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blog.goo.ne.jp/wankonyankoricky
レイは'Understanding Modern Money' において、冒頭、一般均衡理論を要約して、ハーンの言葉を引用し、一般均衡論体系においては貨幣が不要であることを示している。レイ自身は自分で行った要約に対して「ひびが入っている」として簡単に片づけているが、いったいMMTの立場から見て何がどう壊れているのか、十分な説明がなされているようには思えない。それはこれから本書を通じて説明します、ということなのだろうが、しかし明確に伝わっているかどうか振り返ると、何とも心もとない。これは'Modern Money Theory'のストックとフローを説明している個所と似た印象なのだが、なんか説明が中途半端なのである。ストックとフローの説明においては、事実上、フロー変数間の説明にしかなっていなかった。本書全体を通じてフローはストック変数の変化として記述されている(経済現象の記述はB/S上の残高の
共通試験の政治経済の信用創造の問題及び回答が、従来の現代社会におけるそれと全然違い、内生的貨幣供給論へとシフトした、ということが話題になった。共通試験でそうなっているからにはおそらく実際の教科書もそう変わっているのだろう。まあ一般に教科書に書かれていることが、世の中で全く行われていない学者の空想から、ともかくも現実を反映したものになった、ということでとりあえず喜ばしいんだと思う。もっとも銀行の信用創造の説明が内生説になったからと言って、それで政府の赤字が正当化されたり国債はデフォルトしない、という話になったりするわけじゃないので(現に日銀周辺には内生説の立場に立ちつつ赤字財政批判をする人はたくさんいる)、一部のMMT(日本版であれ何であれ)界隈の人の喜び方を見ていると、ちょっとはしゃぎ過ぎじゃないの?という気もしてしまう。 ただまあ、なんで今?という気もしないでもない。 大体、又貸し説がお
まあ、ちょっと話題になっていたので便乗する。どうしてこう便乗ばっかりしてんのか、というと 自分で話題を作る能力がないからじゃ。。。。(´・ω・`) なんか異種格闘技をやってうまくいかなくて、IWGPに行ったらそっちもうまくいかなくて、 で、天龍が来て話題になったらそっちに手を出そうとしていたころの橋本みたいな感じで みっともないな。いや、橋本はなんだかんだで 最後はそれなりにきちんと身を遂げたからいいけど、おいらと来た日には50も半ば過ぎでまだ これだからねえ。。。(´・_・`) 貨幣をなぜ個人が保有しようとするのかについては、実際いろいろある。 問題は、社会全体としてみたとき、特定の貨幣がこうした個々人の欲求を支えるに足る 資産でありうるのは何故か、どのようなメカニズムによってそれが支えられているのか、 という話だ。そんなん、だれがなぜ貨幣を欲しがるかなんてこといくら積み重ねたって意味な
MMTの文献で、重要な概念の一つに 「ドレーン( drain 排水口)」というのがある。まあ、MMT派全員がこの言葉にこだわっている、 ということではないんだけれど、例えばレイの諸文献においては重要な役割を果たしている。 この比喩的表現の含意について、今回のエントリーではちょっと検討したい。 この言葉が重要なのは、一つにはMMT派の経済政策一般に対する考え方が 示されているからだ。 MMT派は一般に、経済成長や景気拡幅を目的とする経済政策に好意的ではない。 経済の数値を目標にして政策を行うことは手段と結果を取り違えてる、というのが 根本的な理由ではあるけれど、他に、技術的な難しさも繰り返し指摘している。 この辺の理屈は、実は積極財政金融政策拒否派とそれほど大きく隔たっているわけではない。 教科書に載っているような認知ラグ、計画ラグ、実行ラグ、、といった様々なラグの存在が その理由の一つであ
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 実は、先日の知恵袋で 貨幣の名目価値と実質価値の話を質問され、 で、どう回答したもんか、考えているうちに回答期限が終わってしまた。。。。 と、まあよくあることなので、別に気にもしていないのだが、 ただ考えてみると、この話ってMMTの基礎の基礎というか、 MMTそのものということになるのだけれど、 実は今、日本でMMT、MMTといっている人たちの間では ほとんど理解されていないんじゃなかろうか、、、、、、 と、そんな気がし始めたので、確か、以前も同じテーマで書いたことあったような 気もするけれど(あんまり覚えていない)、 まあ、繰り返しをいとわず、取り上げることにした。 確かにこれってわかりにくい話かもしれないけれど、 MMTの基礎の基礎なので(というのはつまりMMTがわかりにく
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 コロナ問題が騒がれ始め、かれこれ3か月であろうか。 経済活動には深刻な影響が出始めている、という段階は過ぎ、 長期戦の様相を見せ始めている。 当初、中国で工場が止まったの株価が下がったのといっていた間は とりあえず、国内ではどのようにして景気への影響を避けるか、 景気対策をどうするか、という問題設定で 議論が始まった。ところがしばらくたつと、今度は 国内でも伝染病の広がりを防ぐため、経済活動に対する自粛要請が 出始めるようになった。 最も当初は、まあ、よく言われているのはオリンピックとの関係で、 なるべく騒ぎを小さく見せることに政権が傾注し、 実際の伝染病対策は等閑にされ、 その結果、万事が後手に回ることとなったと伝えられている。 さらには欧米のような大規模な資金投入も行われて
