見えなかった。 湿った木でもくべたのか、それとも消したばかりだったのか、猛烈な煙が立ち込めていた。 土間のまわりは使用人の生活スペース。 控の間、路地、女中部屋、下男部屋、馬屋などが並んでいる。 最盛期には家族や使用人、奉公人など総勢20
熱帯植物ドームを出て進んでいくと、色とりどりのアザレアが並んでいた。 県立植物園のラストです。 毎年恒例の「にいがたの花 アザレア展」をやっていた。 日本各地に自生しているツツジがヨーロッパに渡り、室内観賞用として改良されたのがアザレア。 「西洋ツツジ」とも言われ、今では2,000以上の品種があるという。 様々な色と模様が並んでいる。 実は、新潟県は全国の8割以上を生産している日本一のアザレア生産地。 その中でも生産の中心地域にある県立植物園は、 日本に現存する、ほぼすべてのアザレア品種を保有しているという。 今ではほとんど絶えてしまった貴重な古品種もいくつか展示されていた。 白地に赤いスジが入ったこの花は、「コメット」(日本名:桜時雨・さくらしぐれ)。 日本ではほとんど絶滅に近いという。 カーネーションのようなかわいい花。 これも幻の品種といわれる「マダム・R・ド・スメット」。(日本名:
元気な植物を見たくなってやってきた県立植物園。 熱帯植物ドームでしばし南国気分を楽しんで。前回の続きです。 高さ30m、高さ40mの熱帯植物ドームには、550種、約4,000株の植物が植栽されている。 湿度が高いので、たちまちレンズが曇ってくる。 レンズを拭き拭きゆっくりと。 この日のドーム内の温度は17.5度。それほど暑すぎずちょうどよかった。 色とりどりの花たち。 緑もイキイキ。 シロバナオオベニゴウカン。別名、カリアンドラ・ハエマトケファラ・アルバ。 憶えられん… カイドウツバキ(ハイドゥーン)。原産国のベトナムでは仏花として使われるとか。 バレーボールのような実が、幹に直接実っているヒョウタンノキ。 ひょうたんのように果肉を取り除いて入れ物などに利用できる。 大きなグレープフルーツも実っていた。 紐のようにぶら下がるサルオガセモドキ。 どこが茎でどこが葉っぱなのか、さっぱりわからな
毎年、雪景色を楽しみにしている弥彦公園も、今年はほとんど雪が降らない。 春のような景色を見ながらのんびり散歩。前回の続きです。 東京スカイツリーと同じ634mの弥彦山。 その上に立っている電波塔は、つまり東京スカイツリーより高い! ……だから何ってこともないんですが… あの飛行機に乗っている人は、今、どんなことを考えているんだろう、などと どうでもいいことを思う昼下がり。 どんぐりころころ。いつもなら雪の下。 もみじ谷の方へ降りて、いつものトンネルをパチリ。 枝だけのもみじ谷。観月橋もひっそりと。 白い椿がたくさん散っていた。 白い椿の花言葉は「至上の愛らしさ」。 最初の池まで戻ってきた。散歩もそろそろ終わり。 雪が降ればじっと動かなくなる鯉も、気持ちよさそうに泳いでいた。 なんだか春のようだった弥彦公園。さて来年は雪景色が見れるだろうか… ちなみに、一年前のちょうど同じ頃はこんな感じでし
タキシードを着ているようなオシャレなオナガガモ。 尾羽をピンと立てて、泳ぐ姿もスマートで。 水鳥が安心して冬を過ごせる楽園、瓢湖。 白鳥だけでなく、3〜5万羽のカモ類も飛来する。 いろいろな種類のカモがいるなかで、この日一番目についたのはオナガガモ。 瓢湖の番外編として、今回はオナガガモばっかりです(笑) 他の鳥よりもやや大柄で首が長く、シュッとしたプロポーションがかっこいい。 オナガガモの英名はPintail。 尾羽をピンと立てて泳ぐ姿に、つい目が行ってしまう。 オスの頭はチョコレート色、グレーのボディに細かい黒の羽模様。 白い胸から首の横まで白いスジが続いていて、ちょっとかしこまった感じの装い。 オナガガモは、昼間は休んで、夜間に餌を求めて移動する鳥らしいが、 瓢湖のように餌付けされている越冬地では、日中も起きていることが多いという。 とはいえ、夜型から昼型へすぐに変えられるわけではな
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