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自転車のワークスタンド考

ここでもちょっと書いたビアンキ ローマ2を買ったのは、街乗り用にギア比の小さいクロスバイクが欲しくなったというのもあるのですが、メインに乗っていた GIOS NATURE をオーバーホールしている間に乗る自転車が必要で、というのも理由の一つだったのです。

でも、オーバーホールするにもだんだん寒くなって来て、春が来たらやろうと思っている間に5月に入ってしまいました。

7月の頭にロードレーサでのイベントもあるので、その練習もしなくちゃということで、やっと重い腰を上げたところです。

すごく頑丈で、いいワークスタンドなんですけど

今日から整備の開始なのですが、せっかくなのでメインテナンスの中で重要な役割を担う、ワークスタンドの紹介をしておこうかと思います。

ワークスタンド2ワークスタンドを買う時、色々と迷った末に買ったのは、MINOURA の製品でした。

型番が分からないので何とも言えませんが、検索しても同じタイプの製品がヒットしないので、多分廃番になってしまったのでしょう。

もしかすると、この SS-700 というのが後継機なのかもしれません。少なくともコンセプトは同じだと思います。

この製品を買うとき、2000円前後で購入できる安価なディスプレースタンドと、どちらにしようかと迷った記憶があります。

ワークスタンド1これにした最大の要因は、その特徴である「自転車に乗って調整ができる」という点でした。

写真を見て分かる通り、かなり頑丈な作りです。

クランプのハンドルを回転させ、後輪のクイックリリースハブを両側から挟みこむ形で自転車を固定します。

ガッチリと固定でき、スタンド自体もがっしりしているので、サドルの高さであるとか、ディレイラーの調整などが、スタンドに固定した状態で自転車に跨り、ペダルを回しながら行うことが可能なのです。

ただ、このワークスタンドには大きな欠点が。

ならば、自分なりに使いやすいものを創りましょう

ワークスタンド自体が障害物になって、リアディレイラーの調整が出来ないのです。そもそもハブ軸で固定するので、当然ですがリア周りをバラす際には全く使い物にならないんです。

スタンド1そこで、この辺りのスタンドを参考に、フレームのリア三角の2箇所をフックに差し込んで、自転車を自立させるタイプのスタンドを自作してみたのが左の写真です。

見ての通り、非常にシンプルな作りですが、機能的には十分です。

余っていたイレクターパイプを土台のベニヤ板にタッピングネジで止め、チェーンステーを引っかける部分には100円ショップで買ってきたS字フックにビニルチューブを被せたものを取り付けただけです。

S字フックの固定は、パイプに穴を開け、タイラップで縛りつけています。

その上の黒い部分は、シートステーが当った時、傷がつかないようにゴムシートを巻き付け、シートステーとスタンドとの固定は、着脱式のタイラップ(でいいのかな?)で縛りつけています。

スタンド2ということで、この製作のために購入したのは、105円のS字フックだけという、非常に安上がりなスタンドです。

これで、手持ちの4台の自転車(ロード2台、クロスバイク、24インチのKHS)全てに対応可能です。

土台の板が少し幅が狭かったようで、若干安定感に欠けるので、これはもう少し幅広の板に変えようと思っていますが。

うーん、こうなってみると、ワークスタンドなんてお金を出して買う必要はなかったかもしれません。

なんか、気持ちが“物欲”から(もちろん、必要というのはあったのですが)入っているので、自分で工夫してとか考える前に、何を買おうかなってなってしまっていたんですね。

ちょっと反省です。

本当にそれが“最善手”なのって、心をまっさらにして問い掛けてみる勇気も

いま考えてみれば、自転車に跨って調整する機会なんて、そんなに多くはないんですよね。

でも、ワークスタンドが欲しいって思った時、自分で工夫をする前に、“買いたい”って気持ちの方が先に来てしまって、メンテナンスするときにどういう機能があるのが一番やりやすいのかという、一番大事なところが後ろに隠れてしまったようです。

基本的には、“自分で創れないか”というのを一番最初の選択肢として考えるのですが、たまに“なんか買いたい”という気持ちに支配されてしまうんですよね。

ちょっとだけ考え方の矛先を変えれば、そこにもっと簡単だったり、便利だったり、安かったりする別の手段があるのに、最初に浮かんだ考えから抜け切れずに突き進んでしまう。

そういうことって、もしかしたら色んな場面でもあるかもしれませね。


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