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 MMTの議論で分かりにくいことの一つは インフレに対する考え方だろう。 数量説要因を全面的に否定していることはわかるのだけれど、 例えばクルグマンとの論争ではMMT側(レイ・ケルトン・ガルブレイス)は インフレ時に財政支出を減らすことについては否定的であった。 簡単に言えばクルグマンあるいは 裁量的財政政策を支持する人たちのイメージは次のようなものであろう。 要するに、民間の支出や投資は循環的に変動する。 それを補完しあるいは相殺する形で政府支出を増減させることで 何とか(理想的には)完全雇用(自然失業率)へと経済全体を誘導してゆこう、と。 まあこれはあくまでも雑なイメージの話で、 実際にはなかなかうまくいかず、四苦八苦するわけだが、 80年代以降、世界の先進資本制諸国といわれ
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 ちょっとですね、やっぱり いくら個人的学習用に訳したものを参考に供するだけとはいっても、全文を訳したものを 不特定多数の人に公開する、というのはまずい気がしてきたので 今回から、もう不特定多数の人に公開するのは やめにします。希望者はツイッターで連絡くれれば URLをお知らせしますが、それ以外の人には公開しないことに します。また、過去のものも、著者から許可を得ていないものについては 順次、取り消すことにします。(ご連絡いただければ 見れるようにはしますが。) 今回のティモワーニュのワーキングペーパーは 2014年3月発表のもので、ちょっと古い。内容的にも Money and Banking で取り扱われているものを超えるものではないが、 論点は財務省と中央銀行の相互関係に絞ら
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 Functional Finance: A Comparison of the Evolution of the Positions of Hyman Minsky and Abba Lerner 機能的財政論: ハイマン・ミンスキーとアバ・ラーナーのスタンスの変化を比較する これから数回のエントリーで、去年、レイが公表したミンスキーとラーナーの比較についてのWPを 粗訳したものを載せる。あくまでも個人的に学習したものを似た志を持つ方の学習の便に 共有しようという目的なので、その範囲での利用にとどめていただきたい。 このWPが書かれたきっかけは、どうやら直接にはミッチェルのミンスキー評価に関わるものらしい。 つまり、ミッチェルがミンスキーの、特にレーガン期以降の論文についてMM
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 ケルトンさんが来日した。おいらはあいにく参加できなかったのだが (あと1週間後だったら、余裕で1泊ぐらいしながら参加できたのだが、 間が悪いものである。。。。)。でもネット(ツイッターや三橋さんのところの動画)の情報を見るにつけ、 様子を知ることができた。 まあ、おいらも成り行きとはいえこうしてMMTに関わり続けてきたので うれしいのはひとしおだけれど、ただ、まあ、なんちゅうか、YouTubeあたりで 流れているマスコミとの会見でもケルトンさんが あきれていたけれど、何とかの一つ覚えみたいにインフレ、ハイパーインフレにしか質問が あつまらん、ちゅうのも、日本のマスコミの状態って、もうどうなっちゃってんのかなあ、、、 という気もするんだよね。。。途中、資産バブルの問題について触れ
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 おいらにあんまりMMTを日本で積極的に普及させようという姿勢のないことが 何やら問題なのだそうだ。 いや、最初このブログを始めた時、MMTに興味を示してくれる日本人なんか ほとんどいなかったわけで、そうした中でも数人の方が 好意的に評価してくださって、そのおかげて、まあ、おいらとしても 断続的にではあるものの、こうやって書きたいことを書き続けてこれたわけなんで、 それを今になって、おいらが積極的に普及させる姿勢でなかった、といわれてもなあ。。。。 というか、このブログ自体、当初はMMTプロパーというより、 いろんな政府貨幣論を扱ってみよう、という趣旨だったんで、 とくにMMTを普及させようなんて姿勢を示さなかったのは、当然といえば当然のことなんで。。。。 ただまあ、MMTが面白
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 JGPの効果はどのようなものであろうか。 簡単に経済学の教科書に載っているようなイメージ図を使って 考えてみよう。部分均衡(他の条件を同一にして)の 比較静学的アプローチである。 周知の右上がりの労働供給曲線、 右下がりの労働需要曲線を前提にして描くと、 均衡点はA点であり、この点で 労働需要と労働供給が一致し、失業者が存在せず、 余剰が最大化されることになる。賃率はw0であり、 労働供給量=需要量はl0である。 図1 さて、ここで最低賃金法が導入されている場合と比較しよう。 なお、教科書では「最低賃金法を導入すると」というような 書き方が多かったのだが、これだと動学のようなものを イメージさせかねないので、あくまでも「最低賃金が 導入されている場合とされていない場合」の比較で
