「フロー」に関する本2冊 -- フローってのは幸福状態なんだ!
PCの中を整理していたら、昔読んだM・チクセントミハイ著 『フロー体験 喜びの現象学』の覚え書きが出てきて、それを読み返していたら何となく心に引っかかるものがあった。
M・チクセントミハイはハンガリー系アメリカ人の社会心理学者で「フロー理論」というもの提唱しています。そして、本書はそのフローについて書かれたもの。
本書の中で、フロー体験とは次のように定義されています。
「一つの活動に深く没入しているので他の何ものも問題とならなくなる状態、その経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをすることのために多くの時間や労力を費やすような状態」
簡単に言えば、「時間を忘れるほど、自分がやっていることに夢中になっている状態」。
誰もが体験したことがあるのではないでしょうか。自分が心底やりたいと思っていることに没頭していたので、いつの間にか時間が過ぎてしまっていた。ま、一種の幸福状態ですよね。
チクセントミハイは社会心理学者として長年、「生きる喜び、仕事の楽しさとは何なのか」といったことを研究してきました。そして分かったことは、フロー体験こそが “喜び” や “楽しさ” なんだと。
じゃあ、どういう時にフローを体験し易いのかというと、
「目標を志向し、ルールがあり、自分が適切に振舞っているかどうかについての明確な手がかりを与えてくれる行為システムの中で、現在立ち向かっている挑戦に自分の能力が適合している時」
多分、(私の覚え書きは)翻訳のまま書き写しているのだと思うけど、言いたいことは分からなくもないけど、回りくどい言い回しではありますね。
自分の能力に見合った(心から達成したい、容易ではないけれど現実的な)目標を持っていて、自分の行動に対する明確なフィードバック(目標に近づいているかどうか)がある状態、かな。
こんな時、目標に向けて心が集中し、時の過ぎるのも忘れてその活動に没頭し易くなる、ってこと。そして、人の心は満たされ、心の中に調和が生まれるんです。これこそが人の “幸せ” 。
自分の覚え書きを読んで心に引っかかったのは、まさにこれ。最近、「時を忘れて没頭」したことがないな、心は調和とは程遠いかも。むしろ、カオスに近い?
いま現在、目標に向かって行動している積りはあるけれど、目標に辿り着くまでの「計画」が無いので、自分に正直になれば「漫然と生きている」って言わざるを得ない、かな。
こっちの本ではフローの定義を、
「フローとは自分と他人や世界との垣根を取り払い、宇宙と調和して生きているという実感を味わわせてくれる、努力とは無縁の自然な人生の開花である」
と表現しています。
フローは「努力とは無縁」とありますが、フローに乗って泳ぐことを覚えると、さしたる苦労もせずに楽々と人生を渡っていくことが出来る、ということのようです。
フローに乗れば、ストレスや葛藤がなくなり、不安が鎮まり、深い満足感や喜びを感じられるようになるんだよ、って。
フローを日本語にすると「流れ」でしょうか。物事が流れに乗っているように、自分でも信じられないくらいうまくいく。1度や2度くらい、似たような経験をしたことがあるかもしれませんね。
そんな状況を「意図的」に、そして「いつでも」生み出すことができたなら、そりゃあ素晴らしい!
