最近、就職活動に励んでる。そこで必要になるのが履歴書と職務経歴書。ぼくは TeX な人間なので、履歴書も職務経歴書も TeX で書きたい。探してみると、LaTeX 用の cls ファイルやら sty ファイルが見つかった。サンプルを参考にして記入、git でドキュメントを管理している。Tips を含め、ここにやり方を書いておく。
履歴書
阪大の方が JIS 規格の履歴書クラス・ファイルを作っている。サンプルも揃っているのでありがたく使わせてもらう。
文字コードは JIS (iso-2022-jp)。MacBook に入れた TeX 環境は Unicode なので、クラス・ファイルも utf-8 に文字コード変換して使う。
学歴・職歴、免許・資格リストに aux ファイルを使っているので、platex コマンドは二回実行する必要がある。PDF 化は dvidpfmx で。
Makefile を以下に示す:
LATEX = platex
DVIPDF = dvipdfmx
pdf: rireki.pdf
%.pdf : %.dvi
$(DVIPDF) $<
%.dvi : %.tex
$(LATEX) $<
$(LATEX) $<
JIS の履歴書は B4 だけど、他の書類 (カバー・レターや職務経歴書) は A4 だったりしてサイズが混在する。サイズが混在すると、管理の手間もかかる。なので、ぼくは気にせず A4 用紙に B4 の PDF を印刷してる。
履歴書に写真を貼る
履歴書を手渡しじゃなくて、メールで送って欲しいという企業も多い。その場合、困るのが写真。先のクラス・ファイルは、写真を印刷した履歴書に糊で貼り付けるタイプ。調べてみると、同クラス・ファイルをベースに写真を includegraphics
できるパッチを作ってる人がいた。
このパッチを適用して写真を追加。写真はちゃんとした写真屋さんで、データ渡ししてくれるお店を選んだ。中身が JPEG なので、LaTeX で読める様に EPS ファイルに変換。
$ convert face.jpg face.eps
Tips
履歴書のほとんどは使い回せるけど、一か所だけ使い回せない部分がある。それは「志望動機」。git でバージョン管理しているので、会社ごとに修正・コミットすればいいという話もあるけれど、会社ごとの志望動機は見比べたり、参考にしたりしたいので、いつでも読める様にしたい。そこで、志望動機だけは別ファイルに書いて \input している。
例えば、会社 foo を受ける場合は志望動機だけ foo.tex に書く。そして、rireki.tex の該当部分を次の様に書き直す。
\志望動機{\input{foo}}
これで、foo 社の志望動機をいつでも読める様になった。git に変更をコミットする時、新ファイル foo.tex を add するのを忘れないように!!
職務経歴書
LaTeX のソースコードから PDF を作ってくれるウェブ・サービスがある。サンプル・コードがあるので、ローカルに保存して記入。同ページに戻って、LaTeX ソースコードを貼り付け「PDF 生成」ボタンをクリック。以上。
shokureki.sty ファイルも公開されているけど、Mac でコンパイルしようとしたら必要なスタイル・ファイルが足りなくて、面倒になってやめた。
あとがき
以上、LaTeX で履歴書・職務経歴書を書く方法を紹介した。これより、良いものがあればコメントでお知らせ下さい。
時間があったら、こういうクラス・ファイルは自分で作ってみたいもの。