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 今年も残すところ一週間である。 なんだか、全然更新しなかったなあ。。。。 いろいろ個人的に忙しくて。。。。 まあ、それはそれとして、、、、 MMT関連では今年はリーマンショック10周年ということもあり、 少しまとめてその辺もやりたい、と思っていたのだが、 ちょっとできなかった。。。。。ので、 まあ、イタチの最後っ屁じゃないが、 さささっ、、とごまかしておこう。 レイ&ティモワーニュによるMMC分析によると、、、、 リーマンショックに先行して そもそもサブプライムローンバブルとは何であったのか (そして何でなかったのか)、が、まず問われなければならない。 日本では、サブプライムローンバブル、というと 銀行が金のない家庭に住宅を担保にして 金を貸しまくり、それが焦げ付いて金融危機に
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 MMTの枠組みで物事を考えることで、 従来、財政の問題と思われていたようなものが 実はもっと別の根本的問題となって現れてくる―― 要するに、財政「問題」を「解決」したところで もともとの問題の解決には全くつながらず 問題が別の形をとって現れてくるに過ぎない―― ことがある。高齢化の問題なども その一つかもしれない。 MMTにとって、租税や国債発行は 民間で生産された所得を 政府に移転するための手続きではない。 民間が生産した生産物(所得)あるいは サービス(これから所得になる)は 政府が支出をしてそれらを購入した段階で 民間から政府に移転される(あるいは 「そうでなければ民間で雇用されたはずの 労働力」を政府が雇う)のであって、 徴税や国債発行は その時に発行されたベースマネー
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 しばらく会社の仕事が忙しくて ブログを更新することもできなんだ。 そこで無理やり時間を見つけて 更新することにしたのだけれど、 まあ、粗訳も停滞気味で万事中途半端で申し訳ない感じであるが そんなこんなで、ちょっといくつか MMTに関するブログ記事を参照してみた。 まあ望月夜さんのブログなどのように 以前からツイッターなどで紹介され ちょくちょく見ていたものは除いて、 むしろMMTを批判している人たちのブログのほうを まとめてみていた。まあ、中には 相手を貶めることを第一義にしたようなものもあるわけで 当然のことながら、そうしたものは 最初からMMTの枠組みを無視したうえで 自分と意見の合わない一部を取り出して その矛盾点を(MMTの枠組みと全く関係ない論法で) 論難する、といっ
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 御無沙汰である。。。。 ちとね、マジで仕事が忙しくなってきてしまって。。。 といっても、他の人と比べて、という意味ではない。 多分普通の人から見たら、 まだまだ何やってんだ、ぐらいのちんたらぶりであろう。 が、おいらにとっては大変である。 ツイッターでパラパラと 備忘のためリツをするのが 精いっぱいというところではあるが、 備忘のためのリツをしたツイを 読み直す、ということはあまり(ほとんど)無い。。。。 まあ、そんなわけで なかなかブログ更新もままならない。 本当なら、今年はリーマンショックから 10年ということで MMTer(といったって、レイとティモワーニュが 中心だが)による サブプライムローン問題の分析というのか 解釈というものに 集中的に取り組もうと思っていたのだが
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 日銀は関係ないです。 景気対策の一環として、 法人税減税が話題になることがある。 おいら個人は、今の時点で法人税減税が必要かどうか、 ここで書く気はない。法人税にせよ その他の法律にせよ、 今や、ある国が単独で決定していたのでは 経済的に期待する成果を上げることができるのかどうか、 疑わしいと思っている。 租税同盟とは別の観点で、 国際的な法人税やその他(トービン税のようなものさらには関税など)の 取決めの場のようなものが必要なんではないかな、 と、思っているから。そういうものなしに、 一国内で法人税云々を決定しても、 最後は各国間で法人税減税競争のようなことになり、 ますます経済を不安定化させることにしかならないのではないか、 と思っているから。 それはまあ、それとして。 実
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 ちょっとした事情で、 土曜の午後に群馬の高崎から 山口の下関まで行って、 で、日曜の午後に帰ってきた。。。。 一応、我が家から高崎駅までは 車で1時間近くかかる。自分で運転するんだけどね。。。。 取るものも取りあえず、 新幹線に乗ったはいいが さすがに数時間は厳しい。 というわけで、 普段めったに読むことのない週刊誌を 購入してみた。 文春と東洋経済。 なぜこの2冊? 売店の、いちばん取りやすいところにあったから。 選んでる時間なんてなかったんだよ。。。。 実際には往路の新幹線では いろいろ神経の参る状態で 雑誌を読むどころではなかった。 で、帰りの新幹線の中で読んだわけよ。東洋経済新報。 いや、一応念のために言っておくけれど、 おいら東洋経済、好きですよ。まあ、堅実な記事が多
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 本日から Tymoign and Wray の MMT批判に対する反論を粗訳してみる。 書かれたのは2013年とあるから もう少し古いものになるけれど、 入門レベルの内容としてはさほど古びてはいない。 なお、ここで取り上げられている批判というのは T. Pallyなどが中心で だから、主流派ではなく、P.K.派内部での 批判・反批判の応酬ということになるので、 現在の日本におけるMMT理解度の状況からすると 話が先走っている部分もあるかもしれない。 ただ、それはそれとして、 このシリーズに関して言うと、 サーキット・セオリー(CT派)とMMTの関係が 説明されていて(というか、CT派の枠組みで MMTが説明されていて)、その点をちょっと今までと 違っているので紹介してみたかった
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 インフレーションについて。 いつものことですが、 あくまでも個人的な学習のためにのみ 御笑覧ください。 https://drive.google.com/file/d/0Bz2V1zKzg0azZjU3VW1GWmR2MWc/view 主流派の数量方程式を批判した後、 カレツキーベースの所得方程式が出てきますが、 別に数式を使うような内容でもないです。 まあ、学部初学者向け、というようなことでしょうから こんなもんかもしれませんが。。。。 読者層を考えると 恐らくこれまでの中で一番簡単な章ということに なるかと思います。。。。 なお、「マネー・サプライ」の訳語についてひとこと書くと、 最初は「貨幣(の)供給」などと訳していたのだけれど、 economic units are n
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 先日から、 ツイッター等でも 中央銀行の準備預金の債務性について それが実質的な債務かどうかという問題が 提起されていて、 で、特にtamurin さんから 具体的な疑問点を当ブログのコメントにいただいたので (ありがとうございます) 同ブログのコメント欄に、 一応おいらなりの考えを説明させてもらいました。 この辺の話は 興味ない人にとってはどうでもいい話かもしれないし、 実際おいら自身もたびたび 中央銀行の準備預金が 純資産か負債かは、形式的な問題だ、 と書いているので、まあ、 どうでもいいという人にとってはどうでもいいことに なってしまうので、関心のない方には スルーしていただけばいいのですが、 ただ、tamurin さんとおいらの違いとなると、 実はそれほど形式的な話には
実質的な債務とは (tamurin) 2016-11-08 02:11:53 銀行が預金通貨を発行して貸し出しをした時、 返済期日に(預金通貨と引き替えに)債務証書を返す義務を 銀行が負っているということになるかと思います。 これを証書返還債務と呼ぶことにしましょう。 一方で、銀行は預金通貨を求めに応じてキャッシュと交換する約束もしています。 これをキャッシュ引き渡し債務と呼ぶことにします。 日銀は証書返還債務を負っていますが、キャッシュ引き渡し債務は負っていません。 (日銀にとってのキャッシュは金や銀です) さて、証書返還債務は実質的な債務だと言えるでしょうか。 ここで、ペーパーマネー(債務)の発行者の経営状態が危なくなった時に、 ペーパーマネーの保有者がどう行動するかを考えてみます。 デパートの商品券を持っている人は、一刻も早くデパートで使おうと するでしょう。 要するに、早急にペーパ
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 ※図を挿入しようとしたんだけれど うまくいかない。。。。。ので、 図付きはPDFにして アップしました。。。。いや ブログをPDFって、あほ丸出しって感じだが、 なんせ情弱なもんでうまくできない。(齢を取るというのは こういうことです。) で、図抜きのブログは以下です。 図のついたPDFは、、 https://drive.google.com/file/d/0Bz2V1zKzg0azdTlCclhacEE5RUE/view です。。。。 以下ブログ ツイッターやって他の人の意見を見ていると なんか、やっぱり簿記というのか会計の知識について もう少し前提を共有したほうがいいんじゃないかな、 という気がしたので、 MMTを離れて、簡単に企業会計における 「連結」consolidat
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 ※元のブログは http://neweconomicperspectives.org/2016/01/money-banking-part-2.html です。。。 今回のブログ――というか、今後、この粗訳を続けてゆくうえで 非常にめんどくさい問題が、 "advance" の訳語だ。リカードやなんかを読むときには 簡単に「前払い」でいいし、実際、実務上も おいらなんか海外子会社から送られてくる資料を邦訳する場合には 「前払」で済む場合が多いのだけれど、 実はなんだか意味がよくわからない場合も少なくない。 まあ、請求権が発生している、ということは分かるので なんとなく適当に訳してごまかしているのだが、 正直、こんなところでこんなことになるとは思わなかった。。。。 取り合えず、「融
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 ティモワーニュのブログを簡単に訳してみた。 ただ、図が多いのだが、うまく張ることができなかった。。。。 原文は http://neweconomicperspectives.org/2016/01/money-banking-part-1.html です。。。。。いつもながら、ご本人からの許可は得ていないので、 あくまでも個人の学習の参考までに。。。 貨幣と銀行 - 1 [原文タイトルはMoney and Banking なので、 銀行というより、銀行業務にしたほうがよかったかもしれないんだけれど。。。] エリック・ティモワーニュ ここ何年か、貨幣と銀行(M&B)講義担当者として四苦八苦していた。 この講義は一貫性を欠いており、学生たちに 貨幣の部と銀行の部との間の結びつきを理
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 一応、粗訳が終わった。。。。。 実は、この間、SDL(まあ、簡単に言えば、 自動翻訳のためのデータベースを作成ソフト、、、、といってもかなり古いバージョン)を 入手して、それでうまいことできるかどうか 試していたのだが、慣れないせいで、なかなか思うに任せず、 で、一応完成したので PDFでアップしよーとしたけれど、 PDFのアップの仕方がわからなかったので、 結局、またもやワードに落として それをコピーして、読みやすいように開業する、、、という、何のための 自動ソフトかわからない話になってしまった。。。。 SDLに変換する際に 一応最初から見直したところ ややひどい誤訳が散見され、それもあって、 全文一気にPDFかせめてワードで、提供したかったのだが。。。。 まあ、原著者の承諾
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 理由はたくさん挙げられる。中央銀行は翌日物金利を下げることができるだけで、 問題の長期金利を下げるのはもっと難しい。多くのエビデンスの示すところでは、 投資は金利に対して非弾力的である。下降局面では、 投資からの期待収益の下落幅は、市場金利の下落可能幅より大きくて急速である。 住宅建設や耐久消費財に対する金利低下の効果に関するエビデンスは、 さらに決定的である。確かに 近年の合衆国におけるモーゲージ債の金利低下が借換えブームに拍車をかけ、 住宅リフォーム支出や消費財購入に油を注いでいることには間違いない。そして、 この効果は成り行きに任せれば、借り換え可能なすべてのモーゲージが借換えされるまで、 続くに違いない。それ以上に記憶されるべきは、あらゆる金利が支払われるその反対側では
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 またしばらく、間があいてしもた。。。。 先日までWrayの論文から大雑把な粗訳を(著者に無断で)やっていたのだが、 また今度も、しばらく同じような感じで、粗訳を やってみようと思う。 さて、前から言っている通りで、 MMTは基本的には、自由変動相場制を支持している。これは単に 固定相場制か変動相場制のどちらのほうが有利か、というような話なのではなくて 「主権貨幣sovereign money」であるためには、変動相場制でなければならない、 ということである。前も書いたことがあるけれど、この場合、sovereign というのは 連結政府の、国内居住者に税を課す権力のことを指している。これによって 連結政府の負債であるベースマネーが、債務ヒエラルキーのトップに位置づけられることに
暇つぶしに、徒然思うこと。 あと、書き癖をつけようということで。 とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。 中途半端に数ページ残ってしまったので、 これをやっつけて、今日はおしまい。 ここで展開されている国際清算同盟の話は MMTの考え方とはだいぶかけ離れているが、 しかし、ユーロ体制を批判するときの視座は ここで展開された清算同盟の必要条件を ユーロ銀行が全く満たしていない、という点に求められてもいる。 今振り返ってみると、この後、2000年代に入ってからWrayの議論は 結局のところ、ほとんど開放マクロの議論に集中している。 今になって、どうして気づかなかったのかなあ、、、と思ってしまうのだけれど、 2003年のLouis=Philippe Rochon & Serigio Rossi の Modern Theory of Moneyに所収されている "Seigniorage o
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