インテンシティ
インテンシティ(intensity)とは、ある現象や事象が持つ力強さや激しさを表す言葉である。物理学では、エネルギーの伝播速度を示す単位として用いられる。音響学では、音の大きさを示す指標となる。また、スポーツの分野では、運動の激しさや負荷の度合いを示すために使用される。 インテンシティは、その対象が持つ力やエネルギーの大きさを定量的に表現するための重要な概念である。例えば、地震の強さを示す際には、震源から放出されるエネルギーの強度を「震度(seismic intensity)」として表現する。また、光の強さを示す際には、「光度(luminous intensity)」という単位が用いられる。 現代では、インターネットの分野でも「トラフィック強度(traffic intensity)」などと表現し、データの流れの激しさを示すために用いられることもある。
intensity
「intensity」とは、強さや強度などを意味する英語表現である。
「intensity」とは・「intensity」の意味
「intensity」は名詞として、感覚や現象などの「強烈さ」「厳しさ」「強さ」「強度」を表わすほか、行為などの「激しさ」「真剣さ」といった意味でも使う。例えば音楽用語で「intensity」といえば「ボリューム」「音量」を表わし、調整するツマミなどにこの表示がある。また医療分野では、脳外科のMRI検査で白く見える部分を「HIA(High Intensity Area)」といい、「高信号域」「高吸収域」と訳す。眼科学では、白内障対策として開発された遠方、遠中、中間、近中、近方の5つの焦点にピントを調節できる多焦点眼内レンズを「intensity」と呼ぶ。このように「intensity」はあらゆる場面で「強さ」「強度」を表わす多義語である。「intensity」の発音・読み方
「intensity」の発音記号は「inténsəti」と表わし、カタカナ読みすると「インテェンサァティィ」となる。日本語だと「インテンシティ」というが、実際にはアクセントが「té」の箇所にあり、「ténsə」は「テンシ」ではなく「テェンサァ」と発音するのが特徴だ。「intensity」の語源・由来
「intensity」は、もともと古期フランス語で「激しい」を意味する「intense」から来ている。後にラテン語で「張り詰めた」を表わす「intensus」となり、この文字から派生した「intendo」が直接的な語源である。「in-」は「~の中に」を表わし、「tendo」は「張る」「伸ばす」という意味合いを持つ。つまり、ピンと張り詰めたイメージから解釈を広げたものが現在の「intensity」になったと考えられる。「intensity」の類語
・強烈さ:「strong」・強度:「strength」「force」「power」「potency」「vigor」
・厳しさ:「severity」「strictness」
・強さ:「strictness」「strength」「power」
・熱烈:「gung-ho」「enthusiasm」「passion」「zeal」「fire」「ardor」「fervor」
・明度:「brightness」「luminosity」
・彩度:「saturation」「chroma」
・濃度:「concentration」「density」「brightness」「strength」「consistency」
・真剣さ:「seriousness」「earnestness」
「intensity」の対義語
「intensity」の対義語は「extensity」である。「intensity」の接頭辞「in-」に対し、「extensity」には「~の外へ」を表わす接頭辞「ex-」が付いている。外へ広がっていく、伸びていくようなイメージで「空間性」「拡張性」などを意味している。IT用語ではGoogle Chromeの拡張機能をオン/オフに切り替えられるツールを「Extensity」という。「intensity」を含む英熟語・英語表現
「High-intensity」とは
「High-intensity」とは「高強度性」「高強度の」「高輝度の」などを意味する英語表現である。例えば「高輝度照明装置」を表わす「high-intensity illumination system」のように、形容詞として用いられることも多い。
「intensity」を含む様々な用語の解説
「carbon intensity」とは
「carbon intensity」とは「炭素強度」を表している。「炭素強度」は消費されるエネルギーを英国熱量単位(BTU)に換算した排出重量炭素の量を意味しており、産業エネルギーを計測する際の指標となる。
「radiation intensity」とは
「radiation intensity」とは「放射線強度」「放射強度」を意味する英語表現である。エネルギーの放射源から一定の方向へ向かって時間あたりに放射されるエネルギーの物理量を表わし、光の明るさを表わす指標としても用いられている。
「trend intensity index」とは
「trend intensity index」とは「トレンド強弱インデックス」と訳すことができる。為替取引において、現在の市場のトレンド状況を把握するための指標であり、「トレンド強度指数」「TII」とも呼ばれている。
「intensity」の使い方・例文
・The intensity of this snow is gradually increasing, so if you don't return early, the train may stop.この雪の激しさは徐々に増しているので、早く帰らないと電車が止まってしまうかもしれません。・INTENSITY is a lens that can focus on 5 focal points of 40 cm, 60 cm, 80 cm, 133 cm, and 5 m as a countermeasure against cataracts.インテンシティは白内障対策として40cm・60cm・80cm・133cm・5mの5焦点にピントを合わせられるレンズです。
・As a precaution, I had an MRI, which showed High Intensity Area in the left temporal lobe and corona radiata.念のためMRI検査を受けたら、左側頭葉および放線冠に高信号域との結果だった。
・You'll be fine with the high-intensity lamp, I can work in this room as before.あなたなら大丈夫。高輝度ランプを使えば、この部屋でも以前のように作業できるよ。
インテンシティ
発生頻度
コウホート分析(103-4)の第一の目的は、人口現象の発生頻度 1とテンポ 2ないしタイミング 2の研究である。一つの反復不能事象(201-4)から始まったある現象の発生頻度は、その事象の最終頻度 3あるいはその補数によって測定される。最終頻度は、外的影響がないとした場合に、該当するコウホート(116-2)の存続中にその事象を経験したであろう人々の構成比を表す。出生や人口移動といった反復可能事象(201-5)の発生頻度は、同じく外的影響がないとした場合に、コウホート一人当たりの平均事象数 4によって測定することができる。テンポないしタイミングは、研究対象としての人口事象の、時間の経過に伴うコウホート内の分布と定義できる。横断面分析ないし期間分析(103-5)の結果は種々の方法で測定される期間指標 5によって要約的に表現されるが、これはコウホート指標 6と対比される。普通に用いられる技法としては、それぞれ異なる年齢や持続期間について観測された人口現象の発生率を仮設コウホート 7ないし合成コウホート 7とみなすものである。
- 3. この最終頻度あるいはその補数は、研究対象に応じてさまざまな名称がつけられてきた。パリティ拡大率(637-7)、生涯未婚率(521-1)等である。こういう場合に構成比という用語は用いず、観察された横断面的構成比のために残しておくことが望ましい。たとえば、生涯未婚率は、センサスで記録される所与の年齢における未婚者割合とは区別されねばならない。
- 4. 観察された一人当たりの平均事象数と、コウホート内で死亡のような外的影響がない場合に観察される同種の事象の平均的数値に、同じ名称をつけるのは珍しいことではない。しかし本当は別の言葉が用いられるべきであって、たとえば、既往出生児数(637-2)は累積出生率(636-2)と区別するべきである。
- 5. 横断面分析と仮設コウホート分析は本来の意味のコウホート分析研究以前に行われていたので、期間指標という名称がコウホートに関するものであると考えられている節がある。期間とコウホートの概念の混用は明らかな矛盾を招くことがある。たとえば、多数の遅延されていた出生が後になって生み戻された場合には、パリティ別出生確率が計算上数年間にわたって1を越えることもあり得る。
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