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サクセス・ウィズアウト・リミット(2) -- 言葉と感情とイメージを

「サクセス・ウィズアウト・リミット」(SUCCESS WITHOUT LIMITS)、最初の登壇者である望月俊孝さんの講演の続き。

望月さん

前回、 “言葉” の持つ力を体を使って体験しましたが、この “力” ってのは肯定的にも働くんだけど、否定的な力も強くて、それが日本の自殺者数が多い遠因ではないかってことでした。

望月さんの著作を紹介した中で、エール大学のある年の卒業生の内、約3%の人だけが明確な目標を持ち、それを “言葉” として紙に書いていたという話を書きました。

そして20年後、この僅か3%の卒業生の資産合計が、残り97%の卒業生の資産合計を上回っていたという調査結果が出たんです。これが、言葉の持つ力ってことですね。

そのイメージを持つことが出来れば、体は(無意識の内に)その気になってる?

さて、 “言葉” にするということは、頭の中にある単なる “考え” よりも明確で具体的になっているということ。そして、言葉よりも更に明確で具体的なのが “イメージ” です。

これが「宝地図」のベースとなるものです。要は、イメージは言葉よりも力が強いってこと。

前回、ネガティブな言葉とポジティブな言葉を口に出した後に、腕を水平に維持しようとする力に変化があるかどうかというセッションを紹介しましたが、今回は「言葉+イメージ」の力を試します。

再び体を使うんですが、今回は1人でやります。先ずは直立姿勢から普通に前屈をして、指の先がどの辺りまで届くかを確認します。

続いて、今度は両足の膝を軽く曲げて、前屈をします。当然、前回よりも指先は床に近づきますので、「うわー、凄い、こんなに柔らかくなった」って言いながら、さっきよりも「目の前に迫った床のイメージ」を脳裏に焼き付けます。

そして3度目の前屈。今度は初回と同じように膝を伸ばした普通の前屈をするのですが、さて指の先は初回よりも床に近づくのでしょうか、って試み。

ストレッチ

これが不思議と初回の時よりも明らかに体が柔らかくなっているんです。

1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と体がほぐれてくるというのもあると思いますが、実際の感覚として、膝を曲げて前屈した時の “床が近いイメージ” が影響しているように感じたんです。

そこまで体を曲げることが出来たという(実際にはごまかしの)経験が、今度も同じように出来るんだって、無意識の内に体に作用しているような感覚を持ちました。

膝を曲げて前屈した時に言った「うわー、凄い、こんなに柔らかくなった」という言葉ですが、前半の「うわー、凄い」というのは “感情” を表し、後半の「こんなに柔らかくなった」というのは “イメージ” を言葉にしたものです。

「言葉と感情とイメージ」の3点セットは、人生にとっての大きな武器にも凶器にも成る?

望月さんが講演の中で言い続けていたのは、「言葉と感情とイメージを同じ方向に向ける」ということでした。

この前屈のセッションは、これを擬似的に体験させ、その結果が体にどんな影響をもたらすかを確認する、ってことを目的にしたものでした。

口に出す言葉と、「うわー、凄い」という感情と、「こんなに柔らかくなった」というイメージに、さらに「近づいた床」というイメージを合体させた時、体はその暗示(かな?)に従ったって訳です。

上手く伝えることが出来ていないかもしれませんが、逆の場面を想定してみると理解しやすいかもしれません。

肩を落とし、背を丸めながら、「俺の人生最悪だな」って落ち込んで、電車にでも飛び込むイメージを持ってみたとき、あなたの体はどんな反応をし、心は何を感じてると思いますか。

これを書きながら、この「言葉と感情とイメージ」という3点セットは、もしかしたらメチャクチャ強力なのかもしれないって気がしてきました。もの凄く強力な武器にも凶器にも成りえるんじゃないかと。

あなたが欲しいものはすべて、突き詰めて言うならば感情なのだ

「感情」という言葉を聞くと、すぐに頭に浮かぶのは、ジェームス・スキナーの「成功の9ステップ」という本です。この本、私にとってバイブルのような存在です。

この本の中でスキナーはこんなことを言っています。

感情は人生そのもの。あなたが欲しいものはすべて、突き詰めて言うならば感情なのだ。

「欲しいものはすべて感情なのだ」ってのをもう少し正確に言うと、「欲しいものはすべて快楽という感情なのだ」ってなります。だって、 “痛み” の感情なんて欲しくないから。

絶望の感情

心理学に「快楽と痛みの原則」というものがあって、私たちは常に「快楽」が得られる行動を選択し、「痛み」を避けるための行動をしている、ってこと。

でも、どちらかというと「痛みを避ける」という方が先に来るというか、重きを置いているような気がします。その「痛み」の先に「快楽」があったとしても、先ずは「痛み」の方に思考が向いてしまう。

スキナーは本の中で、こんなことも言ってます。

何に快楽を連想し、何に痛みを連想するか、が人生の違いなのである。

これは、私にとってはとても深いテーマ。もう2年以上もここに引っかかっているんです。

少し長くなりましたが、この話題、もう少し書きたいので、続きます


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