2025-01-08

ラスボスの倒し方

呪術廻戦を読んだ

本誌で完結してからはけっこう経っているけどコミックスが出てからはまだ一ヶ月経ってないので未読の人はいちおうネタバレ注意。

五条先生がちょんぱされてこのあとどうすんのかなーと思っていたら、味方総力(なんかモブかと思っていたキャラも出てきた)で蓄積ダメージ入れていってなんとか倒し切る、というラストだった

このパターンなんかちょっと前にもみたな気がする、と思ったら鬼滅の刃だった

鬼滅もラスボスの倒しかたは、ラスボスデバフ入れたあと味方の残った総力を投入して削り切って倒していた

どちらも強大な敵を乗り越えていくことが表現されたよいラストだった

自分ジャンプ派のアラフォーだけど、昔は王道バトル漫画ラスボスって「主人公タイマンで頑張って倒す」というものが多かった

聖闘士星矢とか北斗の拳とかは読んでないのだけど、ドラゴンボール1995年完結)やダイの大冒険1996年完結)など主人公が一対一で頑張ってボスを倒していた

当時は「正義の味方」がよってたかって一人の敵を攻撃するのは正々堂々としていない、ということだったのだろうか

ラスボスタイマンで倒すため主人公は他と比べて突出した存在である必要があり、ダイ(竜の騎士)なんかはそれで悩んだこともある

この際、味方はラスボスダメージを与えるのではなく、四天王クラスを引き受けて主人公を温存する役割になることが多い

反面、ドラゴンボールやゴメちゃんなど、強力なサポートアイテムがあった

これがひと世代変わると、ワンピースではこの流れをきっちり続けている(麦わらの一味には「一番強い敵はルフィが」という共通認識もある)ものの、

ナルト2014年完結)では最後サスケとともにカグヤを倒す。ベジータフリーザにもセルにもブゥにも有効打を入れられなかったこととは対照的だ。

BLEACHではやはり一護が頑張るものの、チートクラス能力者二人の協力が大きかった。主人公が一人で頑張って倒す、という流れが少しづつ変わってきているように思う

ジャンプではないが、この間の2010年鋼の錬金術師が完結している。個人的には完結が綺麗だったバトル漫画一位なのだが、これが「総力をあげてラスボスを倒す」パターンだった

ラスボスデバフするための大規模な準備を行い、ラスボスとの先頭には主要キャラの他、モブ戦闘員まで参加している。

わずとしれた人気作で、このラストが与えた影響があるのかもしれない

2020年代では最初にあげたように、鬼滅の刃呪術廻戦といった大人気作が総力戦ラストになっていることを考えると、タイマンラストよりも総力戦ラストが主流になってきている

タイマンラストカタルシスが大きくて個人的には好きなものの、最後は「気合い」でなんとかしたようにも見えてしまう。あと主人公がつらそう

バトル漫画世界も、個人責任をおわせずに組織でなんとかしようぜ、という風潮になってきているのかもしれない

  • 基本の読者が高齢になってきてるし、作者側も目が肥えてきて作家になってるわけだから「血統と努力でご都合主義の主人公パンチで勝利」はあまりにも陳腐すぎて採用できないんじゃ...

  • やっぱ各キャラに担当敵がなんか割り振られる方式の決戦は都合が良すぎると思ってたから、 強大なボスをレイドバトルする方式のほうが個人的には燃えるな

  • 呪術のあれは総力戦で削り勝ちとかの話にするには 設定ブレブレすぎてダメ

  • 揉む男太郎(ももたろう)

  • 『ウルトラマンティガ』(1996) 『ガメラ2 レギオン襲来』 (1996)

  • ダイの大冒険(1996年完結)など主人公が一対一で頑張ってボスを倒していた は? ポップ抜きで天地魔闘の構えを破れたとでも?

    • 竜魔人になってたらパワーの差で天地魔闘の上からでも勝てた気もするけどどうだろうね

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