NIIGATAさんぽびと

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彌彦神社の大々神楽

 

 

毎年、4月18日に奉奏される彌彦神社の大々神楽(だいだいかぐら)。
たまには舞楽というものを見ようと訪れた。

 

 

少しづつ緑が濃くなってきた彌彦神社の境内。
舞殿に近づくにつれ、笛や太鼓の音色が聴こえてきた。

 

 

大々神楽が奉奏される舞殿。

 

 

舞殿の向かいにある参集殿は、神楽の観覧スペース。
こういう座敷で神楽鑑賞っていうのも雅な感じでいいですね。

 

 

この大々神楽は、彌彦神社に保存継承されている古式豊かな舞楽で、
7曲の稚児舞と6曲の大人舞、13曲で構成される。
この13曲すべてが奉奏されるのは年に一度、妃神さまの例祭日に当たる4月18日だけ。

 

彌彦神社の大々神楽は、新潟県に古くから伝わる舞楽のなかでも代表的なひとつで、
国重要無形民俗文化財に指定されている。

 

 

人や木の隙間を探しながら撮り始めたが、
来るのが遅かったので、午前の部はあっという間に終了… あらら…

 

午後の部まで1時間あるので、参拝してこよう。

 

 

いつ来ても神聖な空気を感じる拝殿。
参拝した後、おでんを食べたりしながら境内を散歩して、再び舞殿へ。

 

 

午後の部は稚児舞で始まった。
黄色の装束に緋色の袴をつけた4人の稚児が舞う「かん珠」。
手には扇を持ち、俗に扇の舞と呼ばれる。

 

 

神楽の舞いはゆったりと同じ所作の繰り返しが多く、
楽器や歌も短い旋律で繰り返し奏するものが多い。笛や太鼓の心地よい音色が響き渡る。

 

 

稚児は「舞童」と呼ばれ、小学校2、3年から6年生の男子が選ばれる。
7月25日の燈籠祭りでお稚児様を務めた児童が6年生になるまで舞うのが慣例のようだ。

 

 

大人二人が面を付けて舞う「大納蘇利(おおなそり)」。
面舞の中で一番時間が長く、舞振りも大きい。

 

 

大人の舞人は「役者」と呼ばれ、すべて面を付けて舞う。

 

 

舞楽は大陸から我国に伝来し、奈良時代には都で盛んに行われ、
それが次第に地方に伝わり、各地の著名な社寺と結びつき定着したといわれている。

 

 

最後の13曲目は、4人の稚児が舞う「太平楽(たいへいらく)」。
俗に太刀の舞と呼ばれる。

 

 

今回は来た時間が遅かったので、すべてを見ることはできなかったが、
古式ゆかしい舞いや神聖な境内に鳴り響く楽器の音色に癒された。
たまにはこういうゆったりした時間もいいものですね。

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