Redmine を使うに当たって、「説明」部分のテンプレートを用意したい。これをブックマークレットで実現した。
Redmine のパワーユーザーならご存じの通り、Redmine で「新しいチケット」を登録する時、「題名」と併せて重要なのが「説明」。
「バグ」に絞って話を進めると、どのような操作をしたのか? エラー・メッセージは何と出たのか? ということは最低限書いて欲しい。
けれど、新人のテスターやプログラミングをやったことのない人が Redmine にバグ登録するのは敷居が高い。そこで、「説明」部分にテンプレートを置き、入力の補助を行なう。
ブックマークレット
「説明」部分にテンプレートを挿入するブックマークレットを作った。
JavaScript のソースコードはこんな感じ。
document.getElementById("issue_description").value="
h1. バグについて
h2. バグが出た場所
*
h2. バグを出す操作
#
h1. エラー・メッセージ
<pre>
</pre>"
これをブックマークレットに直したのがこちら。
簡単に説明を加えると、Redmine の「説明」の textarea の ID は issue_description。textarea の中身を書き換えるには InnerHTML
ではなく value
を使う。
ちなみに Redmine のバージョンは 2.3.0。
他の方法もあるけれど
Redmine のソースコードをいじるのは、バージョン・アップに対してリスクが大きい。特に細めにバージョン・アップを繰り返す場合はやりたくない。
Redmine Plugin では Issue Template というのが良さそうだった。今回、このプラグインが程提するほどの高性能を求めないことと、プラグインは開発が止まる (もしくは最新版に追従しない) リスクがあるので使用を控えた。
あとがき
皆にブックマークレットを登録してもらうのが手間と言えば手間だけど、基本、Redmine 初心者用と割り切っている。
パワーユーザーになれば、定型にこだわることなくテキストを入力する。ほんの数行で理解させるバグ報告の場合もあるし、とても詳しいバグ報告を書かないといけない場合もある。こういった判断は経験を積まないと出来ない。
今回のブックマークレットは、とりあえずバグ報告をする時に「初心者」の敷居を低くすることに主眼を置いている。複数のテンプレートがあるなら、複数のブックマークレットを作ればいいし、ユーザーの力量によってテンプレート挿入を自己判断に任せられることが気に入っている。