そんなフローに乗って生きるために必要な、9つの「心の法則」が紹介されています。
じゃあいつも実践してる?って問われると、胸を張って「Yes」とは言えない自分がいます。
どれも “本気” でやろうとすると、その気合に比例して大きな壁が立ちはだかってくるような気がする。でも、やった分だけ大きな見返りがあるってのも、誰もが知ってること。
真剣に、そして素直に、勇気と情熱を持って、人と共に前向きに生きる。
漫然と時を過ごすなんて勿体なさ過ぎる。それこそ人生なんて、漫然と生きていても夢中で生きていも、いずれにせよあっという間に過ぎ去ってしまうんですから。
M・チクセントミハイはハンガリー系アメリカ人の社会心理学者で「フロー理論」というもの提唱しています。そして、本書はそのフローについて書かれたもの。
本書の中で、フロー体験とは次のように定義されています。
「一つの活動に深く没入しているので他の何ものも問題とならなくなる状態、その経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをすることのために多くの時間や労力を費やすような状態」
簡単に言えば、「時間を忘れるほど、自分がやっていることに夢中になっている状態」。
誰もが体験したことがあるのではないでしょうか。自分が心底やりたいと思っていることに没頭していたので、いつの間にか時間が過ぎてしまっていた。ま、一種の幸福状態ですよね。
適切な「目標」と、明確な「フィードバック」が必要
“夢中” というのは、自分の心理的エネルギーが一点に集中している状態。逆に、心がかき乱されていたり、漫然と時間を過ごしていると心はカオスな状態にあり、フローとは対極にあります。チクセントミハイは社会心理学者として長年、「生きる喜び、仕事の楽しさとは何なのか」といったことを研究してきました。そして分かったことは、フロー体験こそが “喜び” や “楽しさ” なんだと。
じゃあ、どういう時にフローを体験し易いのかというと、
「目標を志向し、ルールがあり、自分が適切に振舞っているかどうかについての明確な手がかりを与えてくれる行為システムの中で、現在立ち向かっている挑戦に自分の能力が適合している時」
多分、(私の覚え書きは)翻訳のまま書き写しているのだと思うけど、言いたいことは分からなくもないけど、回りくどい言い回しではありますね。
自分の能力に見合った(心から達成したい、容易ではないけれど現実的な)目標を持っていて、自分の行動に対する明確なフィードバック(目標に近づいているかどうか)がある状態、かな。
こんな時、目標に向けて心が集中し、時の過ぎるのも忘れてその活動に没頭し易くなる、ってこと。そして、人の心は満たされ、心の中に調和が生まれるんです。これこそが人の “幸せ” 。
自分の覚え書きを読んで心に引っかかったのは、まさにこれ。最近、「時を忘れて没頭」したことがないな、心は調和とは程遠いかも。むしろ、カオスに近い?
いま現在、目標に向かって行動している積りはあるけれど、目標に辿り着くまでの「計画」が無いので、自分に正直になれば「漫然と生きている」って言わざるを得ない、かな。
物事が流れに乗っているように、自分でも信じられないくらいうまくいく
この本を読み返してみようと本棚をアチコチ探したんだけど、見つからない。代わりに出てきたのは、チャーリーン・ベリッツ+メグ・ランドストロム共著の『パワー・オブ・フロー』。こっちの本ではフローの定義を、
「フローとは自分と他人や世界との垣根を取り払い、宇宙と調和して生きているという実感を味わわせてくれる、努力とは無縁の自然な人生の開花である」
と表現しています。
フローは「努力とは無縁」とありますが、フローに乗って泳ぐことを覚えると、さしたる苦労もせずに楽々と人生を渡っていくことが出来る、ということのようです。
フローに乗れば、ストレスや葛藤がなくなり、不安が鎮まり、深い満足感や喜びを感じられるようになるんだよ、って。
フローを日本語にすると「流れ」でしょうか。物事が流れに乗っているように、自分でも信じられないくらいうまくいく。1度や2度くらい、似たような経験をしたことがあるかもしれませんね。
そんな状況を「意図的」に、そして「いつでも」生み出すことができたなら、そりゃあ素晴らしい!
そんなフローに乗って生きるために必要な、9つの「心の法則」が紹介されています。
- 物事に真剣に関わる
- 自分に素直になる
- 勇気をもつ
- 情熱を忘れない
- 今、ここに生きる
- 心に壁をつくらない
- 物事をあるがままに受け入れる
- 前向きに生きる
- 信頼する
じゃあいつも実践してる?って問われると、胸を張って「Yes」とは言えない自分がいます。
どれも “本気” でやろうとすると、その気合に比例して大きな壁が立ちはだかってくるような気がする。でも、やった分だけ大きな見返りがあるってのも、誰もが知ってること。
真剣に、そして素直に、勇気と情熱を持って、人と共に前向きに生きる。
漫然と時を過ごすなんて勿体なさ過ぎる。それこそ人生なんて、漫然と生きていても夢中で生きていも、いずれにせよあっという間に過ぎ去ってしまうんですから